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NECカシオ山崎社長「海外進出では韓国勢に照準」 携帯業界キーマンに聞く
 NECは12月22日、カシオ計算機、日立製作所と携帯電話事業を2010年4月に統合するのに先立ち、新会社「NECカシオモバイルコミュニケーションズ」を設立した。社長にはNEC執行役員兼モバイルターミナル事業本部長の山崎耕司氏が就任した。国内での携帯電話産業が伸び悩むなか、新会社をどう舵取りしていくのか。社長就任直前の12月15日、山崎氏に話を聞いた。
 かつては年間5000万台に達した国内携帯電話端末産業だが、割賦販売制度の影響や景気の落ち込みもあり、09年度は3000万台前半に落ち込むと見られている。そんななか、NECはカシオ日立モバイルコミュニケーションズと事業を統合する再編に踏み切る。社長に就任した山崎氏は、ポケベルにはじまり、約10年前の「iモード」初期には折りたたみ端末をヒットさせ、さらには中国での事業展開を率いるなど幅広い経験を持つ。
■「市場から遅れているのは実感」
――カシオ日立モバイルコミュニケーションズとの統合で、端末の品ぞろえはどう変わっていくのか。
 多数のキャリアに製品を供給するうえで、NECとカシオ日立という材料がそろったのは大きい。だからといって、むやみに製品をマルチキャリア展開してもダメだろう。それぞれのキャリアに納得してもらえる製品づくりが必要だ。例えば、NTTドコモならフェムトセル(小型基地局)、ソフトバンクモバイルならWi-Fiといったようにキャリアの持っているサービスの方向性を取り入れ、本当に強い商品にしていかなければならない。
――NECの置かれた立場をどうとらえているか。
 市場から遅れているのは実感している。製品面では高機能機種と安価なモデルへの二極化が一段と進行しており、消費者に伝わるわかりやすいフレーズ、わかりやすい機能が必要だ。カメラや液晶、本体サイズも訴求のポイントになる。
 NECでも、今冬商戦ではドコモの「N-02B」に「瞬撮」機能(12メガ画質でも約1.4秒間隔で撮影できる機能)を搭載したが、ユーザーがカメラに注目しているなかで評判はいいようだ。N-02Bは本体サイズが大きいのが課題だが、一方で「N-01B」は従来からNECが得意とする薄型を訴求している。この薄型をユーザーがどう受け止めてくれるかにも注目したい。
 クルマの世界では、ミニバンが流行っている一方で、セダンのようなスタンダードなモデルも根強い需要がある。我々も機能性のある製品とともに、薄型で携帯性の優れた製品を愚直にやっていこうと思っている。
■業界トップには注目 韓国勢は脅威
――注目しているメーカーは。
 やはり市場を牽引しているのは業界トップのシャープだろう。カメラ、液晶、タッチパネルのそれぞれにおいて他社をリードしている。カメラでは自社ブランドを持っていないながらも強さを感じる。画素数競争は必要ないともいわれるが5メガ、8メガ、10メガ、12メガと増やせば消費者にわかりやすく訴求できるのも事実だ。
 新会社ではカシオのカメラ技術をどれだけ携帯に埋め込んでいくかが一つのポイントになるだろう。ただ、カシオ日立の技術だけでなく、そこには高度な通信技術も当然求められる。我々NECの強みである通信技術、いまであればHSUPAやWi-Fi連携などとカメラをどうシナジーさせていくかが、今後2年間の商品企画で考えるべきテーマになる。
――海外メーカーをどう見ているか。
 韓国メーカーに注目している。日本市場に対して日本特化モデルを投入してきたのは驚きだ。特に我々が海外市場に進出していくことを考えると、彼らの戦略は脅威になってくる。
 これまでの日本企業の海外展開は、製品やサービスを問わず、きめ細やかなサービスを武器にユーザーを開拓してきた。例えば、中国進出で成功した佐川急便、ヤマハの音楽教室、資生堂の対面販売、ベネッセコーポレーションやサントリーなどはいずれも日本企業としての顧客対応の良さが評価され、世界に出ていくことができた。これは中国などの企業には理解できない部分でもある。
 韓国メーカーはいま、そんなユーザー視点のサービスを身に付けてきていると思う。サービスという観点が大衆商品でバリューになることを、韓国メーカーは理解している。もちろん日本国内の競争でも脅威を感じるし、海外での存在感は大きい。今後、我々が世界に出て行くとき、彼らは越えなくてはならない壁になってくるだろう。
■ものづくりではODMやEMS活用
――山崎氏は中国で携帯電話事業を手がけた経験がある。新会社でも海外展開を視野に入れているが、どのように進める考えか。
 新会社では当然、グローバル展開が大きなテーマになってくる。しかし、欧州系のメーカーはライバルとは考えにくい。おこがましい言い方になるが、やはり韓国メーカーに照準を合わせることになるだろう。
 NECはインフラネットワークやソリューションを持っており、それらの強みを生かしていくが、携帯電話事業はそれだけでは勝負できない。消費者が購入する商品だけに端末そのものの品質もよくなくてはいけない。
――ノキアや韓国メーカーはグローバル生産体制でコスト競争力が高い。価格競争にはどう対応していくのか。
 ものづくりでいえば、ODM(相手先ブランドによる設計・生産)やEMS(電子機器の受託製造サービス)をいかに活用するかだと思う。特に中国企業は設計力も高いと認識している。しかし、海外に大規模に発注するのは難しいので、自社でODMをマネジメントするといった一緒に製造する仕組みを作らなくてはならない。
 一方、我々は自社工場も持っている。自社工場ではEMSでは作れないもの、自社工場だからこそつくれるものを出していきたい。EMSと自社工場の資材調達を一本化してコスト削減を狙うといった方法もあり得るのではないか。10年か11年には実現したい。国内向けでも自社工場とEMSを活用すれば、高機能モデルと低価格モデルに二極化した今の市場に対応できるはずだ。
――韓国メーカーはブランド力においても海外で強い。新会社はどう対抗するのか。
 彼らのやり方に真っ向勝負できる体力は持ち合わせていない。しかし、ブランド力の向上を諦めるわけではない。カギになるのがカシオ日立の存在で、彼らには「タフネス」というマーケットがある。防水・防塵機能は、様々な国で展開できる。機能が音声とSMS(ショート・メッセージング・サービス)だけでも充分に差別化になる。求められるサービス機能は国ごとに違うが、いずれはタフネスをベースにサービスを付加していくかたちにしたい。
■Androidには力を入れるが・・・
――携帯業界ではグーグルのオープンOS「Android(アンドロイド)」への注目度が高まっている。新会社としての取り組みは。
 Androidに対してはいろいろな見方がある。1つはグーグルのサービスにリンクしたOSというとらえ方。一方、多くの開発者がアプリを作れるエコシステムであることに価値を見出すこともできる。
 新会社としてもここは当然、力を入れていくつもりだ。では、(NECがこれまで採用してきた)「LiMO」はどうするのかと聞かれそうだが、Androidはセキュリティー面に不安もあり、LiMOの価値はまだ健在だと見ている。今後、2つのプラットフォームがどうなるかはわからない。
――様々なプラットフォームを手がけるということか。
 キャリア側が判断を迷っている状態なので、メーカーとしては両方やっていくしかない。キャリアからAndroidの依頼がある一方で、LiMOでの注文もくる。いま時点での割り切りはできない。
――シャープは国内キャリアのサービスに対応したAndroid端末を投入しようとしている。NECとしては、Androidをどのような製品に落とし込もうとしているのか。
 既存のプラットフォームは顧客を囲い込むツールになる。一方でAndroidはこれまでのビジネスモデルに焦点を向けるよりも、エコシステムの変化点になるような商品作りをしていきたい。次のグローバル展開の武器にできないかと考えている。ドコモを第一優先としながらも、マルチキャリアに展開できるのが理想だ。
■ネットブックに代わる端末を検討中
――10年には次世代規格「LTE」の商用化が始まる。
 国内はわりと早期に立ち上がるだろうが、グローバルな広がりはスポット的で、すぐには大きな市場にならないと見ている。しかし、コンテンツが自然とリッチになることで、LTEならではの商品作りがあり得る。例えば、携帯で動画を撮影する際も、本体には最低限のメモリーしか載せず、あとはネットにアップし続けるようにしてもいい。そういう世界だけでも携帯の使い方は変わるはずだ。最近は「クラウド」という言葉が流行だが、ネット側で作った価値が端末につながるという環境が11年に向けて実現されていくだろう。
――電話機やスマートフォン以外の端末に取り組むつもりはないのか。
 NECはかつてPDAの「モバイルギア」や「シグマリオン」をやってきた。最近は「ネットブック」が人気だが、バッテリー寿命が数時間程度しか持たず、本気でモバイルで使うにはACアダプターを持ち歩く必要がある。我々は携帯電話のパワーマネジメント技術を活用することで、ネットブックに代わるデバイスを作れると考えている。すでに検討を始めている。

 カシオ日立と統合するNECの携帯電話事業。これまでNECにはなかった「コンシューマーブランド」「auとのつながり」「北米での販路やブランド力」を手にすることになる。10年に始まるLTEに向けて、NECの通信技術とクラウドのノウハウを生かすこともできるはずだ。
 一方、かつて中国展開で辛酸をなめてきた山崎氏だけに、グローバル展開は慎重かつ着実に進めていくだろう。山崎氏は「材料はそろった」という。これからは寄り合い所帯を1つにまとめるマネジメントの手腕が問われることになる。



iPhoneをやめた5つの理由をIT記者が説明し反響
 ITmediaの記者コラムにて、iPhone 3Gをやめてドコモの携帯に切り替えた理由が書かれており、「はてなブックマーク」で多くのブックマークがついている。
 筆者は、iPhone 3GとauのExilimケータイの2台を所有しており、iPhone 3G は1年近く使って魅力を実感していた。しかし、以下の5つの理由でiPhoneをやめたのだ。
 ・片手でiPhoneを打てないから
 ・ナビの精度やスピードで他社に劣っていたから
 ・おサイフケータイを使えないから
 ・mixiやGREEなどで使われているFLASHが見られないから
 ・iPhone 3Gのタッチパネルだとキーボードをプチプチ押す楽しさがないから
 筆者はiPhone 3Gがなくても、普通の携帯で以前と大して変わらない日常を過ごせているという。現在、そのiPhone 3Gはカメラで写真を撮り、無線LANを使ってメールで送信したり、Twitterを楽しんだりしているようだ。また、著者はiPhoneを使いこなせていない人に対し、慣れた人が「どういうものか調べないで買うのが悪い」「iPhoneを使いこなせていないから不便に感じるのだ」と言うシーンをいまだによく見かけるそうで、これは「まだまだ普及したとは言えないという証拠なのではないか」と結論づけている。
 はてなブックマークのユーザーは、「わりと似たような理由で、私もiPhone買ってない」「お財布ケータイだけは納得、早く対応して。ほかは好み」などのコメントを寄せている。



TBS、駅伝中継で「CM飛ばし」対策 広告主らに配慮
 TBSは元日の駅伝の生中継番組で、CMの「飛ばし視聴」などに対応した新型広告を放送する。博報堂DYメディアパートナーズ(MP)が開発した手法で、中継を途切れさせずに宣伝用の動画を流せる。宣伝効果を問う広告主と、試合展開を見逃したくない視聴者の双方に配慮した新型CMとして普及を狙う。
 新型CMはTBSが元日に全国中継する実業団駅伝の中継番組で放送。ソフトバンクモバイルが広告主となる。
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