((((;゜Д゜)))新聞

孫 正義が情報通信の未来図を語る「私の心にいつも竜馬がいた」
 世の中に閉塞感が増してくると、幕末~明治維新のヒーローたちに注目が集まる。日本全体が沈みつつあるなかで、今も熱っぽく坂本竜馬の生き様を語るソフトバンクの孫正義社長に話を聞いた。
──これまで、正論の直球勝負で世間の喝采を浴びながらも、その反対に誤解されたこともあると思います。ご自身で振り返って、どう考えていますか?
 そうですね。今から7~8年前だったと思いますが、仕事で台湾を訪れた際に、現地の新聞の一面に私のことがデカデカと取り上げられていました。
 
 その見出しには、「投資冒険家、孫正義」と書いてあったのです。「なるほど。漢字で書くと、そうなるのか!」と、自分でも笑ってしまいました。今でも、鮮明に覚えています。
 確かに、過去に存在しなかった “新しい事業機会”の芽を世界中に追い求めてきたという意味では、冒険しているように見えるのかもしれませんね。
 実際、ソフトバンクの行く手には、どんな落とし穴が待っているかわからないし、いきなり猛獣が襲いかかってくるかもしれません。言うなれば、ジャングルの“道なき道”を進むわけですから、そのこと自体が不思議でもあり、危険な道だと思います。
 でも、だからこそ、やりがいがあります。単に、「冒険が好き」というだけでは、続けられません。
──なぜ、孫さんは、そのような“道なき道”を歩むことができたのですか?
 常に、高い志を持って、目標に立ち向かっていく。ひと言でいえば、「志高く」になります。志を持ち続けることが大切なのです。事業における私の信条は、「志のない事業は成功しない」です。
 もちろん、高い志を持って不断の努力を続けていても、現実は厳しいもので、心が折れてくじけてしまうこともあります。運転資金が足りなくなったり、たくさんの社員が辞めてしまったり、ということもあります。
 これら以外にも、事業を続けていくうえでは、さまざまな困難があります。ですが、次から次へと降りかかってくる障害を乗り越えてでも、「頑張り抜こう」と思わせる動機たりうるのもまた、高い志なのです。
 たとえば、2001年にYahoo!BBで始めたADSL(非対称デジタル加入者線)ブロードバンドサービスは、より速く大量の情報を送受信できる新しい通信手段を提供することで、豊かな社会をつくろうという志からでした。
「事を成す」とは何か
──高い志の“原体験”は、幕末を駆け抜けた坂本竜馬と聞いています。孫さんは、どうして竜馬を知ることになったのですか?
 15歳のときに司馬遼太郎(しば・りょうたろう)さんの『竜馬がゆく』に出会ったことです。地元の高校を中退し、故郷の佐賀県を離れて米国に留学する前の年でした。
 渡米準備中の半年間だけ、勉強を見てもらっていた家庭教師から薦められたのがキッカケでした。
 ある日、家庭教師から「キミは小説を読むのか?」と聞かれて、たまたま知っていた『車輪の下』(ヘルマン・ヘッセ)を挙げたのです。
 以前、5ページほど読んで挫折していたこともあり、すぐに題名が浮かんだのでしょう。
 すると、彼は笑いながら「キミは男なのだから、もっと雄大な小説を読まなくてはいかん。魂を奮い立たせるような物語がよい」と教えてくれたのが、『竜馬がゆく』でした。
 ハードカバーの単行本でしたが、おもしろくて、おもしろくて、一気に読破しました。それはもう、脳天に激震が走るくらいの衝撃でしたね。なんと男らしく、清々しい生き様なのだろうか、と。本当に勇気づけられましたね。
──以後、人生の転機には、必ず『竜馬がゆく』を読み返したそうですね。
 あの本に出会わなければ、在日韓国人として生まれたこともあり、日銭を稼げる商売として焼き肉店やパチンコ店の経営に携わっていたかもしれません。
 私は、同じ本を二度読むことはほとんどありませんが、『竜馬がゆく』だけは、これまでに5回読みました。(1)渡米するとき、(2)起業したとき、(3)その2年後の1983年に慢性肝炎で入院したとき、(4)94年に株式上場したとき、(5)その直後に、数百億円を投じて米国でコンピュータ関連の展示会会社「コムデックス」や、専門出版社「ジフデービス」を買収しようと勝負をかけていたときです。
 そうそう、『竜馬がゆく』には、「世に生を得るは事を成すにあり」という言葉が出てきます。この「事を成す」とは、どうすれば自分の人生を前向きに生きることができるか、そして世の中に前向きな影響を与えられるか、ということではないかと思っています。
 世の中に対して、身の上の不幸を嘆いたり、批判したりすることはできます。でも、それでは前進がありません。私は、1人でもよいから、前を向いて挑戦する人が増えてほしい。一歩でもよいから、前に踏み出してほしい。それがいずれは大きな“うねり”となり、改革の原動力になっていきます。
じつは三〇年間変わらず
──確かに、ソフトバンクには、「挑戦する会社」であることに魅力を感じた人ばかりが集まっているという印象があります。
 企業のカルチャーというものは、なんとなく出来上がってくるものだし、そのカルチャーに魅力を感じる人が自然に集まってくるのではないでしょうか。
 以前、人事部が意識調査のアンケートを行なったところ、こと“挑戦”ということに関しては「この会社の社員は、他の会社に比べて、著しく際立っている」という結果が出たそうです。
 いまや、ソフトバンクグループも、連結売上高が2兆6000億円を超えて、社員も約2万人まで増えています。それでも、私はまだまだベンチャー企業だと思っていますし、社員もそう考えているでしょう。常に挑戦し続けるからこそ、ソフトバンクなのです。
 たとえば、幕末~明治維新の激動期には、名もなき多くの若い志士たちが死んでいきました。彼ら1人ひとりの価値は、同じ志を共有していたということで、後世に名が残る英傑と同等です。同様に“デジタル情報革命”も、ソフトバンクだけのものではなく、全国各地に同志がいるのです。
──現在のソフトバンクは、どのような高い志を持って事業に挑戦しているのでしょうか?
 ICT(Information and communication technologies)の技術力で、21世紀の人びとのライフスタイルをより豊かなものにしていきたいと考えています。
 過去には、うまくいった事業もあれば、いかなかった事業もあります。しかし、81年の創業初日からの「デジタル情報革命を通じて、人々が知恵と知識を共有することを促進し、企業価値の最大化を実現するとともに人類と社会に貢献してゆくことを目指す」という精神は変わりません。
──2010年6月の株主総会で発表されるという「次の30年ビジョン」とは、どのようなものになるのでしょうか?
 まだ、考えに考え抜いて、中身を詰めている段階なので、詳しくは話せません。
 ですが、たとえば、将来、次の30年に、現在ICTといわれている技術はどれだけ進むのか、それは人びとのライフスタイルにどのような変化を及ぼすのか、そしてその技術の進化に対して、私たちはどのように取り組んでいくのか──。そのような観点から、30年後を洞察します。
 30年前にも、同じことをしました。当時、まだ生まれたばかりのマイクロコンピュータが、その後どれだけ能力を上げるのか未知数の段階で、産業構造がどのように変わるのか、創業前に一年半かけて考え抜きました。ですから、現在のソフトバンクは偶然の産物ではないのです。
電力事業はやりません
──最近、官民を挙げて、ICTを成長産業としてとらえる動きが活発化しています。珍しく、ソフトバンクは、総務省やNTTとも歩調を合わせていますね。
 それは、日本の産業界にとって、ICTの技術が、今後も成長が見込めるドライバーだからです。
 たとえば、国民の多くが望んでいる社会保障の構造改革、景気対策、高齢社会対策、雇用・労働問題などでは、ICTが解決のカギを握っています。産業別の純利益で見ても、トップの「情報・通信」にリソースを集中すべきです。
 社会構造は、農耕社会から工業社会へと移り、情報社会を迎えています。そして、次世代型の産業では、「製造業×ICT」「農業×ICT」「漁業×ICT」「電力×ICT」など、ICTが不可欠な技術になっていくはずです。
──電力というのは、発電事業という意味ですか? 孫さんの目には、閉鎖的な日本の電力業界は“最後の未開拓インフラ”として映るのでしょうか?
 いやいや。ソフトバンクとして、電力事業そのものに乗り出すことは考えていませんよ。
 あくまでも、インターネット上のビジネス(サービス)に軸足を置いていますので、たとえばスマートグリッド(通信の技術を使って電力の需要と供給を効率化させようという考え方)のようなものであれば、なにかできるかもしれませんが。
 2010年は、これまでと同様に、“デジタル情報革命”の実現に向けて、走り続けますよ。



小沢氏、検察と「戦っていく」 幹事長職は続投の意向
 民主党の小沢一郎幹事長は16日午後の党大会で、自身の資金管理団体「陸山会」の土地購入を巡る政治資金規正法違反容疑で元秘書の石川知裕衆院議員らが逮捕されたことに関し、自身の進退について「与えられた職責を全力で果たしていく」と述べ、続投する意向を示した。東京地検特捜部の対応については「到底容認できない。断固としてき然として自らの信念を通して戦っていく」と強調した。
 その後、党大会の会場である日比谷公会堂で記者団に対し、石川知裕議員の逮捕について「非常に残念だ。このような事態になったことを国民におわびする」と述べた。ただ検察の捜査手法に関しては「到底納得できない。民主主義国家としてまかりとおるべきではない」と批判した。
 小沢氏は今月初めに検察当局から土地購入資金の問い合わせがあり、弁護士を通じて銀行と支店の名前を伝え、後に検察側から帳簿を入手したとの回答があったと説明。小沢氏は「捜査に協力しないなんてことはなく、捜査に協力してきたし、協力したいと思うが、是非公平、公正な捜査をお願いしたい」と語った。



加速する若者の二輪車離れ、09年は38万台 ピーク時の9分の1に
 日本自動車工業会(自工会)が15日まとめた2009年の二輪車の国内出荷台数は08年比27.1%減の38万777台だった。統計開始以降最低の水準で、ピークだった1982年のおよそ9分の1まで落ち込んだ。若者のバイク離れや都市部での駐車場不足などの問題に加え、消費低迷の余波で中大型車の低迷が目立った。
 排気量別には50cc以下の「原付き一種」が13.6%減と、減少幅が比較的小さかった。一方で51cc以上では44.7%減少した。08年も前の年から2割以上落ち込んでおり、実質的な二輪車の国内販売台数を示す出荷台数の減少には歯止めがかかっていない状況だ。



米ヤフーにもサイバー攻撃か 通信社報道
 【シリコンバレー=田中暁人】インターネット大手の米ヤフーが、中国からとされるサイバー攻撃を受けていたことが15日明らかになった。ロイター通信が関係者の話として報じた。ネット検索最大手のグーグルに対するサイバー攻撃と同様のものとみられ、ヤフーはグーグルが発表する前に同社と情報交換したとされる。
 ヤフーは同日までに、グーグルへのサイバー攻撃について「事態を深く憂慮する」などとの声明を発表。ただ自社のネットワークがサイバー攻撃を受けたかどうかは明らかにしていなかった。
 グーグルは12日、自社以外に「最低20社」の大手企業がサイバー攻撃の対象になったと発表。これまでに米ソフト大手のアドビシステムズなどが同様の攻撃を受けたことを明らかにしている。
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