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韓国の改正著作権法「3アウト」制の波紋(COLUMN) 
 韓国で7月23日に施行された改正著作権法には、「3アウト」制度と呼ばれる罰則規定がある。デジタルコンテンツの違法配布などで3回著作権法違反に問われたユーザーは利用していたサイトから6カ月間強制脱退させられ、3回以上の罰金刑となったウェブサイトは6カ月の営業停止になるという内容だ。
 3アウト制度はそもそも、「ヘビーアップローダー」と呼ばれる著作権法違反の常習犯をネットから追い出すのが目的とされた。
■発売前の新曲まで違法アップロード
 ファイル共有(P2P)やストレージサービスを提供する一部のウェブサイトは、ヘビーアップローダーに映画や音楽、ゲームなどのファイルをアップロードさせ、一般ユーザーに10MB当たり数円ほどの料金で販売している。ヘビーアップローダーの中には業界の関係者もいるようで、劇場公開されて間もない新作映画やアルバム発売前の新曲がストレージサービスに登場することもある。
 P2Pやストレージサービスはヘビーアップローダーを確保するため、契約金や数百万円のリベートを渡すところもあるという。これらを利用すれば公式サイトでダウンロード購入する料金の10分の1以下でファイルが手に入るため、著作権侵害とは知りながらも、若年層を中心にユーザーが増えていった。
 3アウト制度はこうした違法ビジネスを抑止するうえで一定の効果を上げつつあるが、思わぬ余波も広げている。
■相次ぐ訴訟で自殺事件も
 1つは告訴ラッシュだ。著作権者らから委託を受けた法律事務所が、アルバイトを雇ってネット中を検索し、違法ファイルを見つけて手あたり次第訴訟を起こしだした。
 韓国のブログでは、ドラマのハイライト場面を編集した動画投稿やモノマネ、芸能人の写真を使ったパロディーなどが盛んに行われていた。放送局側もドラマの宣伝になるとして、ドラマの映像を動画サイトに丸ごとアップロードするようなことをしない限り、黙認していた。
 しかし法律事務所のアルバイトの目にひっかかると、そうもいかなくなる。彼らは実績に応じて収入を得ているからだ。訴訟が相次ぐなか、裁判を起こされたくなければ和解金を払えという法律事務所からの要求に怯えて高校生が自殺する事件も起きた。
 ポータルサイトやコミュニティーサイトも、営業停止を避けるために投稿内容の事前チェックと削除を強化している。ユーザーが映画やテレビ番組の批評を書くための“引用”としてキャプチャー画面を掲載したり、私的鑑賞のために動画にリンクを付けたりするケースはよくある。しかし、サイト側は少しでも違反のリスクがあるものは削除しようとするため、ユーザーとトラブルになるケースも少なくない。
 取り締まりを避けるために自らブログの掲示物を削除するユーザーも増えてきた。韓国の「2ちゃんねる」にあたる掲示板「DCinside」では、掲示物が大量に削除されている。今では著作権法とは関係なく、ネットに何かを書き込んだり投稿したりすること自体を恐れるようなムードも出てきた。
■抗議のために国会議員の違反を告発
 こうしたなか、動画投稿サイトのヘビーユーザーやマスコミ並みに影響力を持つパワーブロガー(アルファブロガー)が中心となり、抗議の動きも起こり始めた。
 ブロガーらは国会議員のブログをターゲットにし、著作権侵害を見つけて攻撃している。出典を明記せず他のブログからコピーしてきた文章や、著作権者の許諾なく利用している風景写真などを次々に告発し、「法律を作る人間すら守っていないのに、一般ユーザーだけを厳しく取り締まっている」と批判している。
 ポータルサイト「NAVER」では、5歳の子供が歌謡曲を約53秒歌った動画を巡り訴訟が起きた。NAVERは韓国音楽著作権者協会からの削除要請を受けて、この動画を外部ユーザーが視聴できないようにしたが、投稿したブロガーは「娘が歌う姿があまりにもかわいいのでブログに載せただけだ」として、市民団体とともにフェアユースの範囲を明確にするよう訴えた。
 こうした背景には、3アウト制度の取り締まり基準があいまいな実態がある。政府は「非営利目的のパロディーや引用は許容される」としているが、グーグルの「アドセンス」やアフィリエイト広告を使っているブログは営利目的なのか非営利目的なのかなどは必ずしも明確ではない。サイト運営会社も「ケースバイケースで著作権者に確認するしかない」とするだけだ。
■ネットの健全化へ課題山積
 ネット上の著作権侵害が減れば、コンテンツの生産・流通やネットサービスの健全な発展につながるのは間違いないが、そうなるためにはまだ課題が残っている。フェアユースの範囲、引用やパロディーと著作権侵害の線引き、3アウト制度により営業停止された掲示板を合法的に利用していた他のユーザーの権利保護など、さまざまな問題をこれから一つずつ解決していかなくてはならない。
 著作権を守るのは当たり前のことだが、ユーザーを萎縮させてネットから遠ざけては元も子もない。韓国のネットが「ガラパゴス」にならないよう、だれにでも理解できる基準を提示しながら取り締まりを透明化していくことが求められている。



10年度の年金額、据え置きへ 物価下落進めば減額も
 2010年度の公的年金額は増額にならない見通しだ。年金額は物価動向などを考慮して毎年度改定することになっているが、09年の消費者物価指数(CPI)は下落傾向が続いている。厚生労働省は年金額を今年度比「据え置き」とみている。ただ今後物価がさらに下がるようなら、減額になる可能性は残っている。
 国民年金や厚生年金の支給額は、年金受給者の生活水準を維持するため、生鮮食品を含む全国消費者物価指数や現役世代の賃金動向などを反映させる仕組みがある。09年のCPIは1月に前年同月比横ばいだったが、2月以降は前年を下回っており、8月はマイナス2.2%だった。賃金も夏のボーナスカットなどで下落傾向にある。(



過度の為替変動は悪影響、G7声明 財務相「景気刺激を継続」
 【イスタンブール=石川潤】トルコのイスタンブールで開いた7カ国(G7)財務相・中央銀行総裁会議は3日夕(日本時間4日未明)、共同声明を採択して閉幕した。声明は「為替相場の過度な変動は経済・金融の安定に悪影響を与える」と明記、ドル安基調が強まる相場の安定を目指し、市場を注視し、適切に協力していくことを確認した。危機対応として始めた異例の財政・金融政策については成長の持続を最優先し、慎重で調和的な「出口戦略」を模索することで意見が一致した。
 共同声明では「最近の数カ月間、世界経済が回復し、金融市場の状況が引き続き改善している兆候がみられるようになった」との認識を示した。ただ経済成長の見通しはなお脆弱(ぜいじゃく)で、雇用情勢はなお改善しておらず、自己満足はできないとの認識も盛り込んだ。会合では各国の金融経済情勢を点検し、政権交代後初めてG7会合に出席した藤井裕久財務相は新政権の経済政策について説明したもようだ。各国は「経済回復が確かになるまで景気刺激策を継続する」ことでも一致した。



EU新条約、発効へ前進 国民投票、アイルランドが批准
 【ダブリン=岐部秀光】欧州連合(EU)の新たな基本条約「リスボン条約」が2010年初めにも発効する見通しとなった。批准の是非を問うアイルランドの2度目の国民投票が3日に開票され、賛成多数で新条約を批准した。最大の難関だったアイルランドの批准を取り付け、EUは大統領の創設や政策決定の迅速化などを柱とする新体制に移行する。
 アイルランドのカウエン首相は3日の記者会見で「非常にいいニュースで喜んでいる。(新条約批准への)圧倒的な賛成だ」と勝利宣言した。賛成が67.1%、反対が32.9%だった。EUのバローゾ欧州委員長は「欧州にとって素晴らしい日となった」と述べた。



米の温暖化対策法案、成立は12月以降 大統領補佐官
 【ワシントン=大隅隆】ブラウナー米大統領補佐官(気候変動・エネルギー担当)は2日、米議会が審議中の温暖化対策法案について「12月にコペンハーゲンで開く国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP15)までに成立することはない」と語った。医療改革法案で米議会の温暖化対策法案の審議が遅れているため。補佐官は「(オバマ政権は)法案成立を望んでいるが、コペンハーゲン会議に行く前に大統領が法案署名を終えている可能性は低いだろう」と語った。



【産経主張】「東京五輪」落選 次の20年に再挑戦しよう
 コペンハーゲンで開催された国際オリンピック委員会(IOC)総会で、2016年夏季五輪の開催都市にブラジルのリオデジャネイロが選ばれた。「環境五輪」を掲げる東京は落選した。
 招致活動の先頭に立ってきた石原慎太郎東京都知事の「無念で、残念」という思いは、多くの日本人が共有している。だが、まずは「南米大陸で初の五輪開催」にこぎつけたリオデジャネイロを祝福したい。
 ブラジルはロシア、インド、中国とともに有力新興国グループ「BRICs」の一角を占め、サッカーのワールドカップ(W杯)14年大会の開催国にも決まっている。移住100年余の歴史を刻む日系人社会もあり、日本との関係は深い。日本はリオ五輪に積極的に協力し、次の20年五輪の東京開催実現へとつなげてほしい。
 東京がリオデジャネイロ、シカゴ(米国)、マドリード(スペイン)の計4都市で競い合った今回の招致合戦で後れを取った理由はいくつかあげられる。
 1カ月前にIOCが公表した評価報告書で、東京はコンパクトな会場配置や財政基盤、治安などが高い評価を得た。しかし、大詰めの招致活動で「環境五輪」「次世代へ引き継ぐ」といった理念はなかなか伝わらなかった。国民の支持率が55・5%(IOC調査)と4都市中で最低だったことも熱意不足との印象を与えたようだ。
 それでも、東京五輪をここで断念することはない。16年がだめなら、次の20年である。
 10万人が収容可能な新設五輪スタジアムの屋根に太陽光パネルを張りめぐらす。ソーラーカーを走らせる。水力・風力発電をフル稼働させる。これらによって発生量以上の二酸化炭素(CO2)を削減する「カーボンマイナス五輪」の構想は、今回の招致失敗で色あせるものではない。さらに磨きをかけてほしい。
 日本の高度成長を加速させた1964年の東京五輪と、日本が成熟国家となった21世紀の東京五輪とでは、意味合いは大きく異なる。巨費を要する事業への反対意見もあろう。しかし、オリンピック開催が青少年だけでなく多くの国民に誇りと大きな夢を与える点は時代を超えて共通している。
 日本の底力を見せる五輪の実現へ、再挑戦を呼びかけたい。ブラジルのように国民が一つにまとまる情熱がなんとしても必要だ。
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