カモーンщ(゜Д゜щ)新聞

NTT、料金一括徴収 来年度中に グループの6サービスで請求書1枚に
携帯やネット接続など
 NTTは固定電話や携帯電話、インターネット接続などグループ各社の主要通信サービスの料金徴収を2011年度中に一本化する方針を固めた。請求書の送付や料金の引き落としをまとめて業務を効率化する。複数の請求書が届く煩わしさをなくし、利用者の使い勝手も高める。携帯と固定通信の融合が進むなか、現行規制の範囲内で利用者の利便性を高め、攻勢を強めるKDDIなどを迎え撃つ。
 料金の徴収を一本化するのは、NTTドコモの携帯電話、NTT東西の固定電話および光回線を使った高速通信サービス「フレッツ」とIP電話「ひかり電話」、NTTコミュニケーションズが提供する長距離・国際電話とネット接続サービス「OCN」の計6サービス。例えばドコモの携帯とNTT東の「フレッツ」など複数のサービスの利用者は、希望すればこれまで別々に送られてきた請求書がひとつになり、合計金額を同じ銀行口座から引き落とせる。
 料金徴収業務はグループの金融会社であるNTTファイナンスに集約する。同社が請求書の発行、料金受け取り、問い合わせ対応、督促といった一連の業務を一手に引き受ける。各社が個別に負担していた請求書の郵送料や料金計算に伴うシステムの維持費などをグループ全体で圧縮する。
 統合後の延べ顧客数は1億3000万件近くに達し、料金徴収の取扱高は年間8兆円弱と金融機関を除けば国内最大規模。NTTファイナンスは規模のメリットを生かし、他の通信会社やコンテンツ配信会社からも料金の請求・回収業務を請け負いたい考えだ。
 固定と携帯の双方を手がけるKDDIやソフトバンクはすでに料金徴収を一本化しており、その上で携帯―固定間の通話を無料にするなどで利用者の開拓を進めている。ただ市場シェアの高いNTTは電気通信事業法の規制でそうした柔軟な料金設定はできない。
 NTTの三浦惺社長は「NTTの利用者だけ恩恵を受けられないのは不公平」としており、まずは規制の範囲内で可能な料金徴収の一本化で利用者の利便性を高める。



NTT東西、光回線で高画質送信 ファクスなど通信費最大8割削減
 NTT東日本とNTT西日本は31日、ファクスや決済情報、画像を光ファイバーを使って高速・高品質で送信できるサービスを6月1日から始めると発表した。ファクスの場合、従来のアナログ電話より画質がよくなり、通信費を最大8割減らせるという。企業や個人向けの需要を見込む。
 新サービス「データコネクト」は小売店のPOS(販売時点情報管理)レジやクレジットカード認証端末、防犯カメラ、パソコンなどあらゆる端末間のデータ送信に利用できる。富士ゼロックスやブラザー工業、NEC、東芝などが対応の複合機やPOSレジなどを開発し順次販売する。
 ファクスの場合、アナログ電話でA41枚当たり8円かかっていた料金が2~4円になる。
 次世代ネットワーク(NGN)を使ったIP(インターネットプロトコル)電話「ひかり電話」を活用。通信品質がインターネットと比べ安定しており、アナログ電話よりも高速大容量のデータを送受信しやすいNGNの特長を生かす。



米アップル、iPad販売200万台突破
 米アップル 31日、多機能携帯端末「iPad(アイパッド)」の販売台数が200万台を突破したと発表した。同社は4月3日にiPadを米国で発売し、5月28日には日本など9カ国で売り出した。7月にはさらに9カ国で発売するなど、今後地域を広げていく計画だ。



DeNAとドコモ、6月7日に投稿サイト開設
 ディー・エヌ・エー(DeNA)とNTTドコモは31日、小説やマンガの投稿・閲覧サイトを6月7日に開設すると発表した。閲覧者から高い評価を得た作品には毎月、最高で100万円の報酬を支払う。高機能携帯電話(スマートフォン)への対応や海外展開なども検討する。
 新サイトは「E★エブリスタ」で、4月に設立した共同出資会社が運営する。人気作家に加え、一般利用者からも小説などの投稿を募る。利用料は月額210円。一般からの投稿だけを読める無料版も展開する。中田英寿氏がサッカーのワールドカップ(W杯)について語るコンテンツも配信する。



mixiをスマートフォン向けに最適化「mixi Touch」
 ミクシィは5月31日、SNS「mixi」のユーザーインタフェース(UI)をスマートフォン向けに最適化した「mixi Touch」を公開した。
 ログイン画面、ホーム画面、日記の投稿・閲覧、足あと、プロフィール、mixiボイスを、スマートフォンの画面サイズやタッチパネル操作に合わせたデザインとし、直感的に利用できるようにした。
 iPhone/iPod touch、NTTドコモのAndroid端末「Xperia」「HT-03A」、ソフトバンクモバイルの「HTC Desire」の5機種で対応する。
 mixi Touch未対応の機能・コンテンツはPC版と同じまま表示しており、今後、対応機能・コンテンツを拡大していく。



日本経済の需要不足、25兆円に縮小
 内閣府は31日、日本経済全体の需要と供給の差を示す需給ギャップ(国内総生産〈GDP〉ギャップ)が1~3月期にマイナス4・8%となったと発表した。日本経済が年約25兆円の需要不足に陥っている計算だが、平成21年10~12月期の約30兆円より改善した。
 需給ギャップのマイナスは20年4~6月期以来8四半期連続。リーマン・ショック後の景気後退局面では21年1~3月期にマイナス8・1%(約40兆円の需要不足)を記録したが、その後のGDPが4四半期連続でプラス成長。需要不足も縮小傾向が続いている。
 需要不足はデフレの最大の原因とされ、政府が昨年11月に「デフレ宣言」を行った際には判断の根拠の一つになった。ただ、需給ギャップは改善方向にあることが確認されたものの、政府は5月の月例経済報告では「緩やかなデフレ状況にある」との判断を維持している。



電機各社が“脱総合”集中投資 日立はインフラに1・6兆円、パナが太陽電池参入
 電機メーカー各社が、成長性の高い得意分野への集中投資を加速している。従来は幅広い事業分野やフルラインの商品を展開する“総合”が日本勢の強みだったが、韓国など新興国勢とのグローバル競争で劣勢を強いられ、国際競争力が大きく低下する中、投資を分散していては勝ち残れなくなってきたためだ。
 ■電力・鉄道に託す
 日立製作所は31日開いた経営説明会で、今後3年間で総投資額の6割以上にあたる1兆6千億円を電力や鉄道などのインフラ事業に投じる計画を発表した。
 「日立を世界有数の社会イノベーション(変革)企業にしていきたい」
 中西宏明社長は説明会で、こう意気込んだ。
 電力や鉄道などのインフラ整備は、経済成長が続く新興国に加え、環境対策の面から先進国でも需要が急増。平成21年3月期に7873億円という国内製造業過去最大の最終赤字に陥った日立は、脱総合電機を鮮明にし、この分野に再生を託す。
 計画では22年度からの3年間の総投資額2兆6千億円のうち1兆6千億円を投入。うち1兆円は設備や新規事業の投資に充て、高効率火力発電や原子力発電システムの競争力を強化するほか、英国では鉄道車両製造工場を新設する。
 残り6千億円は研究開発投資に振り向け、スマートグリッド(次世代送電網)事業やリチウムイオン電池に投じる。
 また22年3月期に9兆円の売上高を25年3月期に10兆5千億円にまで引き上げる計画だ。
 さらに「グローバルな成長戦略を最優先に推進する」(同社長)とし、インフラ需要が高まっている海外事業を優先し、海外売上高の比率を41%から50%以上に高める方針だ。
 「海外のニーズをタイムリーにとらえる」(同)ため、現地法人主導の事業展開を強化する方針も打ち出した。
 中西社長は「日立の一番の強み」と位置づけるインフラ設備の制御に不可欠な情報通信技術との組み合わせで、ライバルとの受注争奪戦に打ち勝つ構えだ。
 日立は昨秋に3524億円の増資を実施したが、株式の希薄化を嫌気して株価が低迷。自己資本比率も3月末で14・4%と目標の20%には遠い。
 「守りから攻めへの転換」(同社長)を市場に明確にアピールする上でも、不採算事業や他社に比べ膨大なグループ会社の整理を急ぐ必要がありそうだ。
 ■三洋とシナジー
 パナソニックは31日開いた7月から本格参入する太陽電池事業の説明かで平成24年に国内市場で35%のトップシェアを獲得し、27年には世界トップスリーを目指す方針を打ち出した。パナソニックが持つ全国約15万店の拠点と、昨年、約4千億円を投じて買収した三洋電機の製品や技術を活用し相乗効果を最大限に発揮しシェア拡大を目指す。
 7月から発売するのは、三洋製の太陽電池を搭載した住宅用太陽光発電システム「HIT215」と「同210」シリーズ。今年度は計8千セットの販売を見込む。
 三洋電機の「HIT太陽電池」は光を電力に変える効率が世界最高水準で、狭い屋根上スペースでも効率よく発電できるのが特徴。パナソニックの薄型テレビ「ビエラ」と組み合わせて発電電力量を確認できるようにするなど、グループシナジーを追求する。
 また、販売主体であるパナソニック電工が持つ技術者向け研修施設を今年度上期に現在の3カ所から7カ所に増強。施工面での態勢を整備し営業力を強化。さらなる性能向上とコストダウンに向け、グループ一体の共同開発を進めるほか、プラズマパネル工場の生産設備の活用なども検討していく。
 同日都内で記者会見したパナソニックの坂本俊弘副社長は「太陽電池は総合力をいかせる事業。グループのノウハウなどを結集し国内トップを目指す」と強調し、環境技術への集中特化をさらに鮮明にした。



直木賞作、電子書籍に「ほかならぬ人へ」
 祥伝社は31日、直木賞を2月に受賞したばかりの白石一文さんの恋愛小説「ほかならぬ人へ」を、6月4日から電子書籍として販売すると発表した。
 1600円(税別)の単行本に対し、電子版は半額の800円。受賞から間もない人気作の登場で、電子化の流れが加速しそうだ。
 日本電子書籍出版社協会が運営するサイトなどを通し、「iPhone」などの携帯電話やパソコン向けに販売。秋以降、情報端末「iPad」でも販売される予定だ。



最大11・8兆円追加損失も 11年にユーロ圏の銀行
 欧州中央銀行(ECB)は31日、ユーロ圏の銀行が2011年に不良資産の処理のために最大1050億ユーロ(約11兆8000億円)の追加損失の計上を迫られる恐れがあると発表した。
 ギリシャの財政危機の深刻化や各国の緊縮財政が域内経済の下押し要因となれば、不良資産が膨らむ恐れもあるという。
 2007年から10年末までの損失額は未処理分を含めて計5150億ユーロになる見込み。金融市場の安定化に伴って証券化商品関連の損失に歯止めがかかったことなどから、昨年12月時点の予測から380億ユーロ減少した。
 今年5月から年末までの処理額は最大900億ユーロが見込まれるが、ECBは「銀行の収益が過去2、3年と同水準であれば、追加の損失処理は大きな問題にはならない」としている。



6000人退社、リクルート、3度目の正念場(COLUMN)
 未公開株譲渡事件、ダイエー傘下入り、そして――。今春、創業から50年の節目を迎えたリクルートが3度目の正念場を迎えている。業績が急速に悪化、この1年で6000人が退社するという異常事態に直面する。リクルートに何が起こっているのか。
従業員の4分の1が退社
 「利益を確保するために人を切る。“普通の会社”になったリクルートに未練はなかった」。リクルートのグループ会社を昨年退職したOBはこう打ち明けた。
 「卒業」。リクルート社内では新天地での活躍を願う気持ちを込めて、社員が会社を辞めることをこう呼ぶ。だが、2009年春に始まった人員削減は「卒業なんて聞こえのいい言葉で表現できるものではなかった」という。
 まず、本体やグループ会社で働く契約社員の期間満了に伴う契約更新をやめ、補充を一斉に中止。リクルートスタッフィングやリクルートエージェントなどのグループ会社では、過去に例のない早期退職も実施した。昨年4月に2万5000人いたグループの従業員数は、今年4月には1万9000人にまで減少。企画力や営業力に定評のあるリクルートの退職者は他社から引く手あまたで、人材輩出企業と呼ばれたが、「これではもはや人材排出企業。人材こそが財産の会社だったはずなのに」と別のOBも古巣の変貌(へんぼう)ぶりを嘆く。
 わずか1年で全従業員の4分の1にあたる6000人を減らすという、大規模なリストラに走ったのには、もちろん理由がある。
 「景気の厳しさを感じている。中でも人材(市場)は厳しい」
 5月13日、東京商工会議所で10年3月期連結決算を発表した社長の柏木斉は、硬い表情を1度も崩すことなく、こう語った。売上高に相当する営業収益は前の期に比べて26.8%減の7933億円。非上場ながら連結業績の開示を始めた07年3月期以降で初の減収は大幅なものだった。リストラ効果で人件費を2割削減するなどして715億円の営業利益を確保したが、それでも前期比では36.8%もの減益に終わった。
 柏木が説明するように、業績悪化の要因の1つは、売上高の5割を占める人材派遣事業の不振だ。大学新聞向けに企業の求人広告を集める代理店業が祖業のリクルートが派遣ビジネスに参入したのは1987年。業界5位の座に甘んじていたが、07年末に「オー人事、オー人事」のテレビCMで知られた業界最大手のスタッフサービス・ホールディングスを約1700億円で買収し、一躍首位に立つ。
裏目に出た買収策
 04年に社長兼最高経営責任者(CEO)に就任した柏木は、バブル期の不動産開発とノンバンク事業の失敗で抱え込んだ1兆4000億円の有利子負債一掃にメドをつけると、07年に「今後5年間で2000億円を投資する」と宣言。「10年度に連結売上高1兆円」という中期目標を掲げ、“買い物”を精力的に物色し始める。3000億円を超える売り上げ規模を持ち、6000億円規模だった連結売上高を一気に拡大できるスタッフサービスの身売り話は、柏木ら現経営陣の目に「目標達成への近道」と映った。
 柏木は08年3月期決算で、売上高1兆円という目標の前倒しでの達成を報告。その年の1月に本社機能を移転した東京駅前の真新しい高層ビル「グラントウキョウサウスタワー」の周囲では、肩で風を切って歩くリクルート社員の姿が目に付いた。
 だが、経営陣の得意満面な表情も08年秋を境に暗転する。リーマン・ショックをきっかけにした景気低迷で、製造業を中心に「派遣切り」が続出。派遣労働の規制強化の動きをにらみ、企業が派遣から直接雇用に切り替える動きも相次いだ。10年3月期は派遣事業だけで前の期に比べ1659億円もの減収となった。
 「派遣業界でのキャリアは浅いが、日々活躍している派遣スタッフのための仕組み作りに取り組みたい」。5月25日、業界団体の日本人材派遣協会(東京・千代田)の新しい理事長に就任したリクルートスタッフィングの長嶋由紀子社長は総会でこうあいさつした。
 民主党政権は労働者派遣法改正案の今国会での成立を目指しており、実現すれば、市場のさらなる縮小は必至。リクルートスタッフィングやスタッフサービスなど複数の派遣子会社を抱えるリクルートのリーダーシップに対する業界の期待が膨らむが、リクルート社内や外部の株主企業からは、「派遣事業強化という戦略の失敗はあきらか。業界団体の長を引き受けている余裕はないのでは」と冷ややかな声が漏れてくる。
薄れるリクルートらしさ
 人材派遣以外の事業部門も軒並み業績を悪化させている。深刻なのは、かつてベンチャーの旗手として急成長してきた際の「リクルートらしさ」が機能しなくなってきたことだ。「らしさ」の1つは企画・提案力にあったが、もはや、世の中を変えるような新しいサービスを次々に生み出したかつての姿はない。
 「提案が年々、小粒になっている」。リクルート幹部の一人はため息をつく。83年から毎年開催している新規事業提案制度「RING(リング)」。社員の自由応募による新規事業のアイデアを審査し、受賞した提案は実際に事業化する。結婚情報誌「ゼクシィ」や無料クーポン情報誌「ホットペッパー」、男性向け無料情報誌「R25」などはいずれもリングから生まれた。09年度の提案は344件と、前年の半分以下、グランプリに該当する提案はゼロだった。02年に準グランプリとなったR25以来、目だったヒットがない。
 企業風土とも言える強力な営業力もなかなか機能しない。
 同社には社員だけがイントラネットで見られるリクルート用語辞典がある。そこに掲載される「ビル倒し」という社内用語はオフィスビルの1階から最上階までを飛び込みで営業することを意味する。営業力を売りにするリクルートらしい用語だ。「固定電話の受話器をテープで手にぐるぐる巻きに固定し、仕事がとれるまで電話をかけ続けたこともある」と語るつわものも珍しくない。
 しかし、インターネットの台頭で、人材や店舗、旅行を紹介するサービスが相次ぎ登場。リクルートは価格競争に巻き込まれ、看板の営業力だけでは、広告収入を維持できなくなっている。
 リクルートもネットサービスで対抗するが紙の時代の優位性を十分に発揮できないでいる。07年には最新の技術を駆使したネットサービスを企画開発する「メディアテクノロジーラボ」を設立したが、過去の成功モデルを金科玉条とし、変化を嫌う既存事業部門との溝は深く、その役割は限定的なものにとどまっている。SNS(交流サイト)やミニブログなど、ネット界の話題を独占する「ソーシャルメディア」やモバイル分野では、リクルートの存在感は極めて薄いのが実情だ。
過去最大の正念場に
 4月1日、通称「G8」と呼ばれる東京・銀座の旧本社ビルの壁面に50周年を記念して、大きな「年表」が掲げられた。「とらばーゆする」「ガテン系」――。創業時からリクルートが生み出してきた数々の情報誌やサービスの名称、その時々の流行語が描かれ、通行人の目を引く。62年に創刊した「企業への招待」は、学生が「就職先を自分で選べる時代」を切り開いた。不動産業界ではいまや常識となっている「80メートル=徒歩1分」というルールを作ったのもリクルートの「住宅情報」だ。リクルートが介在することで、人々の生活に役立つ様々な情報が整理され、「情報の受け手となる利用者は選択肢が大きく広がり、送り手の企業はビジネスチャンスが拡大した」と評する声は多い。
 だが、「企業規模が大きくなるにつれ、自由闊達(かったつ)な雰囲気は薄れ、管理部門が幅をきかす大企業病が目立つようになってきた」とベテラン社員は指摘する。リクルートの門をたたく人材も、型破りな天才肌より、そつなく仕事をこなす秀才が増加。「自分でモノを考えるよりは、指示待ちタイプの人間が増えた」と、ある情報誌の編集責任者はあきらめ顔でこう話す。
 「自ら機会を創(つく)り出し、機会によって自らを変えよ」。創業者の江副浩正の言葉は、リクルートのDNAとして今も語り継がれている。リクルート事件に揺れた88年も、江副が保有株式を譲渡して実質的にダイエー傘下に入った92年も、リクルートは江副が説く「自転」を止めず、時代をリードする新たな情報誌やサービスを生み出し、広く普及させてきた。
 業容拡大を外部企業の取り込みで達成する買収策は裏目に出た。では、リクルートらしさで成長する「自転」の勢いを再び取り戻せるか。リクルートは創業50年目にして最大の正念場を迎えている。
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