(゜Д゜)っ/凵⌒☆チンチン新聞

メガネから裸眼へ、テレビから周辺へ 3D進化の見本市 本格普及にはなお課題
 5日に幕張メッセで開幕した電機やITの国際見本市「CEATEC(シーテック)ジャパン2010」。09年に続いて目玉となった3次元(3D)製品は、専用めがねを使う家庭用テレビからさらに進化し、裸眼で視聴できるディスプレーや「触れる3D」などの新技術が登場した。
 開幕初日、午前10時の公開直後に長蛇の列ができたのは東芝のブースだ。お目当ては、裸眼で3D映像が見られる3Dテレビ「グラスレス3DレグザGL1」。今年12月下旬の発売予定で、一時は最大2時間待ちの人気となった。
 出展したのは12型と20型のテレビが3台ずつ。12型は立ち位置を多少ずらしても立体映像が目に飛び込んでくる。20型は東芝がソニーなどと開発した高性能半導体「セル」を搭載しており、水泳の水しぶきやテニスのボールなどの立体映像が大きな画面でより際立って見えた。
 「映像を解析するエンジンとパネルという2つの要素技術がグループ内にあったことが、裸眼で鮮明な3D映像が見られる製品の開発につながった」。東芝の伊藤剛研究開発センター・マルチメディアラボラトリー室長はこう強調する。
 裸眼で3D映像を視聴できる技術はこれまでもあったが、立ち位置や画面サイズなどの制約が多かった。東芝の新技術は、映像信号を1画素ごとに9つの異なる角度の映像に分ける。これにより、左右の目の位置が多少動いても、異なる映像をとらえられるようにした。
 東芝は56型の裸眼3Dテレビも参考出展したが、この3D映像は12型や20型と比べるとやや不鮮明な印象だった。裸眼3Dテレビは映像処理の負荷が大きく、大画面化は今後の技術上の課題の一つだ。
カメレオンの「舌」の正体は?
 シャープも3.8型と10.6型の裸眼3D液晶ディスプレーや、3Dでの撮影・表示が可能なデジタルカメラを参考出品した。3Dデジカメは、3Dで撮った映像を本体内蔵の液晶画面に3Dで表示し、その場で裸眼で楽しめる。画面に縦じま状の薄いパネルを張り付け、左右の目に届く映像を微妙に変化させて立体を表現するという。製品化はいまのところ未定だ。
 NTTドコモが出展した「触れる3D」技術も注目を集めた。裸眼で見られる3D表示可能な小型画面に登場したカメレオンが舌を伸ばす。専用のペンを近づけると、その舌が巻き付いたかのようにペンに強い力が加わり、はじかれてしまった。
 このカメレオンの「舌」の正体は、ペン先に入った磁石と小型画面に内蔵されたコイルの組み合わせ。コイルに電流が流れ、電磁力でペン先をはじく。まだ商品化のメドはたっていないが、「ゲームなどのコンテンツ分野で応用できるのではないか」(NTTドコモ)と研究を進めている。
 裸眼で視聴できる機器が普及すれば、3Dはより身近で手軽になるだろう。ただ、専用めがねで視聴する市販の3Dテレビが持つ立体の鮮明さや自然な奥行き感と比べれば、もっとも完成度が高い東芝の12型や20型テレビも含めて裸眼3Dはまだ発展途上だ。
パナソニックは「めがね式」に専念
 今回のCEATECで、専用めがねが必要なテレビに絞って展示に力を入れたのはパナソニック。大型スクリーンの周りに何台もの3D対応テレビを設置して「映像の美しさ」をアピールした。
 同社は米ロサンゼルス近郊に、3D映像の撮影や編集を手がける「パナソニックハリウッド研究所」を持つなど、3Dコンテンツを制作する環境の整備に力を入れている。10月1日にはビーエス朝日(BS朝日)で初の3D音楽番組「パナソニック3Dミュージックスタジオ」を11月から毎週月~金曜日に放送すると発表した。ブースでは、この番組を先行放映し、アーティストが「立体」でダンスする映像などを流している。
 パナソニックが技術協力した人気アニメーションの3D版「サイボーグ009」も出展した。映画監督の押井守氏がアニメーション監督を務めており、ガラスが割れるシーンでは、目の前にガラスが「飛んで」きて迫力満点だった。
 パナソニックは5日、ヤフーと協業してインターネット競売サイト「ヤフー!オークション」を利用できる薄型テレビを共同開発すると発表した。この参考展示の隣では、「将来のインターネットテレビ」というテーマでデモンストレーションを行っており、ネット通販などの商品を立体でよりリアルに表示するといった3Dの活用法を提案している。
 パナソニックはテレビ以外の製品にも3D技術の応用分野を広げている。3Dの静止画を撮れるデジタルカメラ、3D対応の家庭用ビデオカメラ、3D撮影の性能を高めながら価格を約210万円に抑えた業務用ビデオカメラなどだ。現状の3Dは専用めがねが必要という制約があるが、コンテンツと多様な機器という縦横の軸で3Dを展開し、映画館やリビングルームにとどまらず広く普及させようという長期的な戦略がみて取れる。
 ただ、3D技術の本格的な普及にはいくつかのハードルもある。一つは規格の問題だ。ブルーレイ・ディスク(BD)の規格団体であるブルーレイ・ディスク・アソシエーション(BDA)は、09年末にBDで3D映像を記録・再生する規格を策定した。だが、今後新たな3D技術が次々に生まれてくれば、従来の規格が対応できなくなる可能性もある。今年のCEATECは3D技術の新たな展開を示すとともに、「映画会社などがコンテンツ供給に賛同し、消費者に安心して購入してもらえる3Dにするため、新技術にも対応した規格の整備が重要」(業界関係者)という課題も提示しているようだ。



ソフトバンク、動画「ユーストリーム」配信代行
 ソフトバンクはカメラで撮影した映像をインターネットを通じて全世界に生で配信できるサービス「ユーストリーム」の配信代行を始めた。同サービスは音楽のコンサートやスポーツの生中継などに活用する例が増えており、米「iPhone(アイフォーン)」向けの配信技術を生かして利用者を拡大し、放送に代わる新たなメディアに育てるのが狙い。
 ソフトバンク子会社のTVバンク(東京・港)を通じて代行する。動画を配信したい企業や個人に対し、全世界に配信できるように適切なネットワーク環境を設定したり、アイフォーンでの視聴に適した画質に設定したりといったノウハウを提供する。
 ソフトバンクは都内に「ユーストリーム」専用のスタジオを3カ所持っており、配信システムに加え、スタジオや機器なども一貫して提供する。配信費用は非公表だが、映像配信だけを代行する場合、40万円前後とみられる。
 ソフトバンクは1月に動画配信の米ユーストリーム社(カリフォルニア州)に出資。同事業を成長事業に据えアジアで普及拡大を急いでいる。



ACCESS、高機能携帯の特許をライセンス供与 米マイクロソフトに
 ソフトウエア開発のACCESSは8日、高機能携帯電話(スマートフォン)にかかわる特許についてマイクロソフト(MS)とライセンス契約を結んだと発表した。ACCESSが持つ特許の使用料をMSが支払う。ACCESSはスマートフォン市場の拡大で同社の特許の価値が高まっていると判断。他のスマートフォン事業者に対してもライセンス供与などの戦略に踏み出す。
 ライセンス供与するのは、手書き入力技術、携帯電話の半導体チップ構成、電波の出力を一括で止められる「フライトモード」の技術など、スマートフォンの基本機能を含む特許群。使用料の詳細は明らかにしていない。
 ACCESSは2005年に携帯端末向けソフト開発の米パームソースを買収、パームソースが持つ特許約200件を同時に入手した。これらの特許を含むスマートフォン関連の特許を一括して供与する。
 ACCESSは特許管理事業を手掛ける米アカシア・リサーチに一部の特許の管理を委託、アカシアとMSとの交渉を通じて今回のライセンス契約に結びつけた。他のスマートフォン事業者ともライセンス供与について交渉中とみられる。
 スマートフォンは米アップルの「iPhone(アイフォーン)」や米グーグルのソフト「アンドロイド」搭載機などを中心に市場が拡大。ここ数カ月の間で、アップル、グーグル、MS、米モトローラなどで特許訴訟が頻発している。



円急伸、一時81円台に…NY15年5か月ぶり
 【ニューヨーク=小谷野太郎】8日のニューヨーク外国為替市場で、円相場は一時、1ドル=81円72銭をつけ、1995年4月下旬以来、約15年5か月ぶりの円高水準となった。
 米労働省が発表した9月の雇用統計(季節調整済み)が事前の予想を下回り、円買い・ドル売りが加速した。午前11時50分(日本時間9日午前0時50分)現在、円は前日比52銭円高・ドル安の1ドル=81円85~95銭で取引されている。
 米雇用統計では、非農業部門の就業者数が前月比で9万5000人減少。4か月連続でマイナスとなり、米景気への先行き不安感が改めて認識された。6日には国際通貨基金(IMF)が、米国の成長率の見通しを大幅に下方修正しており、先行き不安をぬぐえないことがドル売りを招いている。



【産経主張】劉氏ノーベル賞 国際世論が迫った民主化
 他からの批判を許容しない政治体制に国際世論が発した警告-それが中国の著名な民主活動家、劉暁波(りゅう・ぎょうは)氏へのノーベル平和賞授与に込められたメッセージだろう。
 劉氏は中国共産党による一党独裁体制の廃止を求める「08憲章」の起草者として国家政権転覆扇動罪に問われ、今年2月には懲役11年、政治的権利剥奪(はくだつ)2年の実刑判決が確定した。服役中の受賞だ。
 平和賞を選考するノーベル賞委員会(ノルウェー)の事務長に中国の外務次官が、授与は外交関係に悪影響を及ぼすと圧力をかけたのは異様である。中国の強い反発を承知でノーベル平和賞の理念を貫いた委員会を支持したい。
 劉氏は1989年、米コロンビア大学に研究者として在籍中に帰国し、民主化要求運動に加わった。天安門事件では「反革命罪」で投獄された。その後も再三投獄や監禁刑罰の「労働教養」に処せられたが、文筆活動はやめず、時評や論文を発表し続けた。
 ノーベル賞委員会は劉氏が「長年、非暴力による人権擁護の闘いを続けた」ことを授賞理由にあげた。弾圧に屈することなく中国国内にとどまり、平和的な手法で改革を訴える不屈の精神への高い評価である。
 同時に委員会は「大国になった中国に対し批判すべきは批判しなければならない」と中国の民主化を求めた。これが国際世論であると中国指導部は認識すべきだ。
 中国は過去にもノーベル平和賞に強い拒絶反応を示した。89年、チベット仏教最高指導者、ダライ・ラマ14世への授賞である。
 ダライ・ラマは中国への要求を「チベットの独立」から「高度な自治」へと変えた。中国は「国家分裂主義者」と断定したままだが、世界各地で行われるダライ・ラマの講話集会はいつも大聴衆に埋められている。
 91年に受賞したミャンマーの民主化運動指導者、アウン・サン・スー・チーさんの軍事政権に屈服しない姿勢も国際世論の支持が高い。ダライ・ラマとも共通する「非暴力」への共感だ。
 劉氏のノーベル平和賞受賞が中国社会に潜在する民主化要求のうねりを再び呼び起こす可能性がある。しかし、流血の天安門事件を忘れてはならない。国際社会は中国の自由抑圧や人権状況への監視を強める必要がある。
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:moblog

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。