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ソーシャルゲームが促すゲーム業界の1つの時代の終焉Part2(COLUMN)
 不況に強いといわれた米国ビデオゲーム業界に激震が走っている。
 10月の米国のビデオゲーム機器・ソフトの売り上げは19%減少して10億7,000万ドルとなった。また家庭用ゲーム機の値下げにもかかわらずゲーム機売上は23%減少と全く歯止めがかからなかったと報道されている。
 ゲームソフト業界は2008年前半までの急成長していたが、世界同時大不況と時を同じくして落ち込み始め、2009年はほぼ前年同期比を下回る結果となった。2009年10月が前年同期比▲18%とさらに落ち込んだことで、不況の影響以外の本質的要因があるのではと問いかけている。
 時を同じくして、業界最大手エレクトロニックアーツ(以下、EA 社)社が11月9日に驚くべきアクションに出た。ソーシャルゲームで業界第2位の Playfish 社をオプションも含め約360億円で買収し、それとほぼ同時に社員の17%にあたる1,500人を来年3月末までにリストラすると発表したのだ。
 もとより EA 社は M&A で急成長し、昨年末にもリストラを断行するなど大胆な経営手法で知られる会社だ。なお国内でも、スクウェア・エニックスが来年3月末までに全社員の10-15%を削減対象といるリストラを発表し、話題になっている。
 EA 社 CEO の言葉にある通り、このゲーム業界の業績低迷は不況だけが原因ではない。ソーシャルネットワーキングやスマートフォンといった汎用プラットフォーム上で、新しいビジネスモデルを構築したソーシャルゲームが急成長しているからだ。
 ながびく不況の中で、ユーザーはゲーム機やソフトの購入を控え、そのかわりに Facebook や iPhone、GREE で無料ゲームを楽しみはじめた。確かにコンテンツの質は劣るが、そこには友人や同好人との体験共有という新鮮な楽しさがある。電車通勤や待ち時間などの苦痛も忘れさせてくれる。
 ツールやアバターは買うが毎月の携帯料金と比較すれば安いのであまり気にならない。そしていつの間にかそのソーシャルゲームが習慣となり、ビデオゲームのことを考える時間が少なくなってきたのだ。
 アジアのバーチャルグッズ市場は米国の7倍約70億ドル規模になっている。リードしているのは日本の GREE、モバゲー、韓国の Cyworld など。そしてこのバーチャルグッズこそ、原価ゼロの奇跡のビジネスとして注目されている新しい収益源だ。
 ちなみに米国の2008年度ビデオゲーム・ソフト総売上は117億ドル。それに対して米国バーチャルグッスの売上はすでに10億ドルに達しており、ビデオゲーム売上2009年の落ち込みをカバーする計算になる。
 なお、ハードウェア台数でいくと、Wii 5,600万台、XBOX360 3,300万台、PS3 2,600万台。ポータブル系では NintendoDS 1億1,300万台、PSP 5,200万台だ。それに対して携帯電話は40億台レベル。絶好調の iPhone/iPod touch は発売3年で5,000万台を超え、2012年にはスマートフォンだけで5億台を超えると予想されている。また PC ベース上にも Facebook と Myspace だけで4億人を超える巨大ゲームなプラットフォームができあがっている。
 これらのデータは米国のみならず、世界的な流れとして本格的なゲーム業界再編がはじまることを示唆している。ゲーム業界の「ゲームのルール」が変わりつつあるのだ。

・ゲームの主役は、「スタンドアローン型」から「ネットワーク型」へ

・ゲームのインフラは、「家庭用専用機」から「汎用モバイル機(携帯、スマートフォンなど)」へ

・ゲームの収益は、「パッケージ販売」から「バーチャルグッズ販売+広告収入」へ

・ゲームの価値は、「コンテンツクオリティ」から「ソーシャルエンターテインメント」 へ

 最も重要な変化は、ソーシャルゲーム(複数プレイヤーが協力・競争してすすめるゲーム)を前提としているために、複数デバイスにまたがるクロスプラットフォームが必要になってくることだ。
 そのため、ハードウェアメーカー(任天堂、ソニー、Microsoft)から、その上位層で複数ハードウェアをつなぐクロスプラットフォーム企業(Facebook、Google、Apple、Microsoft と IT 界最強企業による競合が予想される)にゲーム業界の覇権が移る可能性が高い。
 またそのプラットフォーム上での中間サービス(少額課金、モバイル位置連動広告、バーチャルグッズ流通、クロスゲーム開発ツール、クロスコミュニケーションツールなど)が新たなビジネスとして創出されるはずだ。
 今月に入り、独立系ソーシャルゲーム主要メーカーである Zynga、Playdom、RockYou! がそろって大規模な資金調達を実施した。各社ともクロスプラットフォーム、そして日本を含むワールドワイドな展開を睨んでのことだろう。また Faceobook も世界初の海外法人として日本支社設立を発表しており、来年1月から本格的な日本上陸がはじまる。
 Facebook を発信源とするソーシャルゲームの波は、iPhone、Android に飛び火し、ゲーム業界、携帯業界、コンピュータ業界を巻き込む巨大なうねりとなって、国内外の産業に大きなインパクトをもたらすだろう。そして永らくガラパゴス状態だった日本の IT 産業にとって良い刺激となり、特に若くて才能ある少人数のベンチャー企業がワールドワイドに展開する絶好のチャンスとなるだろう。



ソニー、「進化するテレビ」やネットサービスなど新戦略
 ソニーは19日、4月に発足した新経営体制により策定した新経営方針の説明会を開催。テレビ、ゲームなどの中核事業の収益力確保や、ハードウェア/ソフトウェア統合による新たな顧客体験提供などの取り組みを語った
 テレビ、ゲーム、デジタルイメージングなどの中核事業は、収益力の確保を重視。液晶テレビにおいては、「リーディングポジション復権」を掲げ、2010年度の黒字化と2012年度世界シェア20%目指す。さらに、ネットワーク経由で新たなアプリケーションを提供する「進化するテレビ」や独自デバイスの次世代ディスプレイの開発にも取り組んでいくという。
 今後の展開を目指す「進化するテレビ」については、「概念を覆す新しい視聴スタイル」、「アプリダウンロードによる拡張性」、「QWERTYキー付きインプットデバイス」、「快適な操作性」、「マルチタスク」などのキーワードを挙げてコンセプトを紹介。「ネットの接続性も備え、誰でも簡単に楽しめる商品を展開したい(石田佳久 CPDGホームエンターテインメント事業本部長)」とする。
 また、PlayStation Networkの基盤を活かしたネットサービス「ソニーオンラインサービス(仮称)」も展開。テレビやモバイル機器などさまざまにデバイスを接続可能なサービスを提供するという。
 ゲーム事業は2010年の黒字化を目指すほか、PlayStation Network(PSN)の拡大を図る。また、コストダウンによる採算性改善し、PS3は2010年度に15%のコストダウンを見込むという。これまで発売したPS3については、「全製品をファームウェアアップデートで3D対応する(SCE平井一夫CEO)」とした。
 また、ネットワークやソフトウェア、サービスの統合戦略については、PSNを基盤に新モバイル製品や他のソニー製ハードウェアを連携可能にする。特にソニーエリクソンや電子書籍事業との連携による成長に注力する。
 3Dについては2010年度に3D事業を立ち上げて、ディスプレイ、ゲームなどのハードウェアやコンテンツ提供で市場創造を牽引。BRAVIA、Blu-rayに加え、PS3での3Dゲーム導入などを2010年度内に図るほか、映像制作、配信、上映のソリューション提供で、放送業務機器事業でも3Dを牽引し、2012年度には1兆円を超える3D関連商品の売上を目指すという。



ソニー、米で新型電子書籍端末の受注開始 「キンドル」に対抗
 【ニューヨーク=武類雅典】ソニーは18日、無料の無線通信で書籍などのデータを簡単に取り込める新型の電子書籍端末「リーダー・デイリー・エディション」の先行予約販売を米国で開始した。価格は約400ドル(約3万6000円)。米アマゾン・ドット・コムの端末「キンドル」に対抗する。
 自社サイトで今回受け付けた注文品の出荷は12月18日から来年1月8日を予定。「実際の配達日は保証できない」と説明している。米メディアからは「クリスマスに間に合わないケースも出てくるかもしれない」と指摘されている。



百貨店売上高、20カ月連続前年割れ 衣料品販売不振響く
 日本百貨店協会が19日発表した10月の全国百貨店売上高(既存店ベース)によると、前年同月比10・5%減と20カ月連続の前年割れとなった。減少幅は9月より2・7%悪化し、3カ月ぶりに2けた減に逆戻りするとともに、現行の統計方式となった昭和40年以来、10月としては過去最悪(従来は平成20年の同6・9%減)を更新した。



「顔ちぇき!」、モバイルファクトリーが買収--ソーシャルアプリ化を目指す
 モバイルファクトリーは、ジェイマジックからモバイルサービス「顔ちぇき!~誰に似てる?~」の事業を買収する。モバイルメディア事業を強化するのが狙いだ。
 顔ちぇき!は、人物の顔写真を専用メールアドレスに送信すると、どの有名人に似ているかを判定するというサービス。2007年4月に開始し、テレビなどに取り上げられたことで利用者が急増した。2009年11月時点で累計利用者数は1億人以上となっており、約170万人のメール会員がいるという。
 買収の狙いについて、モバイルファクトリー代表取締役社長の宮嶌裕二氏は、「ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)向けのアプリケーション事業に参入する方針で、顔ちぇき!をソーシャルアプリ化して柱の1つにしたい」と説明する。早ければ2010年1~2月にもソーシャルアプリとして投入する考えで、早期に100万ユーザーの獲得を目指す。



『ファイナルファンタジーXIII』を批判したブロガーが批判される!?
 人気ブロガーであり週刊アスキーのライターでもある切込隊長さんが、自身のブログ『切込隊長BLOG Lead‐off man’s Blog』に『ファイナルファンタジーXIII』と思われるゲームソフトを早期入手して酷評レビューを掲載していた件で、新たな進展があった。
 このブログ記事を読んだ人たちから「発売を楽しみにしている多くの人の気持ちをぶち壊し、さらには誇りを持って開発に携わり、努力してきた人を踏みにじった言動です。自身の発言に影響力があるのを自覚していないのでしょうか? それも分からない鈍い感性の持ち主では、そのゲームの真価を正当に判断できるとは、到底思えませんが」と、激しく批判されているのである。
 切込隊長さんはブログ内でゲームソフト名を明確に書いていないものの、「先般、リストラ話が出たので気にはなっていたのだが、某年末大型の最終版を少しフラゲ。確かに、このデキでは早期退職を考えなければならんような内容」と書くなどして、その内容から『ファイナルファンタジーXIII』であることは容易に想像できる内容だったことから、多くの人たちから注目を集めていた。
 切込隊長さんのブログを読んだ人たちはコメントとして「これはひどい妄想文。現役ライターがこれじゃ部数も落ちるに決まってるわ」や「具体性が欠けて抽象的な自分の価値観しか述べてない」など、どれもこれも厳しい意見ばかり書き込みしていた。私達のような一般人が『ファイナルファンタジーXIII』を実際にプレイするのは発売日となっている12月17日であり、現在は切込隊長さんが言うように本当に駄作なのかどうかわからない。
 しかし、切込隊長さんはカリスマライターでありカリスマブロガーでもある。それゆえ、いい加減な事をいう人物にも思えず、実際にそこそこプレイをして本当に駄作だと感じたのかもしれない。はたして、発売日に購入するユーザーたちは駄作と判断するのかどうか? もし多くのプレイヤーが駄作だと判断したのならば、今回の切込隊長さんのブログ記事における「駄作説」は事実だったことになる。
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qqleh

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by qqleh (2009-11-30 16:08) 

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