(ll゜Д゜)ヒィィィ新聞

「児童ポルノ禁止法」で日本のマンガ・アニメが衰退する(COLUMN)
 「児童買春・児童ポルノ禁止法改正案」について、早ければ今国会で成立する見通しとなった。この改正案は、18歳未満を写した性的な画像の所持への規制強化を図るものだが、これまで与野党で大きな対立点が2つあった。
 1つは、処罰の対象である。与党案は「単純所持」も違法とするが、民主党案は「有償・反復取得(買ったり、何度も入手したりする行為)」として、激論が交わされてきた。民主党の主張によれば、例えばメールで勝手に児童ポルノにあたる画像を送られてきた場合、そのメールが着信したパソコンを所持しているだけで逮捕されてしまう恐れがあるというのである。
 もう1つの対立点は、何を児童ポルノとするかという定義である。これを明確にしないことには、恣意的な捜査が行われる恐れがあると民主党は指摘している。
 国会の委員会やメディアで話題になったのは、1991年に発売された宮沢りえのヌード写真集『Santa Fe』(サンタ・フェ)はどうなのかということだ。150万部も売れたベストセラーだが、これは彼女が17歳のときに撮影されたものなので、児童ポルノに該当する恐れがある。
 法律施行前に入手した画像や文書を所持していても違法となると、古書店はもちろん自宅にある『Santa Fe』をすべて廃棄処分にしなければならなくなるのだ。
 こうした話題もある今回の改正案なのだが、一番の本質は、残念ながら国会でもほとんど議論されていない。それは、今まで日本がつくりあげてきたマンガ・アニメ・ゲームが、これによって壊滅的な打撃を受ける可能性があるということなのである。
日本のマンガ・アニメがここまで発展してきた理由
 今回の改正案が完全に施行された場合、18歳未満の裸の写真のみならず、18歳未満の裸を描いた絵もまたすべて法律違反ということになる。
 これを厳密に適用すれば、『ドラえもん』に登場するしずかちゃんの入浴シーンもダメになり、『機動戦士ガンダム』にも法律違反のシーンがでてくる。『キューティーハニー』に至っては大部分の作品が違法ということになってしまう。
 日本のマンガの父のようにいわれている手塚治虫の作品も、『ふしぎなメルモ』をはじめ、子どもの裸のシーンがしばしば登場するのでアウトだ。『ブラックジャック』のピノコもよく裸になっているが、彼女の場合は幼女に見えて本当の年齢は19歳だからいいという説もある。
 なかには、「それならば、そうした要素を取り除けばいいではないか」という議論もあるだろうが、事はそう簡単ではない。実は、日本のマンガやアニメがここまで発展し、国際的に高い評価を得てきた大きな理由の一つに、この性的な表現があるからだ。
 日本のマンガの大きな特徴に、単純な素描のみで性的興奮を与えることに成功したという点がある。その先駆者が手塚治虫であった。問題となっている児童ポルノ禁止法には、「性的な刺激を与えて興奮させること」という禁止対象が挙げられているが、まさに日本のマンガは、考えようによっては、それそのものなのである。マンガやアニメのキャラクターに恋をする「萌え」が発生したのも、この性的表現があったからこそなのだ。
ワカメちゃんの裸が出てくる「サザエさん」も法律違反に?
 今、世界的にとんでもない規模のマーケットをつくりだそうとしているアニメ『新世紀エヴァンゲリオン』にも、やはりそうした性的な表現がある。主人公の碇シンジが届けものをしようとすると、風呂から全裸の綾波レイが出てくるのだが、二人がなんだかんだともみあっているうちに転んでしまって、レイの上からシンジがおおいかぶさるというシーンがある。そういう場面もまた、視聴者を引きつけている要素なのだ。
 こうした場面は性的な刺激を与えるが、けっして忌避すべきグロテスクなものではない。それもまた法律で排除するべきなのか。そうではなくて、2次元世界と3次元の世界、想像の世界と現実の世界をきちんと分けることではないかとわたしは考える。
 言うまでもなく、わたしは児童ポルノ自体には絶対に反対である。被害にあった子どもにとっては一生のトラウマになってしまうからだ。だが、2次元のほうは想像上の産物だから、人権侵害にはなりえない。もちろん、あまりにグロテスクなのは困るが、かといって一律に18歳未満の裸がダメだと言われれば、それは違うと思うのだ。
 そもそも、一律に禁止するとなると、前述のようなマンガやアニメはもちろん、ワカメちゃんやカツオくんの裸が出てくる『サザエさん』だってアウトになってしまう。今後、そうしたマンガやアニメが復刊、再放送された場合、そういうシーンをすべてカットするのだろうか。そういうバカげたことだけはしてほしくない。
 与党の人びとは、「現行法の定義を変えるものではない」として、現状と大きく変わることはないとしている。だが、法律というものは時代が変われば一人歩きをする。きちんとした論議をして法律の文面に反映しておかないと、当初の意向とはまったく別の使い方をされてしまう恐れが十分にあるのだ。
 だが、この法律が引き起こした問題はそれにとどまらないのである。
業界の自主規制が日本の人材流出に拍車をかける
 児童ポルノ禁止法改正案の最大の悪影響は、業界の自主規制である。
 この法案がまだ審議中の段階であるにもかかわらず、すでにマンガ・アニメ業界では法改正を先取りして、大幅な自主規制を始めているのだ。つまり、出版社やゲーム業界は、摘発を恐れて、作家たちの表現の自由を大幅に制限しようとしている。具体的にいうと、「18歳未満の子どもの裸を描くな」という指示が飛んでいるというのである。
 そこで悲鳴を上げているのが、思うように描くことのできなくなった作者たちである。
 一方、韓国、香港、シンガポール、タイなどでは、日本型のマンガ・アニメスタジオが次々に設立されている。一部では特区に指定して、国を挙げてバックアップ態勢を整えているようだ。これは、いかにこのマーケットが大きいか、そうした国々が気づいていることを示しているにほかならない。実際に、韓国からはすでにレベルの高いアニメも登場している。
 もちろん、マンガ・アニメスタジオはハコをつくっただけでは意味がない。何より必要なのは有能な人材である。そうした国々では日本を含む海外からクリエイターをヘッドハンティングして、新たなマンガ・アニメのビジネス拠点を立ち上げようとしているのだ。
 そうした状況で出現したのが、日本の児童ポルノ禁止法改正案であり、それを受けたマンガ・アニメ業界の自主規制である。わたしの知っている有能なアニメーターにも、海外からの引き抜きの話が来ているという。「これから法律が厳しくなって、日本では活躍できなくなるでしょう。どうですか、わたしの国に来て、思う存分、実力を発揮しませんか」というわけである。
 マンガ・アニメ産業は、製造業と違って人材がすべてといっていい。人間を持って行かれたらアウトなのである。まるで、日本は自分で自分の首を締めているようなものではないか。規制でマンガ・アニメ業界をがんじがらめにしてしまうと、活躍の場を失った日本の人材が、次々に流出してしまう事態も十分に考えられる。
 これは、産業戦略的に見ても非常にマズい状況なのである。



次期「オフィス」無料提供へ MS、オンラインで
 ソフトウエア最大手、米マイクロソフト(MS)は13日、表計算などを組み込んだ統合ソフト「オフィス」の全面改良版について、オンラインで利用できる無料版の提供を始めると発表した。米インターネット検索大手、グーグルがネット上で表計算ソフトなどを無料で提供しているのに対抗する。
 全面改良版は「オフィス2010」で、来年前半から提供する。無料版は主に個人向けで、世界で4億人に達するMSのオンラインサービス登録者が対象。オフィスは表計算やワープロ機能などを備える人気ソフトで、MSは無料提供で利用者を引き付け、広告収入を柱とするオンライン事業の拡大を狙うとみられる。
 より機能を充実させたオンライン版や従来のオフィスと同様のパッケージ版も、主に企業向けに有料提供する。



パソコン価格急落 1年で20~25% 「格安超小型」が席巻
 パソコンの店頭価格が急ピッチで下落している。新モデルの値下がりが目立つほか、市場全体の値動きを示す全機種の平均販売価格も1年前に比べ20~25%強下がった。超小型で安い「ネットブック」の販売が市場シェアの3割を占め、全体の販価を押し下げている。ボーナス商戦でエコポイント対象の薄型テレビやエアコンに消費者の関心が移ったのも影響した。
 10月下旬には、基本ソフト「ウィンドウズ7(セブン)」が発売されるため、消費者の買い控えがパソコンで広がっているのも販価の下落に拍車をかけているようだ。



途上国向け送金が大幅減少 世銀、経済に大打撃
 世界銀行は13日、先進国で出稼ぎ労働をしている途上国の人々らが母国へ送金する額が、2009年は前年比7・3%減の3040億ドル(約28兆円)まで落ち込む見通しだと発表した。
 途上国向けの送金が減るのは1985年以来24年ぶりで、世界的な景気後退で先進国の雇用が減少しているのが主な要因。海外送金は途上国の人々の家計を支えており、途上国経済に打撃を与えそうだ。
 世銀のエコノミストは、先進国で失業率が上昇すれば、途上国からの出稼ぎ労働者に対する入国規制が強まり、送金額はさらに減少する恐れがあると指摘。「(海外からの)送金は多くの貧困国の命綱」とし、経済成長と貧困削減のため早急に途上国支援が必要との認識を示した。



EZ「着うたフル」、上半期の再生回数トップは「明日がくるなら」
 KDDI、沖縄セルラーとレーベルゲートは、au携帯電話で再生された着うたフル楽曲のランキング「2009年上半期にもっともよく聴かれた曲TOP100」を発表した。
 「2009年上半期にもっともよく聴かれた曲TOP100」は、音楽コミュニケーションサービス「うたとも」の利用者(約100万人)の着うたフル再生履歴を集計し、上半期の人気楽曲をランキング化したもの。1位は、JUJU with JAY'EDの「明日がくるなら」が受賞した。JUJU with JAY'EDには「うたともAward 2009年上半期・再生ランキング1位」としてトロフィーが贈られる。
 2位と3位はいずれもGReeeeNの楽曲で、「遥か」と「キセキ」が入った。なお、GReeeeNはトップ10以内に4曲がランクインしている。このほか、月間ランキングとなる6月の「うたともAward」も発表されており、再生回数1位は上半期ランキング2位の「遥か」となった。



野田担当相に有害サイト規制を要請
 自民党の山谷えり子女性局長は14日、野田聖子科学技術担当相と内閣府で会い、インターネットの有害サイトや性暴力描写のあるゲームソフトの規制強化を求める要望書を手渡した。野田氏は「女性や子どもの人権が守られるよう留意したい」と述べた。
 山谷氏は有害サイトや性暴力ソフト規制のため、罰則規定を盛り込んだ法整備の必要性を指摘。製造業者や流通業者への指導強化も要請した。
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:moblog

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。