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ソニエリ坂口氏「オープン化にかける」 携帯業界キーマンに聞く
 2008年にNTTドコモ向けの携帯電話端末供給を休止した英ソニー・エリクソン。10年に製品化する「XPERIA X10」は海外だけでなく、日本でも発売される見込みだ。業績不振にあえいでいたソニー・エリクソンはこの数年間、ものづくりの考え方を根本から変えてきた。果たして、社内ではどのような改革があったのか。現在、スウェーデン駐在の坂口立考エグゼクティブ・バイス・プレジデント兼チーフ・クリエーション・オフィサーに話を聞いた。
――10年春に発売となるXPERIA X10が注目されている。どんなコンセプトで開発した端末なのか。
 コミュニケーションで楽しさを演出したいという思いがあった。人と交流する楽しさは将来も変わらず、ソニーグループ全体としてもコミュニケーションを重要ととらえている。ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)はいまでは生活の一部になろうとしているが、この分野はゴールがなく、永遠に進化していく部分だと思う。自分を日々表現することが楽しいと感じているユーザーのために、ソニー・エリクソンという会社があると思っている。
■「アドレス帳を変えろ」と言い続け5年
――XPERIA X10は、アドレス帳にメールだけでなくミニブログ「Twitter(ツイッター)」やSNS「Facebook」のアカウント情報をひも付けられる。まさに「電話帳の再定義」といえると思うが、どんな点に苦労したのか。
 エンジニアに「アドレス帳を変えろ」と言い続けていたら5年かかってしまった。雲をつかむような話を設計の思想に落とし込むのに時間がかかった。このような改革はOSを変えるといった1つの手段だけで済む話ではない。サードパーティーが作ったアプリケーションを製品の一部として取り込んでいかなくてはならない。
 これまでの携帯電話業界は、自社でたくさんのものを用意してものづくりをしていく体制だった。その仕組みを以前から変えたいと思っていたが、短期間ではどうにもならない。グローバルな組織で実行するにあたり、社内で共通言語を作り、ハードウエア中心からソフトウエア中心の考え方に改めていった。
――ものづくりの方法は具体的にどう変わったのか。
 かつては製品を発売するタイミングがあって、ハードとしての枠組みを決めて、そこにソフトを詰め込んでいた。いまは逆で、ソフトのロードマップを描いておき、いつでもソフトは出せる状態になっている。ハードとソフト、どちらが大事というわけではないが、考え方としてはまずソフトで何をやるかを計画していき、そのタイミングに見合うハードを作るという手法になっている。
――考え方を根本から見直したきっかけは何か。
 かつて発売した製品は、ハードからソフトまでほとんど自社製だった。そのよさもあるが、一方で拡張性が低くなるというマイナス点もあった。こういう製品開発にはどこかで見切りをつけて、方向転換せざるを得なかった。会社の業績が思わしくないなか、かなりのものを犠牲にし、社内の整理、再生を進めることで体制を変えてきた。XPERIA X10が出て、それが次の展開や製品につながるようになると、さらにうまく回っていくのではないか。
■「UXプラットフォーム」で独自性
――携帯電話にもオープンな思想を取り入れていくことになるのか。
 オープンソースなものに変えていくことは間違いない。FacebookやTwitterがトップ画面に出てくるようなものを求める人向けには特にそうなる。API(アプリケーション・プログラム・インターフェース)も我々自身で公開していく。かつてはなんでも取り組んで製品化する考え方で成功してきたが、それは昔の話といえる。これからはオープンな思想に合わないものは切り捨て、商品構成の複雑さを解消していきたい。
――オープン化の一方で、他社との違いをどう出していくのか。
 「UX(ユーザー・エクスペリエンス)プラットフォーム」と呼ぶ独自プラットフォームだ。これは何かというと、我々が追求する6つの要素を実現するキーコンポーネンツとそれに載せるソフトウエアの総称と定義している。6つの要素とは「グラフィックス」「インタラクション」「クラウドへのコネクティビティー」「サービスへのインテグレーション」「シグネチャー」「インテリジェンス」だ。
 例えばグラフィックスでは、見せ方に相当凝ってこれまでにない表現を打ち出している。(ユーザーインターフェースでは)背骨のような表現を取り入れ、ハードウエア部分でも背面に女性のボディーラインを意識したような、なだらかな曲線を入れた。大きさに関係なく持ったときに心地よい。人間の身体にインスピレーションを受けたものになっている。
 親会社がソニーやエリクソンであるため、先進的なチップや独自機能で差別化すべきという声もあるが、必ずしもそうではないと思っている。UXプラットフォームに集中し、ソニー・エリクソンとしての明確なコンセプトを作り、ユーザーに評価されるようになりたい。
■コンテンツサービスで得た成果
――世界的に見ると、アップルやノキアなどのメーカーがコンテンツサービスを手がける流れが加速している。ソニー・エリクソンもすでに音楽サービスを提供しているが、コンテンツはどんな位置づけになるのか。
 コンテンツサービスもユーザーエクスペリエンスの一つと認識している。我々は音楽配信サービスの「Play Now」を通じてコンテンツを提供しているが、それは自ら何かを手がけないことには何も学べないからだ。Play Nowを手がけたことで、ユーザーに楽曲などをお薦めするレコメンデーションエンジンを作り上げるという大きな成果も生まれた。
 XPERIA X10には、押すだけでコンテンツをレコメンドしてくれるインフィニティボタンという機能が備わっている。UXプラットフォームの要素の1つに「インテリジェンス」があるが、今後はさらに自分の生活に合った情報をそっと提案してくれるようなユーザーインターフェースに挑戦したい。
――コンテンツサービスを通じて得られたものはほかにもあるか。
 ソフト開発者にプログラムやAPIを公開し、そこから多くのフィードバックを得られたことも大きい。UXプラットフォームは、口で言うのは簡単だが、なかなか実現できるものではない。外に目を向けて、門戸を開放し取り入れていく必要がある。
 (UXプラットフォームは)グーグルやFacebookと話し合いをしながら、作り上げてきた。他のサービスを取り入れるには社内にこもっているだけでなく、サービスに関して深く知っている人と話すしかない。そういったものづくりのやり方はこれまでの携帯業界にはなかった。
■「グーグルと我々と合っている」
――ソニー・エリクソンとしては、グーグルのオープンOS「Android(アンドロイド)」のどこに魅力を感じるか。
 アンドロイド自体はオープンソースで大事なパートナー。「Windows Mobile」や「シンビアン」と比べて何がいいという次元ではなく、コミュニケーションを楽しくしたいという発想が合っている。グーグルが取り組んでいることとの親和性が高いと感じている。
 アンディ(注:アンディ・ルービン、アンドロイドの提唱者)からオープンOSの構想を聞いたのは5年前だった。「一緒にやらないか」と言われたが、当時はまだそういう時代ではなく、会社としても「ウォークマンフォン」をこれから出さなくてはならないというタイミングだった。しかし、個人的にはそういう時代がくると思っていた。
 結局、どんな産業でも商売でも、大切なのはリレーションシップだ。同じことをやりたいと思っている相手とは一緒に仕事をしたいし、思想が合わないところとやってもいいものはできない。グーグルのやっていることは我々と合っている。
■複数プラットフォームを使い分け
――新たにアンドロイドに取り組むと、シンビアンとWindows Mobileという3つのプラットフォームを扱うことになる。今後も複数プラットフォームで展開するのか。
 何もかもはやれないと思うし、取捨選択は必要だ。メリハリを付けて、目的に一番合ったものを選んでいく。すべての製品をWindows Mobileでつくれるわけではないし、シンビアンも同じ。かといって、いまのアンドロイドでは安い端末はつくれない。
 様々なオペレーターの要望を聞こうとすると、ノウハウが蓄積されたシンビアンがよかったりする。逆にアンドロイドにはそれがない。しばらくはいろんなものを使い分けることになるだろう。ただ、減ることはあっても増えることはないはずだ。
――10年はソニー・エリクソンにとってどんな年にしたいか。
 XPERIA X10で我々の基本姿勢は世の中に示せると思う。今後もデザインやユーザーエクスペリエンスで新機軸を続々と打ち出していきたい。

 ソニー・エリクソンは業績悪化で製品の絞り込みや拠点リストラなどに追われているが、そのなかで着実にものづくりの手法を変えていた。XPERIA X10は人とのつながりを重視したモデルとなっているが、実はソニー・エリクソン自身も外部の会社と積極的につながることで、古い体質からの脱皮を図ろうとしているようだ。
 ソニー・エリクソンはこれまで、海外で魅力的な端末を数多く投入してきた。XPERIA X10が日本でも発売されれば喜ばしい限りだが、キャリアが導入しなくてはユーザーの手には届かない。NTTドコモにはXPERIA X10だけでなく、ソニー・エリクソンの製品を継続的に調達してもらいたいものだ。それこそが、日本のスマートフォン市場の発展につながるような気がする。



50年代生まれの9割、ドラクエ経験 最多は第3作の77% 
 「昭和50年代生まれの9割がドラクエ経験」。インターネット専業保険会社のライフネット生命保険が28日まとめたスクウェア・エニックスの人気ゲームソフト「ドラゴンクエスト」に関する意識調査で、こんな結果が出た。昭和61年に第1作が発売され、今年7月には第9作が発売されたドラクエは、まさに“国民的ソフト”といえそうだ。
 調査は昭和50年代生まれの男性1000人を対象に実施した。それによると、ドラクエで遊んだことがあると回答した人は89.2%だった。



Amazon、Kindle向け電子書籍販売がリアル書籍を超えたと発表
 米Amazonは12月26日、同社の電子書籍リーダー「Kindle」向けの電子書籍の販売数が、クリスマスの25日、初めて紙の書籍の販売数を超えたと発表した。Kindle自体は、Amazon創業以来最も多くプレゼントとして購入された製品になったという。
 Kindle向けの電子書籍は現在39万冊を超えている。Amazonは、PCやiPhoneでKindle向け書籍を読むための無料ソフトウェアも提供している。
 また米国のAmazonで11月15日~12月19日に最も売れた電子端末は、Kindle、米AppleのiPod touch(8Gバイトモデル)、米GarminのGPS端末だった。AmazonはKindleの販売台数を明らかにしていない。
 米調査会社Forrester Reseachの10月の予測では、2009年の米国における電子書籍リーダーの販売台数は300万台で、2010年には600万台を超えるとしている。


ソニー、国際物流の窓口一本化 SCEと、コスト削減徹底
 ソニーは2010年からエレクトロニクス製品の国際物流窓口を子会社のソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)と一本化する。従来は両社がそれぞれ外部の物流会社と契約していた。新興国需要の拡大などを受けて10年度は物流費用が増える可能性が高いため、子会社との連携でコスト削減を徹底する。
 まず物流会社を対象とした入札をSCEと共同で実施する。9月に新設した物流部門に専任部署を設けてSCEからも担当者を迎えた。家庭用ゲーム機「プレイステーション3」の販売などで年1兆円超の売上高があるSCEと物流窓口を一本化し、物流会社から有利な条件を引き出す考えだ。
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