ガ━(゜Д゜;)━ン新聞

JTB、国内200店閉鎖 11年度メド、ネット強化し商品倍増
 旅行業最大手のJTBは2011年度末までに、全国店舗網の約2割に当たる200店近くを閉鎖する。需要低迷を受け主力の店頭販売を縮小する一方、成長市場のネット事業は強化する。旅行業界でこれほど大規模な店舗リストラは初めて。コストの安いネット商品に本格的に取り組むことで、値下げ競争が激化するのは必至。パソコンから注文できるネット通販の消費市場は身近な分野で急速に拡大しており、企業の事業構造転換を加速しそうだ。
 JTBはグループで全国に約940店(一部に法人専用含む)を運営する。閉鎖は集客力の低い駅前立地の中規模店などを対象に、今年度から着手する。03年に西友の旅行事業を買収するなど店舗を拡大してきたが、大幅な縮小にカジを切る。



米、温暖化ガスを05年比17%削減 大統領、COP15で表明へ
 【ワシントン=御調昌邦】米ホワイトハウスは25日、温暖化ガス排出量を2020年までに05年比で17%削減する目標を発表した。オバマ大統領が12月にコペンハーゲンで開かれる第15回国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP15)に自ら出席し、米国の数値目標として公約する。13年以降の温暖化ガス削減の枠組み(ポスト京都議定書)づくりに向け、国際的な温暖化対策に積極的に関与していく姿勢を示す狙いがある。
 50年までの長期目標については05年比で83%の削減とした。オバマ大統領が固めた温暖化ガスの削減目標は、現在米議会で審議中の法案にほぼ沿った内容だ。
 日本政府が表明している、20年までに1990年比で25%削減する数値目標などに比べると、米国の削減幅は小さい。ただ米国は現行の京都議定書を議会で批准できなかった経緯があり、議会と歩調を合わせる必要があったとみられる。



リクルート、無料女性週刊誌「L25」を月刊化 広告減少に対応
 リクルートは女性向け無料週刊誌「L25」を26日から月刊化する。毎月第4木曜日に発行する。男性向けの「R25」はすでに10月から隔週発行に変更している。不況で企業の広告出稿が減少しており、編集内容を見直して媒体の広告価値を高めることを目指す。
 L25は首都圏で配布。部数はこれまでの40万部から30万部に減らす。リニューアル後の目玉は、25~34歳の働く女性2000人に毎月実施するアンケートで、読者が参考にできる同世代の流行情報などを発信する。対象読者を明確化し、消費意欲の高い読者を獲得することで広告収入の増大を狙う。



さり気なく登場したauの「ガンガントーク」って?
 KDDIが11月9日から開始した「ガンガンメール」は、基本使用料780円(プランEシンプル+誰でも割)+月額315円(EZ WINコース)の計1095円で、Eメールを無料で利用できるサービス。容量を気にせずメールが使い放題になるほか、基本料金も抑えられるので、ケータイを積極的に使わないユーザーにとってもお得なプランといえる。
 そんな中、このガンガンメールと似た名称の「ガンガントーク」が登場したのをご存じだろうか。といってもこれは新しいサービスではなく、指定した3件までのauケータイとの国内通話が24時間無料になる「指定通話定額」を指したもの。KDDI広報部によると、このガンガントークという言葉は「11月末からWebサイトやCMで使い始めた」という。あえて新しい言葉を採用したのは、「料金サービスの内容を分かりやすく訴求するため」とのこと。
 auのWebサイトではガンガンメールと対をなすサービスとして、ガンガントークをアピールしている。また、11月21日から放映中のCM“ガンガントーク編”では「昼でも夜でもガンガン話しても国内通話無料」というキャッチコピーとともにガンガントークが紹介されている。
 ちなみに、ガンガンメール編では土屋アンナのシャウトに合わせて鶴瓶の驚いた顔(ばびょーん顔)が登場するが、ガンガントーク編では鶴瓶ではなく、(「アルプスの少女ハイジ」の)ハイジが登場する。原作では見られない(?)ハイジのばびょーん顔がインパクトのある内容だ。CMの映像はKDDIのアドギャラリーでも公開されているので、まだ見ていない人はチェックしてみるといいだろう。



LED電球価格、大手の5~6割 オリオン電機、海外で部品生産
 家電メーカーのオリオン電機(福井県越前市、矢野栄幸社長)は家庭向け発光ダイオード(LED)電球の製造に参入した。海外生産した安価なLEDチップを使用。大手メーカー品と同等の寿命や明るさで、店頭価格を5~6割に抑えられるという。イトーヨーカ堂各店などで販売。卸・小売企業からのOEM(相手先ブランドによる生産)需要を見込む。
 まず生活雑貨卸のドウシシャへのOEM供給を開始。ドウシシャの「ルミナス」ブランドで全国のヨーカ堂約160店舗などで12月上旬から販売する。



サウジ国営石油、沖縄で原油備蓄へ 日本、緊急時に優先調達
 世界最大の石油会社であるサウジアラビア国営サウジアラムコのカーリッド・アルファレ社長兼最高経営責任者(CEO)は25日、都内で日本経済新聞のインタビューに応じ、沖縄での原油共同備蓄をめぐって近く日本政府との協議に入る考えを明らかにした。日本にとっては貯蔵設備を貸し出す見返りに緊急時に原油を優先的に調達できるメリットがあり、エネルギー安全保障の強化につながりそうだ。
 日本政府は原油の安定確保をにらみ、サウジ側に沖縄にある原油の貯蔵設備を使った「共同備蓄」を提案していた。CEOは貯蔵設備の利用について「経済産業省と協議後、近い時期に公表する」と表明。中国などアジアで石油需要が急速に増えていると指摘したうえで設備利用で「アジアの消費者の利便性が向上する」と述べた。開始時期など詳細については言及を避けた。



ソネット、USENのプロバイダー事業を買収へ
 ソニーグループでインターネット接続(プロバイダー)事業中堅のソネットエンタテインメントは25日、有線放送最大手のUSENからプロバイダー事業部門を買収する交渉に入ると発表した。業績不振のUSENは固定費負担が重い同部門の売却先を探していた。
 買収金額などの条件は年内に詰める。ソネットのプロバイダー事業は連結売上高(2010年3月期見通しで730億円)の7割程度。一方、USENのネット接続事業の年間売上高は約200億円だが、NTTに支払う回線料が重く経営を圧迫していた。
 成長が続く光ファイバー回線でソネットの契約数は9月末で91万件と業界シェアは5.5%(6位)。23万件のUSENの顧客を取り込めればシェアは6.9%(5位)になる見込み。



トヨタ、ペダル無償交換を発表 米の床マット問題、400万台超も
 【ニューヨーク=小高航】トヨタ自動車が米国で販売する一部車種でアクセルペダルがフロアマットに引っかかり事故を招く恐れがある問題で、トヨタは25日、「レクサスES350」など8車種のペダルを無償交換するなどの措置を実施すると発表した。対象は400万台規模のもよう。問題長期化によるイメージダウンなど経営への影響を考慮、無償交換に踏み切ったとみられる。
 トヨタの米国法人、米国トヨタの発表によれば、無償交換の対象は米国で販売したトヨタブランドの「カムリ」「アバロン」「プリウス」「タコマ」「タンドラ」と、レクサスブランドの「ES350」「IS350」「IS250」。販売店に対する訓練などを実施した上で、2010年の初めからペダルの改修を開始、交換用ペダルの入手は同年4月から可能としている。
 トヨタの発表資料には対象台数が明記されていないが、400万台規模とみられる。交換費用として数百億円規模がかかる見込み。トヨタは今月半ば、米運輸省高速道路安全局(NHTSA)との間で車両改修について大筋合意していた。



大手法律事務所、陣容を拡大
 大手法律事務所が陣容を拡大している。代表的な上位5事務所に所属する弁護士の合計は10月末時点で約1500人と、企業が敵対的買収への対応に追われた2005年以降、1.6倍に膨らんだ。世界的な景気冷え込みで企業が事業再編などを急いでおり、資産査定や人員削減に伴う労務問題への助言を求めているためだ。高品質の法務サービスの需要は今後も拡大しそうで法律事務所の間で優秀な人材の争奪戦が激しくなりそうだ。
 日本経済新聞社が多数の弁護士を抱える主要な事務所を対象に聞き取り調査した。集計対象は「西村あさひ」「長島・大野・常松」「森・浜田松本」「アンダーソン・毛利・友常」「TMI総合」の各法律事務所。5大事務所に所属する国内法専門の弁護士数はこの1年間で8%増加した。直近の4年間では平均で年率1~2割の成長を続けている。



韓国、少子化総合対策を推進 「3人産めば定年延長」など検討
 韓国政府は25日、李明博(イ・ミョンバク)大統領の主宰で「低出産対応戦略会議」を開き、急速に進む少子化を食い止めるため「就学年齢の1歳引き下げ」や「第3子以降の大学入試や就職を優遇し親の定年を延長する」などの総合対策を推進する方針を決めた。今後は大統領直属の「未来企画委員会」を中心に検討を進め、来年中に2011~15年の5カ年計画となる低出産対策の第2次基本計画を策定する考えだ。
 李大統領は25日の会議で「過去のような長期対策だけでは効果が上がらない。果断に決断し速やかに措置を執行すべき時期にきている」と述べ、迅速な総合対策の必要性を強調した。



日米密約調査 核抑止力の低下は避けよ(11月26日付・読売社説)
 核持ち込みなどに関する「日米密約」の真相究明は、日本外交への国民の信頼を回復するために重要だ。だが、その結果、米軍の核抑止力を低下させる事態は避けねばなるまい。
 密約問題を検証する外務省の有識者委員会の初会合が27日に開かれる。外交文書に関する内部調査結果を基に、外務省OBらの聞き取り調査も実施し、来年1月に報告書を岡田外相に提出する。
 検証対象は、1960年の日米安保条約改定時に、核搭載の米軍艦船や航空機の日本寄港・通過を事前協議の対象外としたとされる件など四つの密約問題だ。
 核持ち込みについては既に、公開された米外交文書や元外務次官らの最近の証言により、「密約はない」とする政府見解の維持が困難となっていた。さらに、今回の外務省調査で、密約の存在を裏付ける文書が見つかったという。
 政権交代を機に、岡田外相が密約の調査・検証を始めた意義は小さくない。政府が、その結果を踏まえて、密約の存在を正式に認めることが、国民の不信感を解消する一歩となろう。
 ただ、政府が東西冷戦期に、国民の核アレルギーに配慮しつつ、米国の「核の傘」の実効性を確保するため、密約を結ばざるを得なかった事情は理解できる。
 有識者委員会は、当時の時代背景も踏まえて、密約締結の経緯をきちんと検証してほしい。
 外交交渉には秘密が付き物だ。相手国との信頼関係を維持し、関係者への悪影響を避けるため、すぐには公開できない情報は多い。一定期間の後、どんな条件の下で公開するのが適当なのか、議論を深めることが大切だろう。
 今後、重要なのは、核を「持たず、作らず、持ち込ませず」とする非核三原則のあり方の議論だ。
 北朝鮮が核保有を公言するなど現在の日本の安全保障環境は厳しい。米軍の核抑止力を維持、向上させることが求められる。
 米国は91年に米軍艦船・原潜から戦術核を撤去した。当面は、核持ち込みの事態は想定されにくくても、中長期的に、近隣国が核や生物化学兵器で日本の安全を脅かす事態がないとは限らない。
 様々な事態の変化に対応できるよう、軍事面の柔軟性を確保することが、安全保障の要諦(ようてい)だ。
 核を「持ち込ませず」のうち、陸上への核配備の禁止は継続しても、核搭載艦船や航空機の寄港・立ち寄りは可能とする「非核2・5原則」の採用を、前向きに検討していいのではないか。
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ヾ(゜Д゜)ノ"新聞

2009年のネット流行語大賞は「※ただしイケメンに限る」
 ニワンゴは25日、動画配信サービス「ニコニコ動画(9)」視聴者を対象に行った「ネット流行語大賞2009&ケータイ流行語大賞2009 ニコ動調査」のアンケート結果を公表した。調査はニコ割アンケートを利用して18日22時に実施し、約200秒間で9万7573件の回答があった。
 「ネット流行語大賞2009&ケータイ流行語大賞2009 ニコ動調査」は、「ガジェット通信」が主催する「ネット流行語大賞」への協力として実施したもの。「友愛」「なにそれこわい」「こまけぇこたぁいいんだよ!!」「バリバリ」など10語がノミネートされた。
 調査では、2009年にインターネットで流行した言葉でもっとも「ネット流行語」にふさわしいと思う言葉について、「どうしてこうなった」が最多の16.82%、次いで「※ただしイケメンに限る」が16.75%とわずかに下回った。続いて「裸になってなにがわるい」12.8%となった。
 また、「@peps!/chip!!」が主催する「ケータイ流行語大賞」では、「まじかー」「ガチで」「ニャッピーo(≧∀≦)o」など10語がノミネート。「@peps!/chip!!」のみのアンケート結果をもとに、「ケータイ流行語大賞」金賞が「盛る/盛れる」、銀賞が「ガチで」、銅賞が「やふー\(^O^)/」に決定した。



ドコモとウェザー・サービスが資本提携、花粉観測事業を展開
 NTTドコモとウェザー・サービスは11月25日、資本提携の合意をしたと発表。出資時期は2010年1月6日。この合意にもとづき、ドコモはウェザー・サービスから第三者割当増資による株式の割当を引き受け、ウェザー・サービスの普通株式総数の約35%を約1億円で取得する。取得株式数は1200株で、1株あたりの引受価額は8万5000円。
 ドコモは大気中の花粉飛散量を実測し、気象情報配信事業者や製薬会社、医療機関などにデータを提供する花粉センシング事業を展開する。一方、ウェザー・サービスは花粉飛散予報技術や自動花粉センサーを用いた花粉濃度の測定と、解析技術などの研究開発を続けている。同社はこれらの成果を生かし、ドコモの花粉測定事業で必要な、花粉実測値の解析技術を開発、提供するとしている。
 ドコモは2009年12月21日に環境センサーネットワークシステムの試験運用を開始し、2010年1月に商用運用とデータ提供事業を開始する予定。



ダビング10解除ソフト初摘発 東芝社員を販売容疑で逮捕
 DVDレコーダーのハードディスクに録画したテレビのデジタル放送番組を、DVDディスクなどにコピーできる回数を10回に制限する「ダビング10」の機能を解除し、無制限にコピーできるソフトを販売したとして、愛媛県警は25日、著作権法違反の疑いで、大手電機メーカー東芝の佐久分工場(長野県佐久市)社員、増村哲哉容疑者(39)=同市=を逮捕した。
 県警によると、ダビング10解除ソフトの販売の摘発は全国初。増村容疑者は「小遣い稼ぎでやった」と容疑を認めている。県警は増村容疑者が解除ソフトをどのように入手したのか調べている。
 逮捕容疑は昨年10月、インターネットオークションなどを通じ、松山市の大学生(18)と茨城県結城市の男性会社員(28)に、ダビング10を解除できるソフトを数百円で販売、著作権を侵害した疑い。
 ダビング10は、デジタル放送番組の著作権保護のため、昨年7月に録画機器を対象に始まった。



パソコン国内出荷21.5%増 10月、ウィンドウズ7効果で好調
 電子情報技術産業協会(JEITA)が25日発表した10月のパソコン国内出荷台数は前年同月比21.5%増の71万6000台と、2カ月連続で増加した。9月まで15カ月連続で前年割れだった金額は、684億円で前年並みとなった。米マイクロソフトの基本ソフト(OS)の「ウィンドウズ7(セブン)」を搭載したパソコンの売れ行きが好調だったもよう。JEITAは「年末商戦もあり、しばらくは良い状態が続く」とみている。
 出荷台数をタイプ別に見ると、デスクトップ型が2.5%減の19万6000台。ノート型が34%増の51万9000台で、全体をけん引した。特にB5サイズ以下の「モバイルノート」が71.3%増の14万7000台と好調だった。金額はデスクトップ型が6.5%減の215億円、ノート型が3.3%増の469億円だった。



「回線力」NTT動く 外資に対抗、相次ぎネット事業
 NTTがインターネットを利用した新事業の開発を加速している。グループ各社は11月に入り、6案件の大型プロジェクトを発表。新事業関連売り上げの大幅拡大に向けた取り組みを本格化し始めた。米グーグルなどがネット経由での法人サービスで日本市場開拓を進めるなか、NTTは全国に張り巡らした固定回線網を持つ強みを最大限に生かし、対抗する構えだ。
 「国の枠を超えた新たなビジネスモデルでグーグルやアマゾンが日本進出を強化している。われわれにとっては日本が持つ通信環境をいかに活用し、サービスを提供できるかが重要だ」
 NTTの三浦惺(さとし)社長は、減収減益に見舞われた中間連結決算を発表した9日の会見の席上、攻勢を強める外資への危機感を隠さず、新事業の収益化を急ぐ考えを強調した。
 ◆いびつな収益構造
 NTTドコモがグループの営業利益の7割を占めるいびつな収益構造からの脱却は、NTTにとって最大の課題。三浦社長は5月に発表した中期経営計画で、グループ全体の売上高に占めるネットなどの新事業やソリューション関連の割合を、2007年度の26%から12年度には35%とする計画を打ち出した。
 計画の実現に向け、グループ各社は早速動き始めた。NTTナレッジ・スクウェアは今月4日、ネット経由で料理やマジック、釣りなどの講義をその道のプロから動画で受けられるサービスを発表。NTTの光回線を使えば、高画質のフルハイビジョン(HD)による講義を双方向で受講できるようになるという。
 NTTドコモは18日、「フェムトセル」と呼ばれる小型基地局を光回線に接続すると、携帯電話で高速ネット通信が安定的に利用できるサービスを始めた。フェムトセルが携帯電話の電波を感知し、ほかの家族に「〇〇さんが帰宅」と自動的に通知するなど、従来にはないネットサービスを提供する。
 ◆“ただ乗り”許さぬ
 グーグルやアマゾンは、検索エンジンなど従来のサービスに加え、ソフトウエアやサービスをネット経由で提供する「クラウド」と呼ばれるサービスを日本で本格展開し始めている。大容量通信が行える環境ほど導入が容易なため、光回線が普及する日本は格好の市場となる。
 外資系企業によるクラウドが本格的に普及すれば、NTTは回線を売るだけの企業になり下がりかねない。NTTがネット戦略を強化する背景には自社の回線に“ただ乗り”されるわけにはいかないとの危機感がある。
 ただ、新たに展開するネット関連サービスを自社の回線加入とひもづければ、利用者獲得のハードルは高くならざるを得ない。その“貪欲(どんよく)さ”を貫きながら、新事業を軌道に乗せられるかは不透明だ。



「リーマン危機」から1年、輸出なお前年の8割 10月貿易収支
 財務省が25日発表した10月の貿易統計速報では、輸出額が前年同月比23.2%減となった。減少率は9月より7.4ポイント縮小したが、輸出額の水準自体は前年同月の8割にとどまる。2008年9月の「リーマン・ショック」から1年以上たっても、日本の輸出は本格的に回復していないといえる。
 昨年秋からの金融危機で、米国の過剰消費に頼った世界経済の成長メカニズムは壊れた。米国の経済が悪化するとともに、米国向けの家電や玩具などを生産していたアジアの製造拠点の稼働率も低下した。その結果、日本の輸出は米国向けもアジア向けも大幅に減少した。外需の落ち込みが響き、日本の実質経済成長率は08年10~12月期、09年1~3月期とも2ケタのマイナス成長となった。
 各国・地域の景気対策が効き、世界経済はここにきて持ち直しの動きを強めている。日本の輸出も今春から徐々に改善。4兆元の景気対策を打ち出した中国向けがけん引役だ。ただ米国向けの足取りはなお重い。米消費者連盟の調査によると、今年のクリスマス商戦では43%の消費者が昨年より支出を抑えると回答している。



米金融機関、「経営に問題」3割増 9月末、3カ月で
 【ワシントン=大隅隆】米連邦預金保険公社(FDIC)は24日、経営や資本の状況からみて経営に問題があると判断した米金融機関が今年9月末時点で552行になったと発表した。6月末と比べ3割強増えており、1993年12月末以来の水準。米景気は底入れしたものの、借り手の雇用・所得環境の改善が進んでおらず、金融機関の不良資産が増加している。金融機関の貸し渋りなどを通じ、米景気の本格回復の重荷になりそうだ。
 FDICは預金保険を適用する金融機関を対象に経営状況を四半期ごとに集計している。問題行の個別名は非公表。問題行の総資産は3460億ドルで、08年末(1590億ドル)の2倍以上に膨らんでいる。



朝日社説
日本人技師解放―心動かす支援の大事さ (2009年11月25日)
 イエメンで拉致されていた日本人技師の真下武男さんが、8日ぶりに無事解放された。
犯行グループが属する地元の部族に対する説得が、功を奏したようだ。ねばり強い交渉が良い結果につながったことを、何より喜びたい。
真下さんは日本の建築設計事務所からの派遣で、国際協力機構(JICA)が携わる現地の学校建設プロジェクトを監督していた。
犯人側は、外国人の人質を取って、イエメン政府に収監されている仲間の釈放を迫るつもりだったらしい。グループが属する部族長は「日本人だとは知らなかったが、外国人の人質なら交渉に使えると思った」と話している。
アラビア半島の南端にあるイエメンは、アラブの最貧国と呼ばれる。国民の半数近くが貧困層で、各地で反政府活動が起きている。
北部ではシーア派民兵との衝突で、17万人の避難民がキャンプ生活を送っている。南のアデン湾の沿岸には、対岸のソマリアから難民が押し寄せてくる。内憂外患の現状だ。
同国にはJICAの邦人スタッフだけで24人が常駐している。今回は日本人が標的にされたわけではないし、犯人にも人質に危害を加える意図はなかったようだ。
だが、安心することはできない。6月には誘拐されたドイツの医療関係者らが殺害された例がある。日本人の援助関係者だからといって、次も「善意」が働くかどうかはわからない。
不吉なことに「アラビア半島のアルカイダ」を名乗るグループが結成されている。昨年9月には米国大使館が攻撃されて、16人が死亡した。今年3月にも韓国人の観光客ら5人が自爆テロの犠牲になった。
イエメンは、各国の商船を悩ますソマリア海賊への対処の拠点でもある。アラビア半島のこの一角を、テロリストの安息の地にするわけにはいかない。国際社会の一員として日本が民生支援することが重要だ。
危険な地域で援助を続けるには「常に自分の行動ルートを変える」など、安全確保の基本を確認する必要がある。日本政府も、危険情報をNGOを含めてきめ細かく共有する態勢を各地で作らなければならない。
それでも、同様の事件は起こりうる。援助の最前線に立つ人々の安全確保は、アフガニスタン支援にも共通する難題だ。10月にカブールの宿舎が襲撃された国連でも議論が続いている。
真下さんの解放に尽力した地元知事は記者会見で「彼は学校を建てた。子供たちは忘れない」と語った。日本の民生支援の実績が、現地の人の心を動かしたことには力づけられる。
地元の人びとの共感と協力が、安全確保の出発点なのだ。
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Y(゜Д゜)Y新聞

米グーグルの電子書籍、10年に日本で有料サービス
 検索大手の米グーグルは、パソコンなどで書籍を一冊丸ごと読めるようにする有料サービスを2010年中に日本で開始する。書籍の一部分だけを読める「ブック検索」を拡大した事業で、出版社の同意を得たうえで、開始時点で最大1万冊をそろえる計画。ただ大手出版社の多くは現時点で作品提供に慎重で、普及に時間がかかる可能性もある。
 新サービス「グーグル・エディション」では、グーグルが出版社から提供を受けた書籍をスキャナーを使って電子データ化、ネットを通じて有料で販売する。無料のブック検索では内容の一部しか読めないのに対し、全ページを閲覧できる。米英など英語圏で10年春にも開始する予定で、約半年遅れで日本に導入する。



ノキア、日本の開発体制を大幅縮小 端末開発、事実上の国内撤退
 世界最大の携帯電話機メーカー、フィンランドのノキアは24日、日本での開発体制を大幅に縮小すると発表した。現在約300人いる日本法人の従業員のうち、携帯端末開発部門の220人を削減する。ノキアは米アップルの「iPhone」の好調に押されており、世界戦略の見直しを進めている。
 国内の端末開発からは実質上の撤退となる。ノキアはすでに昨年末、ドコモやソフトバンクなど国内の携帯電話会社向けの端末納入を停止している。一方で高級携帯電話ブランド「ヴァーチュ」の販売は続けており、今後国内には「ヴァーチュ」の販売部門や通信インフラ事業の営業部門などが残る。
 ノキアは世界の携帯電話端末ではシェア1位だが、パソコンと同様の機能が使えるスマートフォンの分野ではアップルなどに先行されている。このため世界市場で年間50に上る販売機種数を絞り込む方針を決めており、日本事業の縮小もこの一環となる。



映画興行成績:「2012」が初登場1位に 「THIS IS IT」V4ならず
 24日に発表された21、22日の映画観客動員ランキング(興行通信社調べ)によると、20日に公開されたローランド・エメリッヒ監督のパニック映画「2012」が、週末2日間で興行収入約5億7300万円、約45万9700人を動員し、初登場1位に輝いた。先週まで3週連続1位だったマイケル・ジャクソンさんの遺作「マイケル・ジャクソン THIS IS IT」は2位、3位にディズニーの3Dアニメ「クリスマス・キャロル」が続いた。
 「2012」は、マヤ文明が予言したという「2012年に地球滅亡」をテーマにしたディザスター(災害パニック)映画。謎の男から地球の滅亡が近づいていることを知らされた主人公のジャクソン(ジョン・キューザックさん)は、相次ぐ天変地異の中、別れた妻と2人の子どもとともに、地球脱出のため政府が建造した巨大船がある地へ向かうが、そこには何億という人々が押し寄せていた……というストーリー。



<ニンテンドーDSi LL>2日間で10万4000台 DSiには及ばず エンターブレイン調べ
 任天堂が21日に発売した新型携帯ゲーム機「ニンテンドーDSi LL」(2万円)の推定販売数が2日間で10万4000台だったことが24日、エンターブレインの調べで分かった。08年に発売した3代目のカメラ付き携帯ゲーム機「ニンテンドーDSi」の約17万台(2日間)には及ばなかったが、「PSP go」の2万8000台(1日間)は上回った。
 「DSi LL」は、国内で約2800万台(エンターブレイン調べ)を販売している「ニンテンドーDS」シリーズの4代目となる携帯ゲーム機。



穴吹工務店が更生手続き開始を申し立て、負債総額は約1400億円
 東京商工リサーチによると、穴吹工務店(高松市)は24日、東京地裁に会社更生手続き開始を申し立てた。負債は約1403億3400万円。
 同社は、自社ブランドの分譲マンション「サーパス」シリーズを展開。2006年3月期には過去最高となる売上1553億4000万円を計上、2007年には5037戸を供給し、初のマンション供給戸数全国1位を獲得した。しかし、その後は、借入依存の高さや建築基準法改正の影響もあり、業績が低迷。今期は合理化策を進めたほか、地元地銀を中心とした金融機関の支援もあり業況は一服感も出ていたが、10月下旬の全取締役解任問題を契機に信用不安が拡大したため、法的手続を進めことになったという。



携帯小説サイトを開設へ ドコモとDeNA
 NTTドコモと携帯電話向けポータルサイト「モバゲータウン」を運営するディー・エヌ・エー(DeNA)は24日、携帯電話で読む「ケータイ小説」などを扱うサイトの運営会社を平成22年4月に共同新設する、と発表した。
 22年度上半期にケータイ小説や音楽、イラストなどを投稿、閲覧できる新サイトを開設する。利用者に月額課金する予定。新会社の出資はDeNAが70%、ドコモが30%。
 モバゲータウンは中高生を中心に人気で、DeNAはドコモとの提携により、幅広い年齢層の取り込みを狙う。



朝日新聞社が2年連続赤字 広告・部数の減少響く
 朝日新聞社が24日発表した平成21年9月中間連結決算は、純損益が36億円の赤字だった。中間期としては2年連続の赤字となった。
 景気低迷の影響で広告収入が落ち込んだことが主因。部数の減少も響いた。売上高は13.7%減の2327億円と5年連続で減った。
 単体決算も、純損益が前年同期の2億円の黒字から28億円の赤字に転落した。12年に決算の公表を始めて以来、単体では初の中間赤字。



貸金業者から借金、38%が「配偶者に知らせず」
 貸金業者から借り入れをしている専業主婦(主夫を含む)の4割弱が配偶者に借金をしていることを知らせていないことが、日本貸金業協会が24日発表したアンケート結果で明らかになった。
 貸金業者からの借金を年収の3分の1以下とする「総量規制」が来年6月にも施行されると、所得が少ない専業主婦も配偶者と合算した年収に基づいて借り入れることはできる。しかし、年収がゼロの主婦の場合などでは、夫の年収証明の提出や同意が必要となる。この際に、黙っていた借金が明らかになり、夫婦間のトラブルになる可能性もありそうだ。



日航路線維持へ助成検討 国交相、撤退地域の自治体支援
 前原誠司国土交通相は24日、来年10月から段階的に増やす羽田空港の発着枠について、半分以上を国際便に振り向ける方針を明らかにした。現行計画にはない昼間の欧米便の就航も目指す。来年4月から実験的に始める高速道路の無料化では、大都市を結ぶ基幹道路は対象から外す方向で調整する。日本航空の経営再建に絡み、地方路線を維持するための国による助成措置を検討する。
 日本経済新聞社とのインタビューで明らかにした。経営再建中の日航は企業再生支援機構に出融資などの支援を要請中。国交相は同機構が支援するかどうかの決定が1月中にも下るとの見通しを示した。それまでの資金繰りを確保するため、日航は同日、日本政策投資銀行から約1000億円の融資枠を得た。



政府税調、住宅税制で攻防 国交省、贈与税の非課税枠拡大を要望
 政府税制調査会は24日、住宅税制などを巡って討議した。国土交通省は住宅購入や増改築のため親からもらったお金にかかる特例の非課税枠を現在の500万円から2000万円に拡大することなどを要望した。住宅投資の底上げにつながる可能性があるが、一部から「金持ち優遇だ」などの批判も出ている。
 この日の税調では、馬淵澄夫国交副大臣が住宅購入時の贈与税の非課税枠を大幅に拡大するよう要望。国交省によると、非課税枠の利用者が年間1万4000人増え、6000億円の経済波及効果が見込めるという。
 ただ住宅減税では「住宅建設が増えていかない」(峰崎直樹財務副大臣)などと効果を疑問視する声も出た。自民党政権下でも特例の非課税枠を大幅に拡大する議論があったが、「金持ち優遇」批判を浴びた経緯がある。これに対して馬淵国交副大臣は「贈与してもらう側は20~30代で、年収は400万~700万円程度。批判は当たらない」と反論した。



米GM、サーブ売却を断念
 【ニューヨーク=小高航】米ゼネラル・モーターズ(GM)は24日、傘下の自動車メーカー、サーブ(スウェーデン)の売却を断念すると発表した。売却先であるスウェーデンの高級車メーカー、ケーニグセグが買収を取りやめることを決めたとしている。GMは近く取締役会を開き今後の方針を決める。
 サーブは2月に企業再生法の適用を申請し事実上、経営破綻。8月にケーニグセグへの売却で正式合意し、中国・北京汽車も出資など提携する方向で交渉していた。
 GMは独オペルについてカナダの自動車部品大手などへの売却方針を撤回している。
 米メディアによると、GMのヘンダーソン最高経営責任者(CEO)は「非常に残念だ」との声明を発表。来週にも取締役会を開いて対応を協議するとしている。



日経社説 関西に3つの空港は要らない(11/25)
 行政刷新会議が進める「事業仕分け」で、国土交通省が来年度予算で要求した関西国際空港会社への補給金160億円が凍結対象になった。
 関空不振の背景には、大阪周辺における空港の過剰問題がある。それを放置したまま補助金を注ぎ込んでも、問題の先送りにしかならないという判断は妥当なものだ。
 この機をとらえて、地元主導で多すぎる空港の整理統合を決断し、中核空港を育てることは関西経済の活性化にも貢献するだろう。
 社会基盤整備のムダ、公共工事のムダがよく指摘されるが、関西圏の空港はその象徴だ。
 もともとあった伊丹空港の閉鎖を前提として関空をつくったが、その後方針が一変し、伊丹は存続した。さらに近年になって、神戸市が実質的な運営主体である神戸空港や関空の第2滑走路が相次いで整備され、過剰に拍車がかかった。
 首都圏の空港が発着枠不足に悩むのとは対照的に、関西圏の空港は全体として供給過剰が最大の問題だ。関空を例に取ると、利用客数のピークは米同時テロ以前の2000年度で、その後大きく減少している。
 航空会社のリストラが相次いだ昨年以降は、路線網も細った。韓国の仁川空港が日本の27都市と結んでいるの対し、関空から日本国内に飛べるのは7都市にすぎない。
 2本の4000メートル級滑走路と海上空港ならではの24時間運航体制。関空には成田や伊丹にマネのできない特徴があるが、その利点を生かしきれていないのが現実だ。
 地元関西でも空港のあり方について見直しの機運が出ている。大阪府の橋下徹知事が「伊丹空港の廃港」にたびたび言及しているほか、各自治体などが参加する関西3空港懇談会も再開された。今の体制のままでは、どの空港もじり貧になり、投資がムダになりかねない。
 各空港の地元にはそれぞれの事情と言い分があろうが、関西全体の視点で「選択と集中」を決断する時ではないか。その具体像に関しては地元主導で青写真を描き、強化すべき空港については国がこれまで以上の支援をすればいい。
 関西圏の域内総生産(GDP)は約90兆円に達し、韓国一国に匹敵する。航空輸送に適した電子部品をつくる企業も集積し、京都や奈良の歴史遺産は海外の観光客を呼び込むための大きな武器だ。
 多すぎる空港の整理統合の過程で痛みは生じるとしても、魅力ある中核空港をつくることは、地域全体の長期的な利益にかなうものだ。
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エェ(;゜Д゜)ェエ新聞

穴吹工務店、会社更生法を申請
 マンション分譲大手の穴吹工務店(高松市、穴吹英隆社長)は24日、会社更生法を申請した。午後7時から会見で詳細を説明するとしている。



Twitterサーバ、「バルス」に勝つ
 11月20日夜、Twitterが国内で本格的に普及してから初めて、「天空の城ラピュタ」がテレビ放映された。多くのユーザーが視聴しながらTwitterに関連の話題を投稿し、タイムライン(TL)はラピュタ一色に。最も負荷が高かったとみられる「バルス」の瞬間も、Twitterサーバは安定稼働を続けた。
 天空の城ラピュタは、ほぼ2年おきの地上波放送のたびに「2ちゃんねる」のサーバを陥落させてきた。関連する板には大量の関連書き込みが投稿され、「人がゴミのようだ」というムスカの名シーンの後に迎えるクライマックスでパズーとシータが滅びの呪文「バルス」を唱えると、「バルス」の大量書き込みの負荷に耐えきれず関連板のサーバが落ちる――というのが恒例行事のようになっていた。
 20日夜はTwitterが本格普及してからの初の放送。バルスの負荷にTwitterサーバが耐えられるかにネットユーザーの注目が集まっていたが、最後まで安定稼働を続けた。2chの実況板はバルスの瞬間を待たずに落ちたようだが、Twitterはバルスの連投に耐え切った。
 報道によると、TwitterはNTT Americaのサーバを利用しているという。



mixiアプリ「サンシャイン牧場」、ユーザー数が300万人を突破
 インフィニティ・ベンチャーズLLPとRekoo Japan株式会社は24日、中国Rekoo Mediaが提供するmixiアプリ「サンシャイン牧場」の利用者数について、11月20日に300万人を突破したと発表した。
 「サンシャイン牧場」は、2009年8月にSNS「mixi」上で利用できるアプリケーション「mixiアプリ」で提供を開始したコンテンツ。畑仕事や動物の世話をしながら牧場を経営していくコンテンツで、PC版に加えて、携帯電話版「mixiアプリモバイル」でも提供をしている。
 今回、サービス開始から3カ月弱で利用者数が300万人を突破。また、1週間以内に利用者の80%以上が再アクセスしているという。なお、11月10日にミクシィが発表したPC版「mixiアプリ」を対象にしたコンテスト「ソーシャルアプリケーション アワード」で、グランプリに選出されている。
 なお、Rekoo Japan株式会社は、中国Rekoo Mediaとインフィニティ・ベンチャーズLLPが10月27日に共同設立したRekoo Mediaの日本法人になる。



【オリコン】B’zがアルバム24作目の首位、歴代記録更新
 B’zのオリジナルアルバム『MAGIC』が先週18日に発売され、11/30付アルバムランキングの首位に初登場した。ベスト盤等を含めて通算24作目の首位獲得となり、自身の持つ歴代1位記録「アルバム首位獲得作品数記録」を更新、歴代2位の松任谷由実(21作)との差をさらに3作に広げた。
 また、同作の初動(発売1週目)売上は、2007年12月にリリースした16枚目のオリジナルアルバム『ACTION』の29.3万枚を上回る、34.1万枚を記録。B’zにとっては、2006年6月発表の15枚目オリジナルアルバム『MONSTER』以来、2作ぶりの初動30万枚突破となった。
 約2年ぶりのオリジナルアルバムとなる本作は、週間シングルランキングで首位を獲得した「イチブトゼンブ」「DIVE」「MY LONELY TOWN」も含む全13曲を収録。さらに初回限定盤には特典として、67分に及ぶ今年1月からB’zを追ったドキュメントムービー『マジカルバックステージツアー 2009』を収録したDVDが付属されている。



【オリコン】NEWS・山下智久、3年半ぶりソロシングルで2作目も首位獲得
 NEWS・山下智久が3年半ぶりに発表したソロシングル「Loveless」(18日発売)が、1週目で19.4万枚を売上げ、11/30付シングルランキングの首位に初登場。ソロとしては、2006年5月発売の1stソロシングル「抱いてセニョリータ」に続き2作連続での首位獲得となった。2004年5月にNEWSの一員としてメジャーデビューして以来、“修二と彰”、“GYM”の企画ユニットとしても作品をリリースしている山下は、それぞれで1位を獲得しており、ソロを含む、シングル、アルバムすべてでの首位獲得は、デビュー以来連続18作となった。



21年ぶりに13兆円割れも 平成21年スーパー売上高
 日本チェーンストア協会の小笠原荘一常務理事は24日の記者会見で、平成21年の全国のスーパー売上高が13年連続で減少し、昭和63年以来21年ぶりに13兆円を下回る可能性が高いことを明らかにした。消費者の雇用、所得環境が厳しいことから生活防衛志向が高まり、販売の不振が続くとみているため。
 今年1~10月までの売上高累計は約10兆5500億円。小笠原常務理事は「売れるのは特売の時と独自ブランド(PB)など安い商品だけ」と述べ、政府によるデフレ宣言を裏付けた格好だ。



静岡県内のピアノ生産、47年ぶり10万台割れ確実 09年
 静岡県内の2009年のピアノ生産台数が1962年以来、47年ぶりに10万台を割り込む可能性が強まっている。昨秋からの景気低迷の影響で欧米向けの輸出が低迷しているため。楽器メーカー各社は休業日を設けるなど、減産対応に追われている。
 静岡県楽器製造協会(浜松市)の集計によると、09年1~10月期のアコースティックピアノ生産台数は前年同期比34%減の7万7094台にとどまった。欧米向けの輸出が前年同期比で3割減となったのが響いた。特に高額なグランドピアノの落ち込みが大きく、前年同期比52%減だった。このため金額ベースでも42%減となった。
 残り2カ月の生産が昨年並み(08年11~12月は約1万7800台)で推移しても、09年の年間生産は9万5000台弱にとどまる。「需要が回復する兆しは見えず、今年は10万台を超えるのは非常に難しい」(同協会)
 ヤマハや河合楽器製作所など大手メーカーの工場が集積する静岡県の生産台数は、国内生産のほぼ全量を占める。ピークの80年には39万2545台を生産していた。



「トランス脂肪酸」の表示義務付け検討へ 消費者相が指示
 マーガリンなどに含まれコレステロールを増加させる働きがあるとされる「トランス脂肪酸」について、福島瑞穂・消費者担当相は24日、食品への含有量表示を義務付ける方向で検討を始めるよう消費者庁に指示した。閣議後の記者会見で明らかにした。
 トランス脂肪酸は動脈硬化を招き心臓疾患などのリスクを高めるとされ、米国では食品への表示が義務付けられている。日本の食品安全委員会は通常の食生活ならば摂取しても問題ないとしている。
 食品の表示については農林水産省や厚生労働省との協議も必要となる。福島担当相は「海外では表示され、国内で表示を求める声もある。消費者庁がイニシアチブをとってやっていきたい」と述べた。



「初乗り500円」認めず値上げ指示 大阪の個人タクシーに運輸局
 国土交通省近畿運輸局は24日までに、大阪府で初乗り運賃500円の認可継続を申請していた個人タクシーの事業者8人に対し、値上げするよう通知した。国交省によると、今年10月のタクシー事業適正化・活性化特別措置法の施行後、申請通りの運賃が認められなかったのは全国で初めて。
 同運輸局によると、同法では適正な利益を出せるかどうかが審査される。初乗り運賃500円の継続は個人タクシーの9人が申請しており、うち1人は継続を認めたが、8人については値上げが妥当と判断した。
 同法は、タクシー運転手の労働条件悪化を招いたとされる過度の運賃値下げ競争や、営業台数の増加に歯止めをかけることなどを目的に、今年10月に施行された。



ハウステンボス再建、九州財界は対応持ち越し
 長崎県佐世保市の大型リゾート施設「ハウステンボス(HTB)」の経営再建問題で、九州電力やJR九州など地元の主要7社首脳が24日、福岡市内で会合を開き、HTB支援策を協議したが結論は出ず、各社が持ち帰り再度検討することを決めた。
 地元財界は佐世保市の朝長則男市長から要請を受け、支援策の協議を進めており、24日は7社の実務者らでつくる検討チームが、施設の規模縮小や入場料見直しなど四つの支援策案を説明した。九電の松尾新吾会長は会合後「各社が検討し、近いうちに再度集まる」と述べ、地元財界の対応を早期に決めると強調した。



アフガン大規模増派なら「戦争税」必要 米下院歳出委員長
 【ワシントン=弟子丸幸子】米民主党のオビー下院歳出委員長は23日のCBSテレビなどとのインタビューで、オバマ政権がアフガニスタンへの大規模な増派を決めれば、財源を確保するため「戦争税」を導入する覚悟が必要との見解を明らかにした。増派が決まった場合は富裕層の所得に増税する案も検討すると表明し、増派に慎重な姿勢を示した。
 米政府の試算によると、アフガニスタン駐留米軍のマクリスタル司令官の要望通り4万人を増派した場合は年間で400億ドル(約3兆6000億円)の経費がかかる可能性がある。オビー氏はABCテレビに「アフガニスタンへの増派を求める人々がいるならば、私は(戦費を)支払ってほしいと要請する」と語った。
 来秋に中間選挙を控える米議会の民主党は上下両院ともに増派に慎重な立場をオバマ政権に伝えてきた。増派反対の立場を表明しているレビン上院軍事委員長(民主)も大規模な増派を決めるなら所得税の増税が必要との見解を示している。



国際機関援助 「倍加」を表明して削減とは(11月24日付・読売社説)
 途上国支援を強化すると国際公約しながら、鳩山首相が、支援で中核的役割を担う国際機関への援助を削減するのは、筋が通らない。
 国際機関向けの拠出金は、小泉政権が「聖域なき構造改革」の一環として政府開発援助(ODA)の削減に踏み切って以来、年々減っている。ピーク時の2001年度と比べて、4割以上も減少した。
 そうした中、鳩山首相は9月の国連演説で、国際機関と連携しながら途上国支援への努力を「倍加したい」と表明した。国際機関側に日本の拠出増に対する期待感が広がった。
 ところが、実際の拠出額は、すでに来年度概算要求ベースで今年度を下回っている。さらに一部の拠出金は、行政刷新会議の事業仕分けの対象に挙げられた。
 国連開発計画(UNDP)、国連人間居住計画(HABITAT)、国連ボランティア計画(UNV)などだ。いずれもアフガニスタンなどに職員を派遣し、実際に汗を流している組織である。
 政府は先に、アフガニスタンの民生支援のため5年間で最大50億ドル(約4500億円)を拠出することを表明した。旧タリバン兵士の職業訓練や農業開発などだ。
 だが、現地の治安状況が改善せず、日本人が現地で活動することは容易ではない。このため、日本の支援の実態は、UNDPなどに資金を渡し、各機関のスタッフや派遣ボランティアに活動してもらう形となる。
 そうした活動経費は、通常の拠出金とは別に予算を確保するつもりかもしれない。しかし、国際機関に頼らざるを得ない現状を思えば、主に国際機関の運営費に充てられる拠出金を大幅に切り詰めることが、適切とは思えない。
 日本は、各国際機関で上位拠出国の地位を喪失しつつある。各機関への幹部職員の送り込みが進まなかったり、執行理事会メンバーから日本が外れたりするのは、これまでの拠出金削減が影響しているとの指摘もある。
 国際機関自体の予算は膨張傾向にある。拠出国として抑制を促すことは大切だ。国際機関における日本人職員の増員に向けた努力もいっそう強化すべきだ。
 そうした資金拠出以外の取り組みを前提としてもなお、安易な削減は、国際社会における日本の発言力低下を招く恐れがある。
 事業仕分けで予算カットに汲々(きゅうきゅう)とするあまり、日本の外交にマイナスの影響を与えるような結果になっては困る。
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(((゜Д゜;)))新聞

ウィルコムの新スマートフォン「HYBRID W-ZERO3」を香港で試した(COLUMN)
 ウィルコムが11月11日に発表したスマートフォン「HYBRID W-ZERO3」は、PHSの通話・通信はもちろん、3Gネットワークの高速通信や海外で普及するGSM方式の通話にも対応するという。発売に先駆けていち早く香港で試してみた。
 HYBRID W-ZERO3はPHS通信機能に加えて、HSDPA/HSUPAの通信モジュールを内蔵し、3Gネットワークで高速にネット接続できる。さらにW-SIM型のGSMモジュールを挿入すると海外ではGSMの電話機としても使え、SIMロックがフリーであるため現地キャリアだけでなく日本のキャリアのSIMカードも使えるという。
 果たして、本当に使えるものなのか。来年1月の発売予定でまだ開発途中のHYBRID W-ZERO3をウィルコムから借りて、香港に飛んで海外ローミングの通信実験をしてみた。
■現地キャリアのSIMカードで通信
 HYBRID W-ZERO3には3つのSIMカードスロットがある。本体裏面を空けると2つのSIMスロットがあり、1つめはデータ通信専用、2つめは海外での音声通話用となっている。さらに本体底面のフタを開けると3つめのPHS用のW-SIMスロットがある。
 国内では1つめにウィルコムの3Gサービスに対応する「WILLCOM CORE 3G」などのデータ通信専用SIMカードを挿入し、2つめは空けておくかたちになる。なぜなら国内では音声はPHS経由しか使えないからだ。
 一方、海外で音声通話を行うには、別売りのW-SIM型GSMモジュールを使うことになる。PHSのW-SIMを抜いてW-SIM型GSMモジュールを挿入し、2つめのSIMスロットにGSM圏内で使えるSIMカードを入れる。当然のことながら、海外ではPHS機能は使えない。
 香港に到着後、1つめのSIMカードスロットに香港の「3」というキャリアが販売するHSDPA対応のプリペイドSIMカード(1枚98香港ドル、日本円で1120円。1MBの通信料が約1香港ドルで1日最高48香港ドル以上は課金されない)を挿入。2つめにまずNTTドコモのSIMカードを挿してみた。
 HSDPAによるデータ通信を使うためには、あらかじめ接続先(APN)などを設定する必要がある。ただし、「3」のAPNの設定は「ipc.three.com.hk」と入力するだけでいい。IDやパスワードは一切不要だ。これでデータ通信の接続が可能になる。
 画面を見てみると、データ通信と音声用の2つの電波をつかんでいる様子がわかる。試しにインターネットエクスプローラーで「goo」のスピードテストサイトにつないでみたところ、0.28Mbpsという数字が出た。
 実際に自分のメールアカウントを設定して送受信なども行ったが、当然のことながら問題なくメールのやりとりができた。海外で日本語を使って、しかも定額で安心してメールの送受信が行えるというメリットは大きいだろう。
■日本との通話も問題なし
 電話機能に関しては、日本の国番号「+81」を付ければ問題なく日本に発信できる。当然、日本からの着信も問題ない。ちなみにNTTドコモ、KDDI(au)、ソフトバンクモバイル、イー・モバイルのSIMカードを挿入して発信・着信をしてみたがすべて利用可能だった。
 もちろん、現地のSIMカードを挿入して音声通話もできる。日本の国際ローミング対応の電話機をそのまま持ち込んで着信用として使い、HYBRID W-ZERO3に現地の音声用SIMカードを挿入して発信用として安価に使うこともできるだろう。
 驚いたのはSMS(ショート・メッセージング・サービス)機能。HYBRID W-ZERO3はPHS端末でありながら、SMSのメニューが備わっている。日本国内では使えないものの、海外であればNTTドコモやソフトバンクモバイルのSIMカードで使うことができるようだ。実際、香港でも両社のSIMカードでSMSの送受信ができた(イー・モバイルも国際ローミングSMSがあるが、HYBRID W-ZERO3で何度も試したが使えなかった)。
■無線LANでパソコンのネット接続を試す
 海外出張において、意外と出費がかさむのがホテルの無線LANサービスだ。1泊で1500円以上することもしばしばある。
 しかし、HYBRID W-ZERO3では、現地キャリアの定額データ通信SIMカードを入手して、HYBRID W-ZERO3経由で接続するとパソコンでも通信が利用可能になる。HYBRID W-ZERO3は「WiFiSnap」というアプリを標準搭載しており、3Gの電波を無線LANとして周辺に飛ばすことができるためだ。
 ただし、11月12日掲載のコラムで「ニンテンドーDS」や「プレイステーション・ポータブル(PSP)」で使えると書いたが、ウィルコムに改めて確認したところ対応準備は進めているようだが「現時点の対応は未定」という。今回、借りた端末もアプリが開発中ということもあり、パソコンでの接続もできなかった。
 そこで、HYBRID W-ZERO3が採用したマイクロソフトの携帯OS「Windows Mobile 6.5」に標準搭載されている「インターネット共有」機能を使い、ネットへの接続を試みた。これはブルートゥースによる接続だったが、予想以上に快適だ。gooスピードテストでは380kbpsという通信速度だった。ちょっとしたネット閲覧やメールであれば問題ないだろう。
 香港「3」は、1日の上限が48ドルと安い。もちろん、HYBRID W-ZERO3本体とパソコンの両方でネットに接続できるので、すぐに上限に到達してしまいそうだが、それでも日本円で500円程度で済んでしまう。
■SIMカード購入は下調べを
 国内での音声通話はウィルコムのPHS網しか使えないが、海外に来ると、W-SIM型GSMモジュールに挿し換えることにより音声通話用端末としての用途が広がる。さらに現地の定額データ通信SIMカードを組み合わせれば、日本と同じようにパケット料金を気にすることなく、メールやインターネットを使えるという点も大きい。
 ただ、海外でプリペイドの定額データ通信SIMカードを探して購入するのは、ちょっと手間がかかることかもしれない。空港もしくは街中にあるキャリアのショップなどで購入する必要があるため、あらかじめ渡航する国にプリペイドの通信対応SIMカードがあるかどうかを調べておく必要があるだろう。
 これまでは日本でしか活躍の場がなかったW-ZERO3シリーズだが、3G対応になって俄然、海外出張の多いビジネスパーソンにとって頼もしい1台になるという気がした。



日立、英で鉄道大型受注 総事業費1兆円、川重は米向け路面電車
 日本の鉄道関連企業が海外進出を本格化する。日立製作所は英高速鉄道の一部区間について今年度中に正式契約し、総事業費約1兆円の過半を1社で受注する見通し。川崎重工業は米国向けの路面電車を開発する。鉄道は中国など新興国では新規需要が見込まれ、先進国でも輸送手段を自動車や航空機から環境負荷の低い鉄道に置き換える「モーダルシフト」が進んでいる。日本勢は国内市場で培った安全・省エネルギー技術を武器に海外市場を開拓する。
 日立が交渉しているのは英運輸省が計画する「インターシティ・エクスプレス・プログラム(IEP)」。リチウムイオン電池とディーゼルエンジンを組みあわせたハイブリッド車両などが評価され、2月に優先交渉権を得ている。



温暖化対策、途上国支援は2段階で 鳩山イニシアチブ骨子案
 政府が検討している地球温暖化対策の途上国支援策「鳩山イニシアチブ」の骨子案が明らかになった。京都議定書期間の2012年までと、13年以降の国際枠組み(ポスト京都議定書)以降に分けて2段階で支援を実施。13年以降は世界に乱立する支援のための基金を3つに集約し、資金の効率的な利用を促すために助言機関を新設することを提唱する。
 ポスト京都交渉はこれまでの国連作業部会で、12月の第15回国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP15)で政治合意を目指すことでほぼ一致。ただ温暖化ガスの排出削減目標や途上国支援などで先進国と途上国が対立しており、日本は鳩山イニシアチブを通じ交渉を後押ししたい考え。



カシオ、アウトドア向け携帯電話を米ベライゾへ納入
 カシオ計算機は、米携帯電話大手のベライゾン・ワイヤレス向けに携帯電話の新機種を納入したと発表した。ベライゾンへの納入は2006年の開始から今回で5機種目。国内市場の飽和が鮮明となるなか、米国向けを強化して端末の拡販につなげる。
 新機種の名称は「G’zOne ROCK」。カシオが得意とする耐衝撃性や防水性などの機能を踏襲しながら、アウトドアやスポーツに役立つ新機能「G’zGEAR」を搭載した。



バンダイナムコの「鉄拳」、米で実写映画 ワーナーが配給
 バンダイナムコゲームスの人気ゲーム「鉄拳」シリーズがハリウッドで実写映画化されることが明らかになった。2010年春に国内で公開される。制作、配給は米社が手掛け、オリジナルの物語を展開する。
 映画のタイトルは「TEKKEN」。米映画制作会社のクリスタルスカイが制作し、米映画大手のワーナー・ブラザーズが配給する。



中国の車市場、急成長続く 広州モーターショー、24日開幕
 【広州=多部田俊輔】第7回中国国際汽車展覧会(広州モーターショー)が24日、広東省広州市で始まる。中国の自動車市場は2009年に世界最大となるのは確実で、自動車大手各社は10年も2ケタ成長を見込む。中国勢は相次いで10年の新車販売台数を09年見込み比3割以上伸ばす計画を表明。一方、トヨタ自動車が高級車を世界初公開するなど世界大手も中国重視の姿勢を強調。メーカー間のシェア獲得競争が激しさを増しそうだ。
 広州モーターショーは北京、上海に次ぐ国際自動車ショー。北京と上海が交互に隔年開催するのに対し、日本勢など自動車産業が集積する広州は毎年開催し注目度も高い。今年は24日から一般に公開。出展参加企業は今年の東京モーターショーの約6倍の約670社にのぼり、70モデル以上の新車が公開される。
 中国大手の浙江吉利控股集団は23日、10年の販売目標を09年見込み比3割増の40万台にすると表明した。



近畿の貸金業者、1千社割れ 規制強化でバブル期の10分の1に
 近畿2府4県で登録している消費者金融などの貸金業者が、今年に入って1千社を下回ったことが、近畿財務局のまとめで分かった。ピークのバブル時代には1万社近くあったが、わずか10分の1に。貸金業法改正による規制強化や過払い金返還が進み、近年の業界は厳しい状況が続く。業界団体からは「今後の事業の見通しがたたず、廃業を選ばざるを得ないところが多い」とため息も漏れる。
 近畿財務局によると、貸金業者は複数の都道府県で営業する場合は財務局に、1つの都道府県だけで営業する場合は各都道府県にそれぞれ登録する。近畿財務局と2府4県を合わせた登録業者数は、バブル景気全盛期の昭和60年度は9766社にのぼっていたが、平成12年度には5千社台へと減少。改正貸金業法が成立した18年度は2239社、19年度は1719社、20年度は1181社まで落ち込み、今年9月末時点でついに950社になった。
 来年6月までに完全施行される改正貸金業法は、上限金利を15~20%に引き下げ▽貸金業者からの総借入額を年収の3分の1以下に制限-などが主な内容。加えて、18年の最高裁判決などを受け、利息制限法(年15~20%)を超えて過払いした金利の返還を請求するケースが相次いでいる。
 財務局の場合、登録が抹消されるケースとして、行政処分や登録不更新もあるが、最近は「過払い金返還や新たな法規制でこれからも続けていくのは難しい」と業者自ら廃業を申し出るケースが多いという。
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(屮゜Д゜)屮クレクレ新聞

9期赤字でもお買い得、楽天「Edy」獲得の自信(COLUMN)
 「掘り出し物」に化けるのか。インターネット通販最大手の楽天は11月5日、電子マネー「Edy(エディ)」を運営するビットワレットを買収すると発表した。12月に第三者割当増資を約30億円で引き受け、出資比率51%を占める筆頭株主となる。社長以下、役員数名を送り込み連結子会社化する。
 
 2001年に設立したビットワレットは、ソニーが開発した非接触ICカード技術を普及させるため、自ら音頭を取って各業界の大手企業から出資を募りスタート。現在は60社が株主に名を連ね、エディの発行枚数も5200万枚と業界トップを走る。
 ところが、経営的には厳しい状況が続く。積極的に端末の普及に投資してきたことが巨額の負担につながり、09年3月期は売上高45億円に対して最終赤字57億円と、9期連続の赤字。3月には債務超過を回避すべく6度目の増資を行うなど、抜本的な見直しが不可避となっている。
 ビットワレットの誤算は、皮肉にも、エディの特長である特定企業の色がついていないという点にある。
 「WAON」を展開するイオンなど競合は自社の顧客を囲い込み、ポイントを提供するなどして決済件数を増やしてきた。対するエディは自ら顧客を開拓する必要があったうえ、共通ポイントのような独自策でも出遅れた。結果、カードの発行枚数こそ増えたものの、実際に決済に利用されることは少なく、売り上げの主体となる手数料収入が思うように上がらない状態に陥っていた。
 カード型電子マネーのような決済インフラビジネスは、カードの稼働率が上がってこそのビジネス。低い稼働率ではカードリーダーや会員管理コストなど固定費ばかりがかさむ。
 数十億円の赤字を計上してきたエディだけに、無謀な買い物にも見えるが、楽天の狙いは決済手段の多様化にある。近年は単にネット通販モールとしての「場所貸し」にとどまらず、与信や決済など金融機能も提供することで、サヤ取りによる収益機会の拡大に力を入れている。
 すでにクレジットカードの楽天KCを持つほか、2月にはネット専業銀行のイーバンク銀行を買収。新たにエディを加えることで、カードや銀行口座を持たなくても買い物ができるようになるため、会員の利便性向上が図れる。
 
 楽天市場の決済のうち、約3分の2がクレジットカードや銀行振り込みなどが利用される。その一方で、まだ3分の1は宅配便による代引きが利用されている。すなわち、ネット上の決済では、クレジットカードや銀行口座などの信用情報を利用することに抵抗があったり、また払い込んだものの商品が届かないと言ったトラブルを懸念する利用者が少なくないわけだ。プリペイド式の電子マネーを利用すれば、カードへのチャージ残高以上のリスクはなく決済上の不安感は低減される。
 さらに、楽天にとって、楽天グループ内での決済手段の利用が増えれば、従来であればカード会社や銀行など決済会社に支払っていた決済手数料をグループ内に取り込むことができる。流通総額で年間1兆円を超える楽天グループにとって、決済手数料を取り込めるメリットは小さくない。
 今後は強みである延べ7000万人の会員を対象に「楽天スーパーポイント」の貯まるサービスを大々的に展開し、エディの利用を喚起。エディの情報と楽天会員のIDを連動させ、コンビニなどリアル店舗でエディ決済をした場合にも楽天スーパーポイントを付与するといったサービスが展開されそうだ。こうした手段で稼働率を高め、決済件数を増やすことで、手数料収入の底上げを図っていく。
 一方、コストダウンも一段と進める。すでにビットワレットは昨年9月に社員2割の希望退職を行ったほか、端末投資を凍結するなど経費削減を進めているところ。さらに楽天はシステム運用コストを徹底的に見直すほか、会員獲得費用も楽天のチャネルをフル活用することで大幅に削減する計画だ。場合によっては、買収に際して既存設備の評価減を実施、減価償却費も減らすことで2012年には年間ベース黒字転換を狙う。



紅白出場歌手決定!嵐、福山ら豪華メンバー
 23日、大みそかの「第60回NHK紅白歌合戦」(後7・15)の出場歌手が東京・渋谷の同局で発表され、紅組、白組合わせて50組の豪華な顔ぶれがそろった。
 注目は来年1月3日スタートのNHK大河ドラマ「龍馬伝」(日曜後8・0)に主演する俳優で歌手の福山雅治(40)で、16年ぶり2度目の出場が決定。
 昨年、羞恥心で出場した上地雄輔(30)が遊助のアーティスト名でソロ出演するほか、レミオロメン、flumpool、木村カエラ(25)ら8組が初出場。3人組ユニット、FUNKY MONKEY BABYS、紅白デジタルの応援隊に就任している人気声優の水樹奈々(29)も出場が決定した。今年デビュー10周年を迎えた人気グループ、嵐も初出場。
 4月に俳優、水嶋ヒロ(25)との結婚会見でバセドー病を患っていることを告白し、年内で無期限活動休止を宣言した絢香(21)は、ラストステージとして4回目の出場となった。
 また、司会は白組がSMAPの中居正広(37)、紅組が女優の仲間由紀恵(30)で、2006年の57回、08年の59回に続き3度目。中居はNHKアナウンサー以外では、最多となる6回目で、しかも4年連続。一方の仲間は、2年連続4回目。
 ◇白組:嵐(初)、アリス(3)、五木ひろし(39)、EXILE(5)、NYC boys(初)、北島三郎(46)、北山たけし(5)、コブクロ(5)、ジェロ(2)、SMAP(17)、東方神起(2)、TOKIO(16)、徳永英明(4)、氷川きよし(10)、FUNKY MONKEY BABYS(初)、福山雅治(2)、布施明(25)、flumpool(初)、細川たかし(33)、ポルノグラフィティ(8)、美川憲一(26)、森進一(42)、遊助(初)、ゆず(3)、レミオロメン(初)
 ◆紅組:aiko(8)、秋元順子(2)、絢香(4)、アンジェラ・アキ(4)、いきものがかり(2)、石川さゆり(32)、AKB48(2)、大塚愛(6)、GIRL NEXT DOOR(2)、川中美幸(22)、木村カエラ(初)、倖田來未(5)、伍代夏子(16)、小林幸子(31)、坂本冬美(21)、天童よしみ(14)、DREAMS COME TRUE(13)、中島美嘉(8)、中村美律子(14)、浜崎あゆみ(11)、Perfume(2)、平原綾香(6)、水樹奈々(初)、水森かおり(7)、和田アキ子(33)



映画「ニュームーン」、初日の興行収入で新記録
 吸血鬼の青年と人間の少女の切ない恋の行方を描いた映画「ニュームーン トワイライト・サーガ」(クリス・ワイツ監督)が22日までに北米で劇場公開され、封切り初日としては過去最高となる7270万ドル(約65億円)の興行収入を記録した。AP通信が報じた。
 これまでの記録は2008年に公開された「バットマン」シリーズの「ダークナイト」の6720万ドル。「ニュームーン」は世界的ベストセラー小説を映画化したファンタジーの続編で、日本では28日から上映が始まる。



MSと米ニューズ、配信記事の有料化で提携交渉 英紙報道
 英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)電子版は23日、ソフトウエア最大手、米マイクロソフト(MS)が米メディア大手ニューズ・コーポレーションと提携に向けた交渉に入ったと報じた。ただ交渉は初期段階という。
 ニューズ傘下の米紙ウォールストリート・ジャーナルなどのメディアから、MSが展開する検索サービス「ビング」向けにニュース配信を受ける場合に何らかの形で料金を支払うことを検討しているという。
 FTはまた、MSが他のメディア企業に対し、ネット検索事業最大手グーグルのサイトからのニュース削除を打診したと伝えた。
 ニューズのルパート・マードック最高経営責任者は、グーグルが新聞社などの記事をサイトに取り込み、ただ乗りの形で広告収入などを得ていると批判していた。



今月発売された「PSP Go」が早くも大幅値下がり、好調な旧モデルとは対照的に販売台数も不調
 今年6月にアメリカのロサンゼルスで行われたゲーム業界の見本市「E3」で発表され、11月1日に日本でも発売開始されたソニーの「PSP Go」が発売3週間で大きく値下がりしていることが明らかになった。
 また、旧モデルとなる「PSP-3000」が好調な売り上げを維持し続けているのとは対照的に、販売台数も不調となっている。
 大手価格情報サイト「価格.com」によると、11月21日23:00現在、ソニーの携帯ゲーム機「PSP Go」が2万2099円で販売されています。なお、「PSP Go」本体の希望小売価格は2万6800円となっており、およそ4701円安い計算に。
 また、ゲームビジネスを中心としてリサーチやコンサルティングなどを手がけるメディアクリエイトの調査結果によると、PSP Goが発売されて2週間目にあたる2009年11月9日~11月15日の1週間の販売データでは従来モデルのPSPが3万8770台を売り上げて1位となっているのとは対照的に、PSP GoはニンテンドーDS LiteやXbox360をわずかに上回る6427台という結果に。
 発売当日近辺に「PSP Go」への注目が集まったものの、注目度は急下降して「PSP-3000」に近づいている。やはり10月1日から「PSP-3000」が1万9800円から1万6800円に値下がりしたことで、「PSP-3000」と「PSP Go」との価格差が1万円になってしまったことや、従来の記録メディアである「UMD」スロットを廃止して、ゲームソフトの購入がダウンロードのみとなるなど、将来に向けた実験的な位置付けのモデルである感が否めないことなとが、ユーザーに敬遠されたのかもしれない。



「ウィンドウズ7」、DRAMやタッチパネルなど部品に波及効果
 「ウィンドウズ7(セブン)」搭載パソコンの堅調な滑り出しを受け、タッチパネルやハードディスク駆動装置(HDD)などの需要が拡大している。
 セブンの特徴の1つは画面に指で触れて操作する機能だ。タッチパネル大手のワコムは富士通や東芝など「パソコン各社から強い引き合いがある」という。生産委託先との間で、来年4月から、増産する交渉を始めた。2010年度は今年度の2倍以上の出荷を見込む。



賃貸借り手保護、貸し手側は負担増大 住宅供給の支援策も課題
 賃貸住宅の入居者の保護に向けた対策は、貸し手側の負担増大につながる側面もある。賃貸住宅の修繕状況や性能を開示する手間のほか、賃貸住宅の内容が透明化されるため、家主らは設備投資によって競争力を維持する必要性が強まる。
 国土交通省によると、日本の民間賃貸住宅の85%は個人所有で、法人も資本金が2000万円以下の小規模企業が80%を占める。個人経営者の60%は60歳以上の高齢者で、大半が賃貸住宅を自己管理している。
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(ノ゜Д゜)八(゜Д゜)ノ新聞

「いまのニコニコ動画には不満」--ひろゆき氏が語る3年目のジレンマ
 ニコニコ動画が始まって、12月で丸3年が経過しようとしている。
 会員数は10月末時点で1461万人、うち有料会員数は55万人となり、1日の平均ページビューは6070万PV、1日平均訪問回数は229万人、1訪問あたりの平均滞在時間は37.2分と、依然として順調な成長を続けている。
 ただし、回線費用やサーバコスト、ニコニコ生放送の番組制作費用などが重荷となり、赤字の状態が続いている。また、初音ミクなどのブームが生まれた一方で、動画のジャンルが偏ってしまい、結果としてユーザーの広がりが限られるという課題も抱える。
 そこで10月29日にサイトをリニューアルし、名称を「ニコニコ動画(9)」にするとともにいくつかの機能を追加し、改善を図ろうと試みている。
 しかし運営元のニワンゴ取締役で、元2ちゃんねる管理人「ひろゆき」として知られる西村博之氏は、いまのニコニコ動画に対して「いろいろ不満がある」と話す。それは運営組織が大きくなり、機能が増えたからこそ生まれたジレンマでもあるようだ。西村氏はニコニコ動画の運営ではアドバイザー的な立ち位置にある。
 「こういうのは良くない、というのは誰かが言わないと止められない。『いや、実は大丈夫なんだよ』と言えるのであれば、言ってもらって構わない。ダメなものはダメだと言えなくなると、だいたいそういう会社は廃れていく」――こういって西村氏は、最近のニコニコ動画に感じていることを語ってくれた。
 1つはトップページの問題だ。現在のニコニコ動画のトップページに並んでいるのは、公式チャンネルから選ばれた「おすすめ」「特集」や、運営側が提供している生放送番組「とりあえず生中(仮)」、ニコニコ動画内で開催されているイベントの告知などが中心だ。
 西村氏は「一般化といっているが、トップページの8割くらいは“広告”(※編集部注:公式チャンネルの動画露出部分は広告として販売しているわけではないが、企業が提供する動画という意味で西村氏は“広告”と呼んでいる)ですからね。いきなりトップページに行って広告しかないようなところを誰が見るんだろうと毎回僕は疑問なんですけど」と手厳しい。公式チャンネル内で面白い動画があったときにだけ表示するのは良いが、必ず公式チャンネルの動画を載せないといけないとなると、つまらないものまで全面に押し出さざるを得ない、という点に不満を感じているようだ。
 ニコニコ動画は長らく違法コピー動画の存在に悩んできた。きちんと許可を受けたコンテンツを増やし、コンテンツプロバイダーの理解を得るために、ニワンゴは公式チャンネルの開設に力を入れてきた。その結果、テレビ局や音楽会社、ゲーム会社などが計199チャンネルを開設し、多くの公式動画を提供するようになった。ただ、その一方でユーザー目線で見た場合には、トップページの魅力が損われるという副作用が生まれてしまった。
 この原因について西村氏は、ニコニコ動画の運営に携わるスタッフが増え、組織が細分化されてしまったことで連携がうまくいっていない点を挙げる。「『こういうサービスだからこういう導線が必要』というような、全体に筋が通った形になっていない」(西村氏)
 ニコニコ動画の運営長と呼ばれる中野真氏も、「たくさんサービスができてしまっているので、きちんとまとめなおさないといけないとは考えている。改善しなければならない点はたくさんある」と認める。
「テレビの劣化版を作っても仕方ない」
 もう1つ西村氏が不満に感じているのが、ニワンゴが提供する生放送番組の位置付けだ。現在毎週月曜日から金曜日の21時から、タレントなどが出演してトークを繰り広げる「とりあえず生中(仮)」という番組を放送しているが、西村氏は「生中が単なる劣化したテレビ番組になっている」と疑問を呈す。
 「テレビ局はプライムタイムに視聴率15%以上取る番組を作るというのがうまくいかなくて困っている。生中も似たようなことをやろうとしていて、それは絶対うまくいかないと思っている。すみ分けをしないと、単なるテレビの失敗の後追いをするだけになる」(西村氏)
 「(ダウンタウンの)浜田(雅功)さんを出したことで、『テレビと同じようなことをニコニコ動画がやろうと思えばできるんですよ』という証明をした。その時点で僕はもう終了でいいと思っている。やろうと思えばできるけれども、僕たちはそっちにいきません、というようにするべき」(西村氏)
 逆に、野球中継や亀井静香郵政・金融担当相の記者会見の生中継のような、何が起こるかわからず、またテレビではなかなか放送できないようなコンテンツに注力すべきというのが西村氏の考えだ。
カテゴリ再編で「文化の偏り」をなくす
 ただ、ニコニコ動画における動画ジャンルの偏りについては、カテゴリの再編や、ニコニコ動画に投稿された新着動画を紹介する生番組「世界の新着動画」などで対応しようとしている。
 動画のカテゴリはニコニコ動画(9)において、人気だった「アイマス(THE IDOLM@STER)」「東方(東方Project:人気サークル「上海アリス幻樂団」が制作したコンテンツ)」「ボカロ(VOCALOID:ヤマハが開発した音声合成技術を使った歌声合成ソフト)」を1まとめにするなどの変更を加えた。
 これは、動画ランキングを多様化する狙いがあったと西村氏は言う。「複数のカテゴリのランキングが並列に表示されることで、マイナーなジャンルのカテゴリにある、再生数はそんなに多くないけれども面白い動画がランキング上位に来れば、広がりが生まれる」(西村氏)
 「なぜユーザーが『東方』や『初音ミク』というカテゴリタグを使うかというと、それをつけると見てくれる人が多いから。それはあまりいいことではないと思っていて、本当にそのジャンルが好きでカテゴリタグを使うのであればいいけれども、単に目立つためにそれを使うというのでは、どんどん(ニコニコ動画の)世界が狭くなる」(西村氏)
 ドワンゴ ニコニコ事業本部副本部長で、ニコニコ動画では「齋藤P」として知られる齋藤光二氏も、「ランキング上位に行きたいというモチベーションで『ボカロ』などの動画を作るケースがあって、そうするとニコニコ動画の文化が偏ってしまう」と話す。
 新たに始まった世界の新着動画も、それまでニコニコ動画内で有名でなかった人が作った動画であっても、良い動画であればほかのユーザーからの評価を得られるようにすることを狙っている。これらはいずれも、ニコニコ動画が掲げる「一般化」に向けた取り組みだ。
 「一般化って、僕は多様性だと思う。オタクばっかり集まっていると、それは一般的じゃない。とはいえ、『一般人』というのが存在するわけではなくて、多様性を作っておくといろんな人が来るので、平均すると結果として一般的になる、という方向なのではないか。『東方』などのカテゴリがついている動画にばかり人が集まるという構造じゃないほうが、より多様性が生まれる」(西村氏)
 ちなみに、中野氏によると、ニコニコ動画(9)の機能のうち、現在までに盛り込まれているものは「10%程度」とのこと。新機能などについては、2010年2月まで日本各地で開催される「ニコニコ大会議2009~2010 ニコニコ動画(9)全国ツアー」にて公開される予定だ。



絢香、紅白でラスト!遊助、flumpool初出場
 年内で活動休止するシンガー・ソングライター絢香(21)のラストステージが、大みそかのNHK紅白歌合戦になることが22日、分かった。デビューから4年連続出場で花道を飾る。また、「遊助」名義で歌手活動する上地雄輔(30)、4人組バンド・flumpoolの初出場が内定。出場者は23日に同局から発表される。
 バセドー病 絢香は今年4月、俳優・水嶋ヒロ(25)と結婚会見に臨み、バセドー病(自律神経の調節や新陳代謝を活発にする働きの甲状腺ホルモンの障害)を告白。治療の専念と水嶋をサポートするため、年内で無期限の活動休止に入ると発表した。06年のデビューから4年連続の紅白が、絢香のラストステージになる。
 07年1月にバセドー病と判明。今年8月には初めてドクターストップがかかり音楽イベントをキャンセルしたが、その後は回復。10月は1か月間オフを取って静養した。今月18日には地元・大阪城ホールで休止前の最後の単独ライブに立ち、水嶋も見守る中で13曲を元気に歌い上げた。
 紅白では84年、都はるみ(61)が引退前の最後のステージ。97年には産休に入る安室奈美恵(32)がトリを飾っている。
 絢香は「理想の夫婦」に7位で初めてランクイン。9月発売の初のベストアルバム「ayaka’s History 2006―2009」は今年のソロ歌手では初めて100万枚を突破した。人気絶頂のなか、紅白を花道にひとまずマイクを置く。
 ◆カエラ、フランプールも ○…初出場組では歌手の木村カエラ(25)。デビュー5周年を迎え、7月の記念ライブでは自身最多となる2万2000人を動員するなど、精力的に活動した。10月には、「サディスティック・ミカ・バンド」(06年)で共演した音楽家の加藤和彦さん(享年62歳)の自殺という悲報に接したが、偉大な先輩に歌声を届ける。昨年「羞恥心 with Pabo」で出場した上地雄輔が、ソロ歌手の遊助として出場。ほかに、レミオロメン、フランプールのイケメンバンド2組の出演も内定した。
 ◆ドリカム、福山、ゆず ○…デビュー20周年に向けた創作活動の専念を理由に昨年辞退したドリームズ・カム・トゥルーは、2年ぶり13回目の出場が内定。ユニットとしてのテレビ出演は07年の紅白以来、2年ぶり。来年のNHK大河「龍馬伝」の主演・福山雅治(40)が16年ぶり2回目の出場。また、人気デュオ「ゆず」も、04年以来5年ぶり3回目の出場が内定した。



3D映画料金、相次ぎ値下げ シネコン各社
 シネマコンプレックス(複合映画館)各社が、映像が立体的に見える3D(3次元)映画の鑑賞料金を相次ぎ値下げしている。シネコンが増え顧客獲得競争が激しさを増す中、公開作品が増加傾向にある3D映画の敷居を低くして集客力向上につなげる。
 「109シネマズ」を運営する東急レクリエーションは全国14カ所の劇場で大学生や高校生の料金を200円引きの1800円に、60歳以上は100円引きの1300円にした。



京セラ、中国の携帯電話工場を閉鎖 北米向け集約、黒字化急ぐ
 京セラは中国・天津市にある携帯電話工場を閉鎖する。北米市場向けの携帯電話を生産していたが、生産数量が落ち込んでいた。北米向け機種の自社生産はマレーシアにある工場1カ所に集約。生産体制の再編で、苦戦する北米の携帯電話事業の黒字化にメドを付けたい考えだ。
 天津工場はもとは2008年に携帯電話事業を買収した三洋電機の工場。かつては年間200万台以上の携帯電話を生産していた。すでに同じ旧三洋のマレーシア工場に生産移管を進めてきており、操業を停止している。中国当局の認可を受け次第、閉鎖する。



賃貸住宅の借り手保護 国交省が10年度、住み替え促進
 国土交通省は2010年度から、賃貸住宅の入居者をトラブルから守るための対策を拡充する。家賃の支払いが滞ったとき、家賃の保証会社に強引に退去させられることを防ぐため、保証会社に許可制の導入することなどを検討する。持ち家の促進を優先してきた自民党政権の住宅政策からの転換を民主党政権は掲げており、国交省は賃貸住宅の利用を後押しする。
 民主党は前回の衆院選のマニフェスト(政権公約)で「賃貸住宅の整備」を掲げ、生活者重視の一環として賃貸住宅の利用を促す方針を示した。不動産価格の下落で持ち家を資産として持つことに消極的な人が増えていることも背景にある。
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(っ゜Д゜)っ新聞

グーグルが7億5000万ドルの値を付けた米AdMobの携帯向け広告(COLUMN1) 
 米グーグルは11月9日、携帯電話向けの広告サービスで急成長している米AdMobを7億5000万ドルで買収すると発表した。設立3年にすぎないこの新興企業に、グーグルはなぜこれほどの値を付けたのか。ゲームなどのアプリケーションに広告を表示する新たな広告ビジネスの可能性を考える。
■「iPhone」向けディスプレー広告で成長
 「ゲーム内広告」や「アプリ内広告」は、家庭用ゲーム機業界でここ数年、様々な可能性が語られたが、なかなか具体化しなかった分野である。
 パッケージ販売に頼る収益モデルが限界を迎えつつあるなか、広告を組み合わせて新しい収益化の道を探るという考え方は正しい。しかし現実には、どのゲームにも広告を埋め込むことができるよう共通化するための技術的ハードルが高く、目を見張るような成果を上げることはできなかった。
 ところがここ2~3年、よりチープな技術分野においてアプリ内広告の有望性が注目されるようになった。携帯電話向けのターゲティング広告である。特に、アップルの「iPhone」や「iPod Touch」、グーグルの「Android(アンドロイド)」端末といったスマートフォン市場で急速に広がっている。
 AdMobは、携帯電話向け「ディスプレー広告」のソリューションを07年に提供し始めた。アップルのアプリストア「App Store」が08年7月に開設されたのに併せてiPhoneアプリ向けにディスプレー広告の配信サービスを開始し、にわかに注目されるようになった。ディスプレー広告とは、スマートフォンなどの広い画面の一部を、広告を表示するスペースとして常に使用する広告サービスをいう。
■広告出稿が簡単で効果測定も明確
 AdMobの広告ソリューションの優位性はそのシンプルさにある。iPhoneアプリの中に広告を出稿したい企業は、AdMobに企業登録して、広告料金と掲載するテキストメッセージを決める。一方、AdMobの広告を自社アプリに掲載して収益を得たいソフト開発会社は、「横320X縦48ピクセル」(iPhoneの画面の10分の1のサイズ)という規定サイズを広告用に空けておき、AdMobから提供されるプログラムを組み込む。
 ユーザーがアプリを起動すると、iPhoneのGPS(全地球測位システム)を利用して現在地を把握し、アプリの種類などの情報を勘案しながら最適な広告を自動配信する。
 広告料は、広告が1000回表示されるたびに0.5~2ドルというのが一般的だ。広告収入の4割をAdMob、残り6割をソフト開発会社が受け取る仕組みになっている。
 AdMobの広告機能を搭載したアプリは、一度アップルの審査を通過してリリースされた後は、アップルの承認なしに広告を自由にカスタマイズできる。広告主の企業は、AdMobのウェブサイト上でテキストメッセージを変えるだけで表示させる広告を変更・更新できる。
 広告の表示数やユーザーのクリック数、実際に購買に結びついた件数などの情報もリアルタイムで見ることができる。広告出稿や効果測定が簡単なAdMobのサービスは、グーグルの検索連動型広告「AdSense」のスマートフォン版といってもいいだろう。
 同様のソリューションは、様々な企業から提案されている。しかし、1万5000社もの広告クライアントを抱え、広告の表示回数が今年9月1カ月で100億回以上、年間売上高が1億ドルに近づきつつあるAdMobは、そのなかで頭一つ抜け出した格好になっている。
■アプリは販売収入より広告で稼ぐ時代?
 この携帯電話向け市場でスマートフォンが重要な位置を占めていることは、AdMobが毎月リリースしている「AdMobモバイル調査指標レポート」を見ても明らかだ。
 最新の9月版によると、AdMobを利用している携帯デバイスは、1位がiPhone、2位がiPod Touch、3位がAndroid携帯の「HTC Dream」となっている。07年、08年の同時期はモトローラの薄型携帯が上位を占めていたが、この1年でAdMobの主要な配信先は大きく変化した。
 しかも、それらのスマートフォンユーザーは、アプリの平均使用時間も長く、iPhoneで1日84分、iPod Touchで121分、Androidで88分という。一日の中で、かなりの時間をアプリの利用に費やしている。
 この結果、スマートフォン向けの人気アプリでは、販売収入より広告収入の方が大きくなるという逆転現象も起き始めている。スマートフォン向けアプリの平均販売価格は2ドル以下と低価格化が激しいためだ。
 iPhone向けに音楽リズムゲーム「Tap Tap Revenge」シリーズをリリースしているTapulousは今年9月、同社のアプリではAdMobの広告を独占的に使用すると発表した。このシリーズは無料版も含めるとダウンロード数が1500万に達する。
 Tapulousのバート・デクリームCEOが米「Silicon Alley Insider」誌に明らかにしたところでは、1カ月の広告の表示数は約1億回に上り、広告収入の相場が1000回表示で4ドルとすれば月間40万ドルの広告収入を得られる可能性があるという。
■ゲームはアプリ内広告向き
 また、同じような広告ソリューションを提供している米Pinch Mediaは、2月に公開したプレゼンテーショ資料の中で、有料アプリと無料アプリではダウンロード数や継続して使用される比率にどの程度の違いがあるかを示している。ユニークユーザー数は、無料アプリは有料アプリの7.5倍、アプリに費やす時間も無料アプリは有料アプリの3.9倍という。
 こうしたデータは、スマートフォン向けにアプリを開発するゲーム企業が収支計画を立てるうえで、無視できないものになるだろう。人気アプリであれば、無料バージョンをリリースして広告ソリューションを使った方が収益性が高まる可能性があるからだ。
 ちなみにゲームは、他の分野のアプリに比べて利用される時間が長いといわれる。ダウンロード当初は1日10分程度、30日後も7分程度とされ、他のジャンルの平均4~5分に比べてかなり高い。ゲームはディスプレー広告に向いたジャンルなのだ。
■急成長と大型買収の背後にある存在
 今回、グーグルはAdMobに7億5000万ドルという値を付けた。これは携帯電話向け広告の将来性をそれだけ高く見積もった結果だが、もう一点、見逃せない要因がある。AdMobにしても、先週取り上げたPlayfishにしても、その背後にはベンチャーキャピタル(VC)などの投資ファンドの存在がある。それが企業成長のスピードを加速させ、短期間に企業価値を高める推進力となった。
 どちらの企業とも、設立当初に複数のVCから投資を受けた。特に、AdMobとPlayfishの両方に投資している米Accel Partnersは、60億ドル以上の運用資金を持ち、IT分野を中心に300社以上の企業設立に関わっている。同社は、Facebookにも設立翌年の05年に1300万ドルを投資しており、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)やその関連サービスが持つ可能性を早くから見出していた。
 今回のAdMobとPlayfishの買収劇についても、VCが交渉に深く関与したのは間違いない。VCから2100万ドルの投資を受けたPlayfishは3億ドルで米エレクトロニックアーツ(EA)に買収された。同じくVCから4720万ドルの投資を受けたAdMobの買収額は7億5000万ドル。わずか2~3年の投資期間でリターンは10倍以上という結果になっている。
 AdMobの創設者であるオマール・ハモウイCEOは、06年の会社設立時はペンシルバニア大学のMBAコースに所属する28歳の学生だった。リーマンショックという事態にもかかわらず、若い経営者が新市場にいち早く目をつけ、ファンドの資金が起業を後押しし、大企業への買収で出口戦略を完了させるという産業創出のサイクルは機能し続けている。日本との差は歴然だ。
■日本市場ではまだチャンスも
 グーグルにとってAdMobの買収は、急成長するスマートフォン向けの広告プラットホームを一から構築するのにかかる「時間」を買ったことを意味する。同時に、SNSを中心とした「サービス」に投資する段階から、収穫を得るための「事業」に投資する段階へと、局面が移り始めたとも考えられる。
 ただ、日本市場に限っていえば、米国のトレンドが少し遅れてやってくることが少なくない。AdMobのサービスも、日本語の対応はそれほどよいとはいえず、iPhoneアプリを遊んでいても、日本人には関係ない米国の広告ばかりが表示されるという状況だ。
 その隙間を狙えば、北米以外の地域を含めて同様のサービスで勝負しうる余地はまだ残されているかもしれない。



Wii失速、“任天堂銘柄”の憂鬱(COLUMN2)
 電機大手の2009年7~9月期決算は東芝やパナソニックなどが営業黒字に転換した。薄型テレビなど主力製品の需要が世界各国の景気対策によって回復したのに加えて、人件費など固定費削減が奏功したためだ。先行きの不透明感はあるが、リーマンショック直後の危機的な状況から抜け出した。
 ところが、こうした一服感と裏腹にNECエレクトロニクスやミツミ電機など一部の半導体や電子部品メーカーで厳しい決算や業績予想の下方修正が相次いだ。最大の理由は、任天堂の失速。革新的なゲーム機で新たな地平を切り拓き、今や売上高2兆円に迫る規模へと急成長した同社が壁にぶち当たり、その波をもろに受けている。
Wiiの販売計画を下方修正
 任天堂は10月29日、2010年3月期の売上高予想を1兆8000億円から1兆5000億円へ、当期利益予想を3000億円から2300億円へと下方修正した。
 要因は据え置き型ゲーム機「Wii」の販売が計画を下回っていること。10月には需要喚起のため5000円の値下げも余儀なくされた。今期のWii販売計画は当初の2600万台から2000万台に引き下げた。
 「年明け以降の受注が全く見えない。我が社に取っての一番底となりそうだ」。ミツミ電機の堀口信浩常務は11月5日、業績予想の下方修正を発表し、厳しい表情でこう語った。ミツミ電機はWiiのコントローラー用部品などを供給し、任天堂向けが売上高の約3割を占める典型的な“任天堂銘柄”だ。売上高を従来予想より70億円引き下げ2010億円、当期利益を17億円引き下げ53億円とした。
 東芝やエルピーダメモリの7~9月期業績が営業黒字に転ずるなど環境が改善した半導体業界にも、Wii失速の影響を受けた企業がある。2010年4月にルネサステクノロジとの統合を控えるNECエレクトロニクスだ。
 10月28日、通期業績予想を営業損益で従来の収益トントンから465億円の赤字、最終損失も550億円の赤字(従来予想は90億円の赤字)と下方修正した。その大きな要因はWii向けのグラフィックス用LSI(大規模集積回路)の受注が想定を下回ったこと。
早くも「2011年」次世代機に期待
 任天堂の施策は携帯型「ニンテンドーDS」では奏功している。2004年発売で需要は一巡したが、携帯型の小回りのよさを生かして新モデルの投入を繰り返す。今年も11月21日に画面を大型化した新モデルを発売した。
 だが、こうしたデザインを変えたマイナーチェンジによる需要喚起は、据え置き型では難しい。そこで注目が集まるのがWiiの次世代機の動向だ。
 ユニークな操作性で独り勝ちしたWiiの泣き所は、ライバル機の「プレイステーション3」や「Xbox360」と異なりHD(ハイビジョン)映像を楽しめない点だ。任天堂はHD対応の次世代機の研究を進めており、地上デジタル放送に完全移行してテレビがHD対応に切り替わる2011年前後をメドに投入時期を探っているとされる。
 任天堂の岩田聡社長はWiiの販売失速について「想定以上にゲームに対するムードが冷えてしまった」と悔やむ。上半期にこれまでの「Wii Fit」や「マリオカートWii」のような大ヒットソフトがなく、本体販売を牽引できなかったという反省の弁だ。年末商戦では「NewスーパーマリオブラザーズWii」など有力ソフトで巻き返しを図る。
 WiiとDSで部品、半導体、ソフトなどゲーム業界の裾野を広げ、なお君臨する任天堂。その次の一手は取引先の経営をも左右する。
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∩(゜д゜)∩新聞

激戦区の携帯OS市場 日本主導の「LiMo」に活路はあるか(COLUMN)
 「LiMoプラットフォームは日本の携帯電話会社へ、海外展開への無理のない筋道を提供している」──。11月9日、東京都内のホテルで開催されたLiMo Foundationの記者発表会で、エグゼクティブ・ディレクターのモーガン・ギリス氏はこう語った。携帯OSは「iPhone」「Android(アンドロイド)」「Symbian(シンビアン)」「Windows Mobile」などが激戦を繰り広げ、日本の携帯ベンダーは国際市場から距離を置く「パラダイス鎖国」状態に陥っている。果たしてLiMoプラットフォームは、日本勢の海外躍進を約束してくれるのだろうか。
■日本主導の携帯OS団体
 LiMoといえば、設立メンバーにNTTドコモや英ボーダフォン、仏オレンジなどの大手携帯事業者が顔をそろえていることで有名だ。2008年以来、LiMoプラットフォーム「R1」を使った端末は44機種発売されているが、その7割強はパナソニックモバイルコミュニケーションズとNECで占められている。その意味では数少ない日本主導の携帯OS団体といえる。
 今回の記者発表はLiMo端末の欧州展開を記念して行われた。その「Vodafone 360 Samsung H1」と「同M1」の2機種は、LiMoの最新プラットフォーム「R2」をベースとし、9月24日にボーダフォンから発表された。LiMoの欧州展開を象徴する端末だ。
■中立型の端末プラットフォーム
 では、LiMoプラットフォームは、どのようなポジションを狙っているのだろうか。前述のギリス氏は「どの会社にも依存しない端末プラットフォーム」をLiMoの特徴だと強調する。これは次のような意味である。
 たとえば、アップルのiPhoneは、独自のiPhone用Mac OSを搭載している。また、ブラウザーやアプリケーション開発キットなども、すべてiPhone専用のものをそろえている。これはiPhoneのハード能力を最大限に引き出すためで、端末に依存する携帯OSの典型である。同様に、カナダRIM(Research In Motion)の「BlackBerry」やパームなども、端末ベンダー依存型OSと分類できる。
 一方、Windows MobileやAndroid、Symbianなどは、開発する親会社に依存する。Windows Mobileはマイクロソフトのアプリケーションと相乗効果を発揮するように設計されている。同様にAndroidはグーグルに、Symbianはノキアに依存している。これらは開発企業に依存する携帯OSといえる。
 では、LiMoはどうだろうか。LiMoはオープンソースのMobile Linuxをベースにコア部分だけを共同開発する携帯OSだ。OS部分は同一でも、その上にある仮想マシンやブラウザーなどは携帯ベンダー各社が自由に選べる。また、好きなユーザーインターフェースを採用し、アプリケーションも独自に開発できる。これが「どの会社にも依存しない端末プラットフォーム」のゆえんだ。
■使い方次第で大きなメリット
 とはいえ、依存型OSと共同開発型OSは、それぞれ長所短所を持っている。前者は特定の端末で機能を最適化できたり、AndroidやiPhoneのようにアプリケーション開発の負担を軽減できたりする。また、Windows Mobileのように、パソコンアプリとの連携も追求できる。共同開発型OSは、こうした部分を端末ベンダーがすべて負担しなければならない。
 逆に後者は、ブランドや携帯アプリなどをすでに持っている大手携帯ベンダーにとっては、「どこにも依存しない」ため戦略的な自由度が高く、ライセンス戦略も組み立てやすい。つまり、LiMoは使い道によって「大きなメリットを生み出す可能性がある」携帯OSだと、私は見ている。
 事実、LiMo Foundationのメンバーである米携帯最大手のベライゾン・ワイヤレスは、スマートフォンを中心とする上位モデルにBlackBerryやWindows Mobile、Android系端末を採用する一方、中位から下位モデルでは、これまで同社が展開してきた独自ユーザーインターフェースを継承できる携帯OSを模索している。その候補として同社はLiMoプラットフォームに注目している。
 携帯ユーザーすべてが、高機能な端末を求めることはない。シンプルで使いやすく、最低限度のデータ通信サービスが利用できる中下位モデルは、これからも重要だ。特に、新興国の市場開拓では重要な役割を担うだろう。そこをLiMoが狙うとすれば、実に合理的なアプローチといえるだろう
◇ ◇ ◇
 このように、多くの携帯OSはそれぞれの特徴を生かして、それぞれの市場を狙っている。ただ、数年先には市場に大きな影響を与える変化が起きるかもしれない。携帯端末向け「仮想OS」の出現だ。
 現在、大手仮想OSベンダーは、モバイル端末向けの製品開発を積極的に進めている。仮想OSを使えば、複数のOS環境を1台の端末で利用できるようになる。たとえば、SymbianとAndroidをアプリケーションごとに切り替えて利用するといったことが可能になる。もちろん、端末への負荷は大きいが、従来にも増してアプリケーションの多様化が進むだろう。
 そうなれば、LiMoがどのような評価を受けるかはわからない。シンプルで使いやすい中下位モデルに特化するLiMoの特徴が重宝がられるかもしれないが、逆に「中立的なOS」としての価値が下がる可能性もある。
 そうした様々な伏線を考えると、LiMoプラットフォームの世界展開は容易ではない。とはいえ、日本の携帯文化を世界に広げようとするLiMoの試みには依然として大きな期待がかかっている。



製造業の投資、新興国シフト 09年、欧米向け逆転も
 日本の製造業が国内や欧米から新興国へ投資をシフトしている。トヨタ自動車やコマツが2009年度、設備投資全体を絞る中でアジア向けを増やすほか、住友金属工業はブラジルでの製鉄所建設などへの投資を増額。今年は製造業全体の対新興国投資額が対欧米を初めて逆転する可能性がある。日欧米の景気の足取りが弱い中、成長が続く新興地域に経営資源を再配分する動きが強まりそうだ。
 トヨタは09年度の設備投資総額を下方修正して7600億円と前年度から4割減らす。うち生産能力過剰となっている国内向けが4800億円へと4割、欧米が1900億円へ5割強の引き下げとなるが、逆にアジア向けは700億円へと2割拡大。中国・広州や天津で工場を拡張、インド第2工場の建設を予定通り進める。



普通国債発行、140兆円超 新規・借換債、10年度計画最大に
 政府が12月下旬にまとめる2010年度の国債発行計画で、新規国債と借換債を合わせた普通国債の発行額が初めて140兆円超となり、過去最大を更新する見通しであることが明らかになった。これまで発行した国債の返済に充てる借換債が100兆円規模に上り、新規国債も44兆円規模と当初予算ベースで過去最大の見通しとなるためだ。
 普通国債は借換債と新規国債を合わせたもので、利払いや償還財源を主に税財源で賄う。10年度の普通国債発行額は09年度の当初予算ベースに比べて20兆円前後増え、これまで最大だった06年度の約138兆円を上回る公算が大きい。



日航の年金、OB3割減に縮小案 現役は5割、同意取り付け狙う
 日本航空が、経営再建にあたり最大の懸案となっている企業年金の減額について、現役社員の給付額を加重平均で5割減、OBは同3割減とする案を検討していることが分かった。ただOBの一部は減額そのものに強く反対しており、情勢は流動的だ。
 これまでは現役社員にもOBにも5割程度の減額を要請する方針だったが、OBから強い反発が出ていた。OBの減額幅を縮小することで必要な同意を取りつけたい意向だ。



インドで携帯サイト向けに漫画を配信 ハーレクインなど
 出版社のハーレクイン(東京・千代田)とコンテンツ配信のソフトバンククリエイティブ(同・港)はインドで漫画の電子配信を始めた。同出版社の作品を英訳して携帯電話のサイト向けに配信。携帯電話の利用者が急増する同国での事業を新たな収益源に育てる。
 大手携帯通信会社のタタ・テレサービシズ(TTSL)の携帯サイトに恋愛小説を漫画化した「ハーレクインコミックス」の配信を始めた。主に都市部の富裕層の利用を見込む。



投信マネー、ブラジルレアル建て急増 通貨別シェア4位に浮上
 投資信託の投資先として、ブラジルの存在感が高まっている。投信のブラジルレアル建て資産は10月末時点で1兆4494億円となり、前年同月末の2.5倍に膨らんだ。高金利をねらった債券への投資に加え、経済成長を見込んだ株式投信への投資も目立つ。通貨別のシェアでは米ドル、ユーロ、豪ドルに次ぐ4位に浮上した。
 特に資金が集まっているのは債券に投資するタイプ。大和証券投資信託委託は「ブラジル・ボンド・オープン」など11本のブラジル債券ファンドを運用しており、10月の1カ月間で1000億円超の資金が流入した。



第三者割当増資、割当先など詳細開示 金融庁、投資家保護へ
 金融庁は投資家保護の一環として、第三者割当増資に踏み切る企業の情報開示規制を強化する。特定のファンドなどに新株を発行する第三者割当増資の透明性を高めるため、資金の出し手や調達資金の使途などの詳細な開示を義務づける。あいまいさの残る新株発行で、既存の株主が不利益を被らないようにすべきだと判断した。来年2月からの導入を目指す。
 関連する内閣府令を改正する。企業が第三者割当増資を実施するときに財務局に届け出る「有価証券届出書」について、記載内容の拡充を義務づける方針だ。



ブランド和牛値下がり、法人需要が不振 松阪牛7%、前沢牛20%
 松阪牛や前沢牛などブランド和牛の卸値の値下がりが目立っている。贈答などの需要期を控えたこの時期に集中する牛肉の品評会価格は軒並み前年を下回った。景気低迷の長期化が背景にある。今後、百貨店などの特売が増えそうで消費者には恩恵となりそうだ。
 松阪牛の品評会の平均価格は1キロ4631円と前年に比べ357円(7.2%)下落。値下がりは2年連続で直近の高値をつけた2007年比では951円(17%)安い。前沢牛は前年比20%安の2458円で同じく2年連続の値下がりとなった。今後開かれる九州産なども先安観を指摘する声が目立つ。



インド、携帯電話に番号継続制度 12月31日に導入
 【ムンバイ=黒沼勇史】インド電気通信規制庁(TRAI)は携帯電話会社を変更しても同じ番号を利用できる番号継続制度(ナンバーポータビリティー)を12月31日に導入する。価格競争が激しさを増す同国では顧客の争奪戦がさらに熱を帯びる見通しだ。TRAIは「携帯会社の間で競争が高まり、サービスの向上を促せる」としている。



「危機後」52カ国・地域が保護貿易措置を導入 WTO調査
 世界貿易機関(WTO)の調査で金融・経済危機が深刻化した2008年10月以降、52カ国・地域が計290件の保護貿易措置を導入したことが分かった。最も多かった国はインド。米国、アルゼンチン、中国、ロシアが続いた。
 WTOの保護貿易措置に関する調査は5回目で、今回は初めて年次報告書として発表した。1位のインドでは鉄鋼への関税を引き上げたり、中国製品への反ダンピング(不当廉売)措置やセーフガード(緊急輸入制限)を準備したりする動きを指摘された。
 2位の米国は中国製タイヤに対するセーフガードやバイアメリカン(米国製品優先購入)条項のほか、輸出国の補助金を問題視して相殺関税を準備。3位のアルゼンチンも中国製靴への反ダンピング課税に言及されるなど、中国製品に対する各国の警戒感が浮き彫りになっている。
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ナィ(゜д゜=゜д゜)ナィ新聞

mixiアプリって儲かるの?(COLUMN)
 マイミクたちが知らない間にハマっているmixiアプリって、無料で遊べるけど制作者は儲かるの? そんな疑問を調べてみた。
いろいろ皮算用してみました
 1700万人もの会員を抱えるmixi。そんなmixiに、アプリが登場して数カ月、携帯電話向けアプリでは、想定以上のアクセス数のためにアクセス制限をかける事態が現在も続いてる。マイミクを見回しても、結構な人数が遊んでいて、改めて「mixiアプリってもしかして、すごい!?」なんて気になったり。
 実際に調べてみると、本当にすごい。11月11日でのアプリ数は、527タイトル。全アプリの登録数を合計すると2658万6315人にも及ぶ。かなりの人数が、関わっていることが分かる。人気のあるアプリは驚くほどの登録者数で、トップ3を紹介すると「サンシャイン牧場」が約260万人、「マイミク通信簿」が約230万人、「脳力大学-漢字テスト」が約180万人もの登録者数を誇っているのだ。比較できるものではないが、数値だけでみれば、家庭用ゲーム機なら驚異的大ヒット作と呼べるほどの人数が遊んでいるってこと。
 そこまで、人気だとすると、制作者側はどのくらい利益が還元されているのだろうか? 実は、調べてみると、かなり不透明。
 実際の料金などは、ランキングによって変動する単価や、不明瞭なPV数などのため分からないが、mixiアドプログラムPV単価表のデータをもとに、おおざっぱにどれくらい利益が出るのかを妄想してみた。
 「サンシャイン牧場」の会員数は、約260万人。現在トップを走る人気のアプリでもあるので、単価計算では、「0.05円/PV」に該当するタイトルだろう。そこで、ユーザーの参加率をベースに、売り上げの方を数パターン予測してみた。
10パーセント(26万人)が毎日遊んだ場合、月に39万円
20パーセント(52万人)が毎日遊んだ場合、月に78万円
30パーセント(78万人)が毎日遊んだ場合、月に117万円
40パーセント(104万人)が毎日遊んだ場合、月に156万円
50パーセント(130万人)が毎日遊んだ場合、月に195万円
※ユーザー数・260万人、単価・0.05円/PV、1カ月30日
 「サンシャイン牧場」の場合、ハマルと中毒性が高く、毎日でもアクセスしたいゲームになっている。そのため、登録者数の20~30%が遊んでいるのは、かたい予想だろう。また、11月10日から11月11日の1日だけでも、約8万人(前日から約103パーセントのアップ)もの新規会員が加わっているため、もしかしたら40%に近い数字なんて可能性もあるかも。
 一方、単価が「0.01円/PV」から「0.02円/PV」へと切り替わる、登録者数1万人超えくらいのアプリの場合、同じ条件で計算すると下記のような感じ。
10パーセント(1000人)が毎日遊んだ場合、月に600円
20パーセント(2000人)が毎日遊んだ場合、月に1200円
30パーセント(3000人)が毎日遊んだ場合、月に1800円
40パーセント(4000人)が毎日遊んだ場合、月に2400円
50パーセント(5000人)が毎日遊んだ場合、月に3000円
※ユーザー数・1万人、単価・0.02円/PV、1カ月30日
 こちらはなんとも寂しい結果。しかも、1万人を下ると単価が半分になるため、さらに下がるというわけだ。
 11月11日現在のmixiアプリの登録数は、527タイトル。そのうち、100万ユーザー以上が4タイトルで、全体の4%で、100万から10万の間が、45タイトルで8.5%。1万本未満の「0.01円/PV」タイトルに関しては、345タイトルと全体の65.5%を占めている。
 これだけ見ると、「mixiアプリは、儲かるのか?」といわれれば、ちょっと難しいかもしれないと答えざるをえない。ただ、10万人以上のユーザーを抱え込む、全体の10パーセントに食い込めばなんとかなるかもしれないとも思う。
 すでに始まっている「サンシャイン牧場」のような有料サービスが始まると、一気に様変わりする可能性もある。というのも、有料アプリは、収入の8割が開発者に渡り、残りの2割がmixiの取り分になるため、大化けする可能性があるからだ。
 例えば1万人会員のゲームが、500円のコンテンツ販売を行い、会員数の1パーセントが購入したとしても、4万円の収入にしかならない。やはり、10万人以上の登録者数確保が必要になるのではと思う(ただし、これらの有料サービスを利用するユーザーが数度にわたって購入すればその限りではない)。逆に、会員数が260万人を超える「サンシャイン牧場」なら、500円有料課金を1%のユーザーが購入することで、約1000万円の収入が得られることになる。
 mixiアプリは、「儲かる」ともいえるが今のところ「ハードルが高い」のではないかというのが、正直な感想だ。ただ、いい点ももちろんあって、ヒットすればその伝播力から“爆発力あり!”と拡大する可能性も秘めている。ソーシャルゲームの文法を理解して、いかに多くのマイミクを巻き込むゲームが作れるかが、キーとなるのは確実でしょう。mixiアプリ、今後の展開が非常に気になる。



<ニンテンドーDSi LL>「大きくて見やすい」新型機が発売 東京・池袋は60人の列
 任天堂の新型携帯ゲーム機「ニンテンドーDSi LL」(2万円)が21日、全国の家電量販店などで一斉に発売された。午前10時に開店したビックカメラ池袋本店では、開店前までに約60人が並んだ。 
 午前6時すぎから列ができ、午前8時すぎには数人とまばらだったが、午前9時を過ぎたあたりから人が一気に並び始めた。同店によると、予約は11月1日に発売されたダウンロード専用の携帯ゲーム機「PSP go」よりも多かったといい、「自分が買うだけでなくプレゼントにもなるし、クリスマス商戦に近づくに連れ売れるのでは」と期待を寄せている。弟(29)と2人で来た東京都清瀬市の男性(32)は「親と自分の分を買うために来ました。『DSi LL』は大きくて見やすいし、(本体の色も)落ち着いているのがいい。ソフトはたくさんあるので本体だけを買いました」と話していた。
 「DSi LL」は、国内で約2800万台(エンターブレイン調べ)を販売している「ニンテンドーDS」シリーズの4代目となる携帯ゲーム機。価格は過去のDSシリーズと比べて割高だが、液晶画面を現行機「DSi」の3.25インチから4.2インチへ大幅に拡大。従来より長くて太いタッチペンを入れ、「脳トレ」などのソフト3本が最初から入っているなど利便性を高めている。



米ハーシー、キャドバリー買収1.5兆円検討 クラフトを上回る
 【ニューヨーク=杉本晶子】「キスチョコ」などで知られる米食品大手ハーシーが、米食品大手クラフト・フーズから敵対的買収提案を受けている英食品大手キャドバリーに対し、クラフトの提示額を上回る約170億ドル(約1兆5100億円)での買収提案を検討していることが明らかになった。米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ、電子版)などが20日、報じた。いずれが買収しても世界の菓子市場でのシェアは約15%となり、首位に浮上する。
 WSJによると、ハーシーは少なくとも170億ドルを提示する方向。クラフトが9日提示した買収額を約5億ドル上回る。一時は他社との共同買収も検討したが、単独で買収に乗り出すという。
 ハーシーは売上高の約85%を米国に頼るが、最近は国内市場が伸び悩み、海外事業を拡大する足がかりを模索していた。欧州だけでなく新興国にも強く「トライデント」「クロレッツ」など有力ブランドをそろえるキャドバリーが魅力的と映ったようだ。



株の私設市場、急拡大 ジャスダックに匹敵
 証券取引所を使わずに株式を取引する私設取引システム(PTS)の取引規模が急拡大している。6つの国内PTSの売買代金の合計は、10月に前年同月比2.1倍の3016億円に達し、ジャスダック証券取引所と並んだ。機関投資家が活用し始めたほか、個人投資家が夜間にPTSを利用する例も増えている。
 PTSは主に機関投資家が利用しているが、夜間に取引できるPTSも多く個人も利用できる。日本ではインターネット証券が中心となり2001年から相次ぎPTS市場が開設されたものの、売買代金は今年3月までは月間1000億円前後の水準で伸び悩んでいた。



オバマ大統領、支持50%割れ 戦後4番目の早さ
 【ワシントン=弟子丸幸子】米調査会社のギャラップが20日公表した世論調査で、オバマ米大統領の支持率が49%となり、就任後初めて50%を割り込んだ。同社によると、就任から10カ月での過半数割れは第2次世界大戦後に就任した12人の大統領のなかでフォード氏(3カ月)、クリントン氏(4カ月)、レーガン氏(10カ月)に次ぐ4番目の早さとなった。
 同社でのオバマ大統領の就任後最初の支持率は68%で、戦後ではケネディ氏の72%に次ぐ歴代2位の高水準だった。その直後に69%に達した後は徐々に低下し、8月には50%台が定着。同社は賛否両論が広がる医療保険制度改革や、巨額の財政赤字に結びつく経済政策に保守派が反発を強めたことが支持率低下の原因だと分析している。



西日本新聞社説
EU大統領 「無名の男」が欧州を導く
2009年11月21日
 欧州連合(EU)の臨時首脳会議は19日、初代「EU大統領」にベルギーのヘルマン・ファンロンパイ首相(62)を選出した。
 このニュースを聞いて、多くの人が「EU大統領って何?」「ファンロンパイって誰?」との疑問を抱いただろう。
 無理もない。ポストも人物も、いまのところ、ほとんどなじみがないからだ。だがこれからはどうなるか。
 EU大統領とは、12月1日に発効するEUの新基本条約(リスボン条約)に基づいて導入される新たなポストだ。EUの最高決定機関である首脳会議の常任議長として会議をリードするほか、国際的にEUを代表する。いわば27カ国、人口5億人に拡大したEUの「顔」である。
 EUはこの1カ月余り、初代大統領の人選で調整を重ねてきた。そのポイントは「強いリーダー型」か「調整型」のどちらがふさわしいか、であった。
 当初、最有力視されたブレア前英首相はリーダー型の典型。抜群の知名度と交渉力、発信力を備えているとされ、影響力低下が指摘されるEUの地位向上を成し遂げてくれそうだとの期待があった。
 しかし、EUの小国の間には「地域大国・英国が欧州を牛耳るのでは」との警戒が強く、その懸念に耳を傾ける形で、ドイツ、フランス両国が「小国出身の調整型指導者」の流れをつくった。こうしてファンロンパイ氏が急浮上した。ブレア氏が米国のイラク戦争を支持して欧州の亀裂を招いたことや、英国がユーロ圏に入っていないことも響いたようだ。
 ファンロンパイ氏は国際的には無名に近い存在だというが、その調整手腕には実績がある。
 ベルギーは2007年の総選挙後、北部オランダ語圏と南部フランス語圏の対立が激化し、長期間組閣できず政府が存在しないという異常事態に陥った。「国家分裂の危機」といわれたほどだ。ファンロンパイ氏は08年12月に首相に就任し、混乱を1年足らずで沈静化させた。
 EUは冷戦終結後、旧東欧諸国が多数加盟し、拡大の一途をたどっている。それに伴い加盟国の文化や考え方も多様化している。拡大・多様化時代のEUのリーダーには、やはり調整型の政治家がふさわしいと各国が判断したのだろう。
 ただ、EUの新大統領には、内向きの調整と同時に、外に向け「欧州的価値観」を発信する責務も大きい。欧州には人権、環境などを重要視する伝統がある。なかでも地球温暖化問題では、温室効果ガス削減に消極的なブッシュ政権時代の米国に対し、欧州各国は高い削減目標を示して国際世論をリードしてきた。
 EU大統領は主要国首脳会議(G8サミット)などの国際会議に出席する。米国や中国を相手に渡り合うことも時には必要だろう。ファンロンパイEU大統領の知名度が1年後、どのくらいになっているか、興味深い。
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