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KDDI反攻へ、シャープ製スマートフォンの「次の一手」
 KDDIは10月4日、米グーグルの携帯電話向けOS(基本ソフト)「Android(アンドロイド)」を搭載したスマートフォン「IS03」を11月下旬に発売すると発表した。KDDIはスマートフォンで他社に大きく出遅れており、IS03が巻き返しの第1弾になる。12月1日にKDDIの新社長に就任する田中孝司専務は発表会見で「アンドロイドで反転攻勢をかける」と意気込みを示した。
 シャープが開発を手がけたIS03は、1台に多くの機能を求める「1台目需要」に見合った仕様となっている。米アップルの「iPhone」や他の多くのアンドロイド端末は海外製のスマートフォンで、日本のユーザーが慣れ親しんだ「おサイフケータイ」や「ワンセグ」機能を備えていない。そのため、既存の携帯電話端末にスマートフォンを買い足して「2台持ち」するユーザーも少なくなかった。
 IS03は日本のユーザーの要望が強かったおサイフケータイやワンセグ、赤外線通信などの機能を搭載した。9月29日の夕方、一斉にユーザーの端末に届いたことで注目を集めた「緊急地震速報」も受信できる。シャープの大畠昌巳・執行役員情報通信事業統轄兼通信システム事業本部長が「日本人が求める最良のスマートフォンを作り続けていきたい」と語るように、「日本メーカーによる日本ユーザーのためのスマートフォン」といえるだろう。
反応速度も申し分のないレベル
 開発段階の展示品を触って見ると、そのユーザーインターフェースは日本の携帯電話ユーザーでもiPhoneのユーザーでも簡単に使いこなせるものだった。反応速度も申し分のないレベルに達していると感じた。搭載するアンドロイドのバージョンは一代前の2.1だが、近いうちにバージョンアップして最新版の2.2に対応する予定という。
 KDDIの音楽配信サービス「LISMO」や歩行者向けのナビゲーションサービス「au one ナビウォーク」、KDDIの携帯電話専用のドメイン「~@ezweb.ne.jp」のメールも使える。従来の携帯電話端末からスマートフォンに乗り換えるときのハードルは、これでかなり下がるだろう。
 おサイフケータイは発売時点では、イオンの「WAON(ワオン)」や家電量販店のポイントカードなど一部のサービスにしか対応しない。ただ、11年1月にはビットワレット(東京・品川)の「エディ」、11年度上期には東日本旅客鉄道(JR東日本)の「モバイルSuica(スイカ)」も使えるようにする。セブン&アイ・ホールディングスの「nanaco(ナナコ)」にも11年中に対応する予定という。
 KDDIはIS03のほかにも、複数機種のスマートフォンを来年春商戦までに投入する。10月18日には、通常の携帯電話端末の秋冬モデルと併せてIS03以外のスマートフォンを発表する会見を予定している。
 かつてKDDIがシャープ製のスマートフォン「IS01」を発表したあとに、NTTドコモも同じシャープ製で形状がよく似た「LYNX SH-10B」を発表したことがあった。これはアンドロイドの採用でメーカーが複数の携帯電話会社に端末を供給する「マルチキャリア」展開がより容易となったためだが、携帯電話会社側からみればメーカーに魅力的な端末を開発させながら、他社にないサービスを盛り込むことがますます重要となる。KDDIの増田和彦コンシューマ事業本部サービス・プロダクト企画本部長は「18日にKDDIのこだわりを見せていきたい」と述べ、他のスマートフォンの出来栄えにも自信を示した。
KDDIの今後を占う「禁断のアプリ」
 さらに発表会見の終盤、田中専務からは「(18日には)禁断のアプリを発表する」との発言も飛び出した。詳細は語らなかったものの、田中専務が「KDDIにとって禁断のアプリ」と表現したことから、かなりインパクトのあるアプリなのだろう。
 推測の域を出ないが、無料で通話ができるインターネット電話サービス「Skype(スカイプ)」への対応を準備していることも考えられる。海外ではすでに、英国の通信会社「3(スリー)」がスカイプに対応した端末を提供している。アップルのiPhoneにも無料で通話できる「Facetime」というテレビ電話サービスがある。
 KDDIもアプリによる無料通話サービスを提供することがまったく不可能というわけではない。この禁断のアプリがKDDIのスマートフォン戦略を語るうえで重要になっていきそうだ。
「Android au」の意味
 KDDIはIS03のプロモーションで、「Android au with Google」というキャッチコピーを使う。今後世間に広がるであろうアンドロイドという言葉とKDDIのauブランドを関連づける狙いがあるとみられる。
 他社のスマートフォンを見ると、ソフトバンクモバイルはiPhoneが主軸で、NTTドコモはソニー・エリクソンの「Xperia」や5日発表の韓国サムスン電子「Galaxy S」というようにメーカーブランドが中心だ。NTTドコモの場合、カナダのリサーチ・イン・モーション(RIM)の「BlackBerry」なども抱えており、アンドロイドだけを前面に出すわけにはいかないという事情もある。
 KDDIは米マイクロソフトの携帯電話向けOS「Windows Phone」を搭載するスマートフォンも手がけるが、OSの中心はアンドロイドとなる。「Android au」が定着していけば、「iPhone対アンドロイド」を語るときに、「ソフトバンクモバイル対KDDI」という構図がイメージされやすくなる。アンドロイドのブランドが認知されるにつれ、KDDIの存在感も高まると計算しているようだ。
シャープとKDDIのいい相性
 一方ここにきて、シャープとKDDIの関係も従来より接近したようにみえる。
 かつてのシャープはソフトバンクモバイルやNTTドコモ向けにいち早く高機能モデルを投入し、数カ月後にKDDI向けに同じレベルの機種を出すパターンが多かった。もともとシャープはKDDI向け端末では後発で、しかもKDDIの共通プラットフォーム「KCP」の出来があまりよくなかったという事情もあるが、それでもKDDI向けは他社向けより1周以上遅れる印象だった。
 しかし今回、シャープは日本の独自機能を組み込んだアンドロイド端末をKDDI向けに用意した。4日にいち早く発表したのは、5日開幕の家電・IT展示会「CEATEC JAPAN 2010」に出展したいというシャープ側の意向が強かったようだが、それを差し引いてもシャープがKDDI向け商品開発の優先順位を上げてきたように見える。
 iPhoneを重視するソフトバンクモバイルとメーカー各社を均等に扱うNTTドコモは、海外でも普及している「W-CDMA」の通信方式を採用しており、海外メーカーのスマートフォンを調達しやすい。そうした事情を考えると、「CDMA2000」の通信方式を採用し海外から調達しずらいKDDIと、独自機能で勝負をかけたいシャープのコンビはなかなか相性がいいのかもしれない。
機能てんこ盛りか、海外メーカー製か
 今秋冬から来春にかけて、携帯電話3社から合計で20機種近いスマートフォンが国内に投入される見込みだ。当然ながら、世界共通仕様の海外メーカー製スマートフォンは、ワンセグやおサイフケータイに対応していない。
 はたして日本のユーザーは、日本の独自機能がてんこ盛りのスマートフォンとそうでない機種のどちらを選ぶのか。本格的なスマートフォン時代を迎え、携帯電話会社もメーカーも日本のユーザーの選択を注意して見守っている。



日銀、実質的ゼロ金利…デフレ脱却まで継続
 日本銀行は5日の金融政策決定会合で、実質的なゼロ金利政策を復活させた上、基金を新設して長期国債などの買い入れ額を増やす「包括緩和」に踏み切ることを決めた。
 海外経済の減速懸念や円高進行などにより、日銀が考えていた回復シナリオよりも、現実の回復力は弱いことが明らかになってきたためだ。異例の措置をとることで、政府と協調しデフレ脱却を目指す姿勢を明確にした。
 日銀の白川方明総裁は記者会見で、「中央銀行にとって異例の措置で、包括的な金融緩和政策と言える」と述べた。
 今回決めた追加緩和策は大きく三つだ。まず、政策金利の誘導目標を現在の「年0・1%前後」から「年0~0・1%程度」に引き下げる。ゼロ金利政策は2006年7月以来、約4年3か月ぶりだ。
 次に、ゼロ金利政策をかなり長い間続けることを宣言した。消費者物価の上昇率が1%程度となるまで続ける方針で、デフレ脱却を強く意識している。



電機各社、通信機能サービスに注力 シーテック2010
 千葉市の幕張メッセで5日、開幕したアジア最大級の家電・IT(情報技術)見本市「CEATEC(シーテック)JAPAN2010」。シャープが新しい多機能情報端末向けに書籍や映画、音楽などのコンテンツ(情報の内容)を配信すると発表するなど、映像技術を主力にする電機メーカーが通信機能を利用したサービスに進出する傾向は、今回のシーテックで浮き彫りになっている。
 シャープが12月に発売する電子書籍用端末「ガラパゴス」向けに、DVDレンタル・書店チェーン「TSUTAYA」を展開するカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)がコンテンツ配信を行う共同出資会社には、CCCが51%、シャープが49%を出資。12月から雑誌や本など書籍約3万冊を含むコンテンツをガラパゴスに提供し、来年春をめどに映画や音楽の配信も始める予定だ。
 シャープの展示ブースを視察に訪れた同社の片山幹雄社長はガラパゴスのコンテンツを同社の液晶テレビ「アクオス」でも見られるサービスを来春に開始する意向も明言。「端末だけでは差別化に限界がある。CCCとの提携で、端末とコンテンツを結びつける新しいビジネスモデルに乗り出す」と述べた。
 米アップルの多機能情報端末「iPad(アイパッド)」は、インターネットの専用サイトからコンテンツを入手するが、ガラパゴスには書籍の最新版が自動配信され、その中から欲しい商品を注文・購入する。買った書籍は画面に並べられ、ワンタッチで読める。コンテンツが海外にも同時配信され、日本と同じ新聞、雑誌などを海外で読めるのも特徴だ。
 一方、パナソニックはこの日、検索サービス大手ヤフーのインターネットオークション(競売)サービス「Yahoo!オークション」を利用できる薄型テレビを同社と共同開発し、来春の実用化を目指すと発表した。また、テレビ向け電子商取引について、ネットショッピングモール「楽天市場」などを展開する楽天とも共同研究を進める。
 同社のブースでは、3D(3次元)テレビのネット接続機能を利用したサービスも紹介。「テレビを見ながら買い物や旅行の予約ができる。将来的には、地域がテレビを通してつながることも可能になる」と提案している。
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