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中国でSNSの人気が急上昇! 日系企業も続々参入だが中国当局のカベ?!(COLUMN)
 mixi(ミクシィ)のような交流サイト(SNS=ソーシャル・ネットワークキング・サービス)が、中国でも人気上昇中だ。
 2004年に米国で人気のSNS「Facebook」が登場、翌05年の年末には、早くもFacebookにうり二つのサイト「校内網(xiaonei)」が中国で産声を上げた。Facebookの「学生が交流するためのサービス」というコンセプトも、校内網はそっくりそのまま採用、学生向けサービスとして人気となった。現在、校内網は、FaceBookが学生以外も使えるようになったのと同様に、「人人網(renren)」と改名し、学生以外も大歓迎の方針に転換している(とはいえ、人人網より校内網のほうがいまだに一般的なので、以下、校内網と表記)。
 校内網の登場からしばらくして、「Facebook」のライバルの「MySpace」にそっくりな中国語サイト「聚友網」をはじめとした、さまざまなSNSサイトが登場した。特に昨08年はSNSサイトが簡単に作れるツールが登場したことから、SNSサイトが雨後のたけのこのごとく登場した。
 筆者がSNSのブームを肌で感じるようになったのは、昨年末に、SNS向けゲーム「開心農場」が登場してからだ。校内網の利用者向けにもサービスが開始されると、知り合いの中国人は、昔のクラスメートや会社の同僚など知り合いから次から次へと開心農場をプレーするよう強いられるようになったのだ。
 開心農場は、その名のとおり農園が舞台で、プレーヤー各人が農園を所有し農作物を育て、育てた農作物を換金して種・肥料・殺虫剤を買ってさらに農作物を育てていく育成ゲーム。単純に育てるというわけでなく、SNSでつながっている知り合いの農場の農作物を盗んだり、成長を邪魔したりし、そこに利用者は楽しみを見いだしているようだ。
日本企業も進出
 中国のSNSブームに日本企業も目を付けている。昨08年4月末、ソフトバンクが、校内網の親会社である千橡互動集団(オーク・パシフィック・インタラクティブ)の発行株式の40%を約400億円で取得、傘下に収めた。08年5月の時点での登録数は1800万となっている。当時ソフトバンクは、高速な第3世代携帯電話(3G)普及前に、3Gを利用したSNS利用がメジャーになることを予測してこの行動に出た。
 同様の意図だろう、09年7月には日本の携帯電話SNS大手のモバゲータウンを運営するディー・エヌ・エーが、中国最大級の携帯電話向けSNSサイト「天下網」を運営するWAPTXの買収を発表している。
 ところで、ミクシィは、中国でも中国版のサイト「蜜秀(mixiu)」をテストオープンしている。またmixiとは無関係の中国企業が、mixiにそっくりなサイトも立ち上げたことがある。が、いまのところ、中国からウォッチしているかぎり、いずれも人気が出ているとは感じられない。
 SNSに限った話ではないが、日本製の日本市場向けの製品については、個人輸入してでも欲しがる中国人はゴマンといるが、日本発のウェブサービスに魅力を感じる中国人は非常に少ない。たとえば日本産の人気動画サービス「ニコニコ動画」にそっくりな中国語サイトに「AcFun.cn」があるが、こちらも人気は得られていない。
当局の影響が大きい中国のネットサービス
 校内網の創始者の王興氏は、北京の名門清華大学を卒業後アメリカに留学し、博士号を取得。中国国内で創業しようと、いくつかSNSサイトを試行錯誤し作っていくなかで校内網は誕生した。Facebookにそっくりなサイトを軌道に乗せた王興氏は退任し、次いで米国発で最近では日本でも人気になりつつある「Twitter(ツイッター)」にそっくりな「飯否網(fanfou)」、facebookにそっくりな「海内網」をつくり、サービスを開始させている。
 ところが今年7月、飯否網や海内網など人気のSNSにアクセスできなくなった。さかのぼること6月には、本家サイト「Twitter」にも中国からアクセスできなくなったのだ。
 一部のパワーユーザーは、特別なソフトやサイトを介してtwitterにアクセスし続けているが、普通の中国人はそれでtwitterの利用をあきらめた。6月から7月ころといえば、中国政府がフィルタリングソフト「グリーンダム」を全パソコンに強制インストールする/しないでもめ、国際問題にもなった時期である。
 グリーンダムは、ポルノ画像(肌色系が多くを占める画像)や政治的に問題のある単語を含むページを発見すると警告画面を表示し、ブラウザを閉じるという仕組み。政治的によろしくない単語をコントロールするのが目的であれば、Twitterやその模倣サイト、SNS系サイトにアクセスできないのも同様の理由である可能性が高い。
 10月1日に中国は建国60周年の国家イベントを迎える。政府担当者は、そのためにインターネットの管理規制を強化していることを公にコメントしている。
 SNSなど知り合い同士が情報交換する場を提供するサービスは、中国においてもまだまだ人気上昇が続くだろう。ただ、最終的に成長し続けるのは、国情も配慮するようなサイトではないだろうか。



ピクシブ社長インタビュー「日本ほどイラスト人口が多い国はない」
マンガやアニメの殿堂として麻生内閣が構想した、いわゆる「国立マンガ博物館」。海外に向けたサブカルの発信基地にという名目だが、117億円という巨額の予算を投じることやアニメと縁が薄いお台場を建設予定地としていることに非難が集まった。「そんなところに金を使うよりも、オタクの聖地・秋葉原で世界最大のマンガ祭りをやったほういい」。会員100万人のイラスト・コミュニティサイト「ピクシブ(pixiv)」を運営するピクシブの社長・片桐孝憲さん(27歳)は、ハードよりもソフトに投資することを提案する。
――ピクシブというのはどんなサイトですか?
片桐 ピクシブはイラストを軸にコミュニケーションしようというサイトで、2007年9月にスタートしました。絵を描くのが好きな人たちがイラストを投稿して、そのイラストを閲覧者が評価したり、ブックマークしたり、コメントしたりすることによって、イラストを軸にしたコミュニケーションをしていくサイトです。会員数は約110万人で、月間8億4000万ページビューのアクセスがあります。
――ピクシブにはどんな人が集まっているんでしょうか?
片桐 特に多いのは、20代の大学生や専門学校生、ウェブのデザイン会社で働いているような人たち。次に多いのが10代後半です。絵を描くのって時間もかかるし、年をとるにつれて描かなくなる傾向があるので、20代前半ぐらいを頂点にしてだんだん人数が減っていく感じですね。
性別でいうと、登録ユーザーは男性のほうが少し多いんだけど、絵を投稿するアクティブなユーザーは女性のほうが多い。なかには水墨画を投稿してくるおばあちゃんや、お母さんに投稿してもらっている小学生の子もいる。
――かなり裾野が広いんですね。
片桐 圧倒的に広いですね。コアのユーザーはコミケに出展するような人たちですけど、投稿してくるのは、絵を描き始めたばかりの人からプロの画家まで、相当幅が広い。日本にはもともと、そういう絵を描く文化が広くあったということですね。日本ほど「イラスト人口」が多い国はない
――なぜピクシブに100万人もの人が集まるのでしょうか?
片桐 それまで絵を発表する手段といえば、アナログで友達に見せるか、自分のホームページを作るぐらいしかなかったんですけど、ピクシブという一つの場所にただ絵をアップするだけで、たくさんの人に見てもらえる。その手軽さが受けたのかな、と。
あと、ピクシブの特徴は「イラストを軸にしたコミュニケーション」なんですけど、テキスト(文章)だけのコミュニケーションに飽きてきたというのもあるのかなと思います。ミクシィ(mixi)の日記みたいなのとは違う、もっとリッチなコミュニケーションに向かう動きがあって、それにピクシブがうまくマッチしたというか。
――ここが、ピクシブの新しいところなんですね。
片桐 そうです。ピクシブは、人じゃなくてイラストベースでつながっていく。たとえば、「猫」というタグでいろんな作品がつながって、そこからまた新しい作品が生まれたりする。ピクシブではユーザー発の企画がいっぱいあって、「ファンタジーものの絵を描こう」とか「魔女の絵を描こう」といった企画がたくさん生まれているんですよ。
――こういう企画にたくさんのユーザーが投稿しているのをみると、日本人の「絵を描くパワー」ってすごいなと感じます。
片桐 すごく絵がうまい人だったら台湾とか韓国とかにもいるんですけど、これだけたくさんのイラストを描く人口がいるのは、日本以外にない。層が厚いんですね。コミケに50万人もの人が来るのもそうですけど、そもそも国が豊かじゃないと、趣味に対してあそこまで本気になれないじゃないですか(笑)。ミラノ・サローネのような祭りをアキバで!
――ピクシブは日本だからこそ生まれたサイトともいえそうですが、海外展開も視野に入れているそうですね。
片桐 いまでもユーザーの7%は海外の人なんですが、もっとたくさんピクシブを使ってもらいたい。手応えは十分あります。国際化のためのカギは「無言語化」。ユーザーが言語を使わずに、アイコンだけでいろんな操作ができるようにして、国際化をしていきたいと思っています。
――日本のカルチャーの国際化といえば、いわゆる「国立マンガ博物館」も世界への発信を目的としているようですが?
片桐 それよりも僕は、アキバ(秋葉原)の街全体でマンガやアニメのお祭りをやったらいいんじゃないかと思いますよ。イタリアのミラノでは「サローネ」という世界的に有名な家具の見本市が開かれて、30万人ぐらい人が集まるんですけど、そのマンガ版みたいなものをアキバでやったら面白いんじゃないか、と。
ミラノ・サローネは街全体がお祭りになって、海外の企業の人たちがいっぱい集まってくる。日本でも、アキバみたいにマンガやアニメのカルチャーがある街で「世界最大のマンガの見本市」をやって、海外から人を呼び寄せたらいいんじゃないかと思うんですけど。
――日本のマンガやアニメには海外の人を呼びこむだけのパワーがあると?
片桐 ひきつける力は十分あると思いますね。ガンダムとかのビッグネームはもちろんですけど、それだけではなくて、ピクシブやコミケに出ているような多様性をもった作家やコンテンツがいっぱい集まることで、すごいパワーが生まれるんじゃないか、と。これからは一人の巨匠がひっぱっていく時代じゃなくて、1人1人にフィットするような多様性をもったコンテンツ群のほうが面白いんじゃないかと思うんですよね。
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